動物を心ゆくまで触りたいならここに行ったほうがいい

 

ある朝、急に動物を触りたくなった。特に毛がふさふさしたやつを触りまくりたい。

すぐにインターネットで動物園を検索した。

しばらく色々なサイトをハシゴして、ひとつの理想的といえる動物園を見つけ出した。

 

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MOFFアニマルワールド……

いろいろな動物とふれあえる完全屋内型店舗!

 

完璧だ。天気や気温を気にすることなく快適な環境で、しかもお触りできる動物園。

こんなユートピアがあるのなら、行かない手はない。 

私はさっそくMOFFアニマルワールドへ向かった。

 

  

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あいにくの空模様だ。でも大丈夫。

安心の完全屋内型店舗が私を待っているのだから。

 

 

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お店はBIGHOPというショッピングモールの中にあるようだが、今はどんな魅力的なお店も視界に入らない。

まずは動物だ。動物が先、買い物はあと。

 

 

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早歩きでMOFFアニマルワールドへ入店した。

勢いを緩めることなく受付へ。

 

 

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受付前からすでに動物が見えているので興奮してしまった。

もし私がこどもだったら走って入口を突破している。

大人で良かった。

理性を保ってしっかり受付を済ませた。

 

 

 

 

鳥たちとご対面

 

まずは入口付近から攻めていく。
大きなインコやオウムたちのゾーンだ。

 

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すぐ近くにプロフィールが貼ってあるのでありがたい。

ご本人とプロフィールを交互に眺める。

きみ、5歳児の知能を持っているのか。確かに顔つきが賢い。

 

 

 

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目の前に立ったら「ア゛ー!!」と声をかけてきた色鮮やかなインコ。

しかも仁王立ちだ。気合いが入っている。

プロフィールを見ると、どうやらクルミやヤシの実をかち割る口ばしを持っているらしい。

強い。私が鳥だったら間違いなくこの場でカツアゲされている。

 

 

 

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ふと視線を落とすと、オウム神社があった。オウム神社?

 

 

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オウムサイズの神社!

ランウェイがあるし、もしかしてオウムがおみくじを持ってきてくれるシステム……? そんな超絶技巧がここで……?

あいにくタイミングが悪く不在だったので、次は絶対におみくじを引きたい。

 

 

 

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フクロウゾーンへ。

顔のデザインがイカすメンフクロウと会えた。かっこいい。

 

どのフクロウも人が近づいても動じないし、大人しく止まり木に立っていた。

人に慣れているのが分かる。

 

 

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偶然、フクロウたちにめちゃくちゃ無視されてるような形になったが、驚異的な首の稼働領域を見せてもらえて嬉しかった。 

 

 

 

 

うさぎとモルモットにお触り

 

いよいよふれ合える動物ゾーンへ。

ウサギやモルモットなどをお触りしていきたい。

 

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毛足の長いうさぎを上からそっと撫でてみた。

やだちょっと、信じられないぐらいフワフワなんですが……。

感動が止まらない。こうなるとご尊顔もぜひ拝見しておきたい。

 

 

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顔の毛も長いのだな。

そんなことを思いながら、私は既視感を覚えた。

 

 

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以前どこかで……?

 

 

 

うさぎの極上触感を味わったところで、そろそろアレに手を出しておきたい。 

 

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ふれあいに欠かせないアイテム、おやつだ。

これでどんなかわい子ちゃんも私に群がることだろう。

 

 

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そう、キミだよ、そこのかわいいキミ。

今からおやつをかじるキュートな姿を見せてもらうから覚悟しておきたまえ。
 

 

 

 

強い。たぶん腕とかすごい筋肉質だと思う。

もしかして昔スポーツとかやってました……?

 

強いモルモットには勝てないので作戦変更。

葉っぱを渡してムシャムシャしている間に、背中をそっと撫でさせていただいた。やわらかくて最高だった。

 

 

 

 

ひよこを抱っこする

 

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ひよこの家は大盛況だった。

特にお子さんたちに人気があるようだ。

 

 

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ひよこは小さくて素早いので抱っこするのも難しそう。

お客さんの後ろから様子を見ていると、衝撃的な場面に出くわした。

 

 

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寝かしつけている。

5、6歳の女の子だろうか。彼女の手の中でひよこが気持ち良さそうに寝ているのだ。

私は驚きのあまり女の子に尋ねた。

「そのひよこちゃん、寝ちゃったの?」

すると女の子はこう答えた。

「手があったかいから、こうすると寝ちゃうんだと思います」

 

敬語だ。いや、驚くポイントは敬語じゃないのだが、こんなに小さいのに見ず知らずの私に敬語を使ってくれることにまず腰を抜かしそうになった。

ひよこも寝かしつけるし、とっさに敬語も使うし、たぶん神童だ。この人、神童としか思えない。

私は神童のアドバイス通り、手のひらに乗せたひよこをそっと包みこんでみた。

 

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このあと、ひよこがすごい勢いで寝始めた。

そのかわいさといったら尋常じゃなくて、一生つつみこんでいたいと思うぐらいだった。

神童に感謝したい。ひよこを寝かしつける術を教えてくれてありがとう。

 

 

 

 

いろいろな動物を間近で見る

 

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水族館などでも見かけるペンギンだが、こんなに間近で見たのは初めてかもしれない。

きれいなプラスチック板ごしなので、くっきり見える。

 

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ペンギンってどのタイミングでもアルフィーのCDジャケットみたいな写真に仕上がるのがすごいと思う。

 

 

他にもいろいろな動物を触ったり眺めたりした。

 

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お昼寝中のミーアキャット。

お触りはできないが、すごく近い!

 

 

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触っても全く動じない大人しいアルパカ

 

 

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鼻がみずみずしいブタ

 

 

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おやつを持っていないか探ってくるヤギ

 

 

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大きくて神々しい犬

 

 

屋内にこんなにたくさんの動物がいるとは思わなかった。

あっという間に時間がすぎてしまった。

 

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ちなみにこどもの乗り物の隣に、大人の乗り物もあったので体力が限界になっても安心だ。

 

 

 

ありがとう、MOFFアニマルワールド 

 

素晴らしい世界だった。

また動物を触りたい衝動に駆られたらモフモフしに行こうと思う。

 

http://moff-world.jp/frontpage/moffanimalworld


 

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それにしても、ショッピングモールにある観覧車って魅力的である。

 

 

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乗ってみよう

 

 

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ヤマダ電機の大きさを上空から確認できてうれしかった

 

 

 

おわり
 

 

マッサージの快楽に溺れて抜け出せない

 

最近、肩こりと腰痛がつらい。あと背中も痛いし目もしぱしぱする。

これらの不調は全て日中のデスクワークが原因だ。

でも体が悲鳴をあげる中、私の心はどこかワクワクしている。

 

 

 

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というのも、近頃マッサージにハマっているのだ。

「60分2980円」みたいな街でよく見かけるやつ。

一度マッサージしてもらったら、その快感にすっかりハマってしまい、週1ペースで行っている。

もみほぐされて疲れを癒したいというよりも、もみほぐされたいから疲れたい、ぐらいの感じになりつつある。

だからいつもワクワクしながら腰痛肩こりを体にチャージしているのだ。

 

 

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特に金曜夜は完璧に体が仕上がっている。

この疲労で磨き上げたパーフェクトボディをマッサージされたらどんなに気持ちいいだろうか。考えるだけですでに心は揉みほぐされ始めている。ああ、気持ち良い。

 

 

 

とある日の金曜日

 

例外なくマッサージ店へ駆けこんだ金曜日の夜のことだ。

スピーディーに受付を済ませ、ベッドへ案内された。

勢いよくベッドに飛びこみたいところだが、ここにうつぶせになる瞬間はいつも緊張してしまう。

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ベッドの顔に当たる部分は穴が開いていて、そこにU字型クッションがセッティングしてある。

ここに顔面をハメるわけだが、このポジショニングをスマートに出来たことがない。美容室のシャンプー台に頭の位置を合わせるのも苦手だ。

ベッドのほうから顔面を迎えにきてほしい。


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どたばたしつつなんとかベッドの穴に顔面をフィットさせ、マッサージが始まるのを待つ

この数秒間、いま自分が面白げな顔になってるんじゃないかと不安になる。

だからなるべく無の表情を作って待ちたい。

 

 


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どのスタッフさんもマッサージが上手いので、特に指名をしないようにしている。

人によって得意なもみ方や、もみ進める順番、得意な部位が違うので、個性を色々と味わうのがおもしろいのだ。

 

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この日のスタッフさんは、揺らすタイプだった。

「お客さん終点ですよ」と酔っ払いを起こす時の揺らし具合と同じ感じ。


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最初は全身のリンパを流してから揉みほぐしに入るのかな? と思ったが、肩のマッサージに移行してからも揺らしのままだった。

不思議な動き……


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5分ぐらいして揺れに酔ってきた。これはなんだ。

もしかして60分ゆらしっぱなしコースを予約してしまったのかと不安になってきた。

 

 


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と思ったら、突然グーン! とコリを押されて声を上げそうになった。

なかなか指圧してくれない焦らしからのグーンで私は昇天した。

マッサージに焦りは禁物だ。こういうことがあるからやめられない。

そのあとも何度もグーンしてくれてそれはそれは気持ちが良かった。

 

 


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うつぶせから仰向けになり、仕上げは頭のマッサージ。

こめかみ、頭頂部をちょうど良い指圧で刺激されて気持ちいい。

 

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「では首を左に向けてください」

と言われ、夢うつつで首を傾けた。


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グーーン!

 


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「ここ、眼精疲労のツボなんですよ。

ちょっと目の奥がジーンとするかもしれませんが、しっかり効くので!」


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い、痛い痛い痛い!! ちょ…いた……あたたた!!!!!イタイ!!!

ちょ、ちょっとストッ…痛----い!!!

 


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あまりの痛さで目が飛び出そうだった。

絶対指めりこんでる。そのめりこんだ指の体積分、目玉が外に出てる、絶対。

衝撃で呼吸が止まる寸前だったが、スタッフさんに痛みを訴えようと必死に声を発した。


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「…ハハハッ イテッ ヒヒッヒヒヒ」

痛すぎて笑ってしまった。

「あ、痛いですよね~! でも大丈夫ですよ。その分、眼精疲労に効きますから!」

「ハヒ、ヒィ~ッヒッヒッヒ」

笑ったら和気あいあいになっちゃった。

めりこむ指、飛び出す目玉、主張にならない気味の悪い笑い声。

私はタオルの下で目玉が外れてないことを祈った。

 

「はい、じゃあ今度は右側を向いてください」

 


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ぐーーん!

 ッハーーー!!

 

 

目が疲れてるほど眼精疲労のツボは痛むらしい。

本当に息が止まるぐらい痛かった。

なんなら目を直接突かれたほうが痛くないかもしれない。

 

そうこうしているうちに終了のタイマーが鳴った。

終わった。なかなか刺激的な時間だった。

身支度を整えレジでお会計をしてもらう。

  


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「あれ? 来た時よりもだいぶ目がぱっちり開きましたね」

 


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鏡を見ると、目がめちゃくちゃ開いていた。 

え? すごくない? あのツボなんなの?

それとも指がめりこんだ分、本当に目玉がちょっと飛び出したのかもしれない。

 

 

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 またやってもらおう

 

 

 

 

 

 

omocoro.jp

以前、オモコロでもマッサージについて書いたので良かったらご覧ください。テキスト1000文字なのでつるっと読めます。 

 

ツタでフサフサしてる家の様子を1年間ながめた

 

定点観察は面白い。

同じ場所で同じものを見続けると、何かしら変化があるものだ。

中でも季節ものは変化が分かりやすくて良い。1年で1周できる感じも好きだ。

 

  

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例えばこちらの家。

外壁がツタに覆われているので、私は勝手にツタヤと呼んでいる。うちの近所のツタヤといったらここになる。

 

さて、冬の間はこんな様子のツタヤだけど、 

 

 

 

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4月の中旬に差しかかると小さな葉が芽吹き始める。

ツタヤは春と共に目覚めるのだ。

 

 

 

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5月の初旬、たった2週間で葉がみるみる大きくなって、外壁一面みどり色になった。

 

 

 

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6月に入ると、フサフサ具合が加速。葉は増え続け、ついに壁も窓も見えなくなってしまった。家の中から見たらどうなってるんだろう。

 

 

 

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8月の中旬頃から緑に変化が。葉の密度が減ってきた。

 

 

 

 

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9月下旬、ブロック塀を覆っていた葉はほとんど落ちた。

一方、家の外壁のほうはしっかり葉が残っている。

不思議に思って調べたところ、ブロック塀のほうは西日が直接当たる位置にあり、葉焼けを起こして落葉したんじゃないかと思う。

 

 

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10月下旬、外壁の葉の数にあまり変化はないが、ちらほらと紅葉が見られる。

 

 

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11月に入って一気に葉の赤みが増えてきた。ここから1週間ごとに見ていこう。

 

 

 

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きれいに紅葉している。そういう柄の外壁みたい。おしゃれ。

 

 

 

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紅葉は始まると一気に進むので、毎日眺めるのが楽しい。

 

 

 

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秋はあっという間に通過していった。 

11月が終わると共に、葉もすべて散った。

 

 

 

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冬の間は寒さにじっと耐え、また春がきたら賑やかなツタヤになるはずだ。

 

  

 

 

 

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ツタヤ早着替えバージョン

 

 

 

たぶん、このお宅は自然とツタに覆われてしまったタイプだと思う。

もしくは、最初はほんの一部の飾りだったツタが成長して、家全体に広がったとか。

たしか4、5年ほど前にツタを駆除してるのを見かけたことがあった。

駆除をした年はすっきりして普通の一軒家だったけど、数年でまたツタヤとなってリニューアルオープンしていた。

この様子だとツタと住人の決着がつくまで長くなるだろう。

ブロック塀のあたりのツタなんかは、年々木質化が進んでいるのでかなり手強そうに見える。

 

1年を通して眺めるうちに色々考えてしまった。

今後ツタヤはどうなっていくのか。静かに見守っていきたい。

 

花粉症ゾンビ

 

今年もスギ花粉の季節がやってきた。

気づけば花粉症になって27年目に突入した。もうベテランといえるかもしれない。

なのに、全然慣れない。毎年フレッシュな気持ちで涙や鼻水を出している。

このペースだと体内の泉が枯渇している計算だが、そりゃあもう顔面から水分がとめどなく出てくる。本当にどうにかしてほしい。

 

 

 

マイ花粉症アイテム

 

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花粉症対策はいろいろ試している。

以前は耳鼻科に通ってあれこれ薬をもらってたけど、手間とお金、効果の面から市販のものに落ち着いた。

 

今の時期は、薬を忘れる=死なので、自宅と職場と携帯ポーチにそれぞれ薬を保管していて、いつ何時でも薬を服用できるよう万全の体制だ。

 

 

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目薬は奮発して高価なものを選びたい。効きそうだから。

あと、眼球に強烈なビームが直撃してるパッケージは効きそうで良いな、と毎年思う。

  

鼻の点鼻薬は片時も手放せない。

デスクワークの天敵である鼻水の流出を一瞬で止めてくれる魔法のアイテムだ。

しかしこれは諸刃の剣でもあって、あまり常用するとかえって鼻炎がひどくなるらしい。今年もどうにか点鼻薬チキンレースに勝たないといけない。

 

 

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今年から花粉吸着防止スプレーを顔に吹きかけ始めた。

ツイッターで良い評判なんかを見かけるとすぐに買ってしまう。

詳しいメカニズムは分からないけど、特許技術の成分がミクロの霧となって顔をコーティングしてくれるそうだ。

花粉で肌がかゆくなるタイプなので、こういった技術は本当にありがたい。

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ありがたがって念入りにスプレーすると、あっという間に顔面がビシャビシャになる。

すでに涙と鼻水でビシャビシャだったところに特許技術のビシャビシャが合わさって、顔面だけプールでひと泳ぎしてきたかのようになるが、花粉症の症状が軽減されればこの際もう何でもいい。

 

このように私は薬や花粉症グッズに助けられてギリギリ生かされてるのだ。

 

(他に良いアイテムをご存じでしたらぜひ教えてください)

 

 

 

 

朝晩がつらい

 

春は薬の副作用で頭がぼーっとする。

眠い。花粉が存在しない密閉された無菌室のベッドで横になりたい。

そんなことを思いつつ、必死で眠気に抗いながら仕事をこなし、ふらふらとした足取りで帰宅。

家に帰っても花粉症は治まるわけでもないので、家事もせず無気力に横たわるばかりだ。

せめて気分だけは上げたい。そう思い、好きな音楽をかけた。鼻歌でも歌おう。

ところが、花粉症と薬の副作用の合わせ技で喉の粘膜が荒れまくっているせいで、蚊の鳴くようなボリュームの、それでいてしゃがれた声しか出なかった。

蚊のブルースは私の気分を盛り下げた。

だめだ、どんどん具合が悪くなる。

ここで挽回策として、濡れマスクをつけて寝ることを思いついた。あの救いのアイテムをつければ喉も治るに違いない。

それならマカロンみたいに腫れあがった瞼のほうにも何かアイテムを授けよう。よし、ホットアイマスクの出番だ。

口元に濡れマスクを、目元にホットアイマスクを装備した。

これで快眠は約束されたようなもの。豪勢な装備にうっとりしながら眠りに入った。

 

 

翌朝、目を覚ますと、ホットアイマスクと濡れマスクは、的外れな場所にずれ散らかしていた。息苦しさと自覚すると同時に、マスクとマスクの隙間から涙と鼻水が噴き出した。

  

「………ぅ゛ぅ゛う゛お゛お゛……」

喉からは、この世のものとは思えないうめき声がもれた。

 「………ぃ゛ゃ゛ぁ゛ぁ゛あ゛……!」

とりあえずメガネだ、何も見えない。くっついたまぶたを剥がしてベッドの周りを探した。メガネ、メガネ……

その時、偶然鏡が目に入った。そこに映っていたのは世にも恐ろしい姿だった。

顔面ビシャビシャ、目は充血して瞼はブヨブヨ、各種マスクがまるで包帯のように顔面に貼りついている。

 

 

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その姿がゾンビすぎて震えてしまった。

私は泣いた。花粉のモーニングアタックで元々泣いていたが、それ以上に泣いた。

安らかに眠りたい、それだけなのに。

我を目覚めさせたのは誰だ。花粉か? ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛……

いっそ誰か聖水でもかけて成仏させてほしい。

 

はじめての丸亀製麺はセンスと度胸を求められた

 

丸亀製麺に憧れて、以前このようなブログを書いておりました。

 

oni-gawara.hatenablog.com

 

丸亀製麺について座学で勉強したけどよく分からないので、実際に人に連れていってもらおう! という内容なのですが、うっかり1年3か月も経ってしまいました。

今回はこれの続き、はじめて丸亀製麺へ行ってみた編です。

 

 

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約束の時間より少し早く改札前に着いた。

緊張しながら自作の丸亀メモを取りだす。

 

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やっぱり分からない。分からないことをそのまま分からないと書いてあるんだから分かるわけがない。

でも今日は丸亀製麺に行き慣れている先輩が付き添ってくれる。こんなに心強いことってない。

先輩と合流し、お店へ向かいながら初めて食べるべきうどんは何かと質問してみた。

先輩もよく分からないとのことだった。日常的に行くがそんなにしっかり丸亀製麺について考えたことはないらしい。

私が不安げにしていると、先輩はこう続けた。

こういうのは難しく考えずにフィーリングで決めると良い。結局、自分が一番食べたいと思ったものが一番おいしいのだよ、と。

先輩……! 私、正解を求めるあまり自分の心をないがしろにしてました。先輩のありがたいお言葉、胸にとめておきます。

 

そんなやり取りをしていたらお店に着いた。

 

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様々なうどんのメニューに、湯気でよく見えない店内。

いよいよこの湯気の中に飛び込むのだと思うと緊張してきた。

 

先輩がさっと入っていったので、私も続いて入店した。

カウンターに沿って並び、タイミングを見て大きなトレーを1枚とる。

メニューをもう一度確認したかったが、見当たらない。先輩が頭上を見ていたので、視線の先を追いかけるとメニューがあった。良かった。安心したいから注文の直前までメニューは視界に入れておきたい。

ずっと頭上を凝視しておきたいが、カウンターの向こうも気になる。厨房は湯気が充満していた。真っ白な世界。その中を数人の店員さんが忙しそうに動いている。

不意にカウンター越しに店員さんが話しかけてきた。

自分の母親ぐらいの年齢の人だったが、頬はほんのりピンク色で、艶やかなお肌をしていたのでつい見入ってしまった。うどんの蒸気は美容に良いらしい。

などと悠長に考えてる場合じゃなく、うどんの注文をしなくてはいけない。 

 

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前に並んでいた先輩を見たら、もうすでに注文したうどんを受け取り、遥か先の天ぷらコーナーへ手を伸ばしていた。

私の後ろにはいつの間にか列ができ、次々と店内へ人が入ってきている。

ここであたふたしていたら列の流れを止めてしまう。昔スキー場でリフトから降りられずリフトを止めてしまったトラウマを思い出した。あれから私は二度と列の流れを止めないと誓ったのだ。

 

「冷たいぶっかけうどんの並をください!」

 

言えた。焦りのおかげでむしろ素直に気になっていたうどんを注文できた気がする。

しかも私は冴えていた。目の前のトッピングメニューに気がついたのだ。

 

「あと温泉玉子もください!」

 

大成功である。丸亀製麺、極めたり。

成功者として余韻に浸る間もなく、うどんがトレーに乗せられた。並だけどけっこう量がある。

先輩の背中を追いかけ、天ぷらコーナーへスライドしていく。

スポットライトに照らされて天ぷらたちは光り輝いていた。どれもおいしそうで迷ってしまうが、うっとりしている場合ではない。ここでもすばやい動きを求められているのだ。丸亀製麺はスポーツだ。

 

無事に天ぷらをお皿に乗せ、お会計。

店員さんが慣れた手つきでずばばばとレジを打つ。バーコードを使わないレジ打ちってかっこいい。

 

トレーを持ち、先輩の後を追いかけた。

席へ向かうのかと思いきやたどり着いたのはこちら。

 

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バットいっぱいに入った揚げ玉と薬味ねぎ。

「かけ放題」という言葉が頭をよぎった。私たちは丸亀製麺に試されている。怖くて手が出せなかった。

 

 

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薬味コーナーの隣には、何かが入ったポットや何かが入ったソース、タレなどが無造作に置いてあった。初見殺しの液体コーナー。

だしソース……天ぷらにかけるのか……? いや、リスクが高すぎる。液体コーナーはスルーしよう。

 

 

……さぁ、いよいよ食べるぞ!

 

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ぶっかけうどんに温泉玉子をトッピング、お供に半熟玉子天とちくわ天。玉子がかぶってしまった……

うどんに玉子をトッピングした後に、半熟玉子天というこれ以上ない私のハートを揺さぶる存在を見つけてしまったのだ。どうしても諦められなかった。

「かぶり」という初心者らしいミスをやらかしてしまったが、これもまた経験。次は広い視野を持ってチャレンジしたい。

 

ちなみに丸亀製麺を知る者として付き添ってくれた先輩のうどんはこんな感じだった。

 

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親子あんかけうどん、かしわ天、イカ天

せ、先輩! 鶏がかぶってるじゃないですか!

どんなに行き慣れた者でも天ぷらかぶりの罠は逃れられないようだ。

 

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うどんも天ぷらもすごくおいしかった。

特にうどんは予想以上にコシと弾力があって、欲張って一気に口へ入れたら溺れそうになった。あのモチモチは思った以上に手強い。

次は気になる釜揚げうどんを食べてみたいと思う。あと勇気をだして液体コーナーにも手を出したい。

 

ありがとうございました。

UQモバイル店頭のガチャピンとムックを5ヶ月間見守った記録

子どもの頃、欠かさず見ていた番組といえばポンキッキだった。

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私はポンキッキに出てくるガチャピンとムックが大好きだった。今や2人は老若男女だれからも愛される国民的キャラクターである。

あのずんぐりとしたボディラインとおとぼけフェイスの味わいにみんな夢中に違いない。

 

ところで、数年前からこれまでと違う装いのガチャピンとムックを見かけるようになった。

 

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ピンクのガチャピンと青いムックだ。UQモバイルのCMや広告に出てくるので、一度は目にしたことがあると思う。

ガチャピン=緑、ムック=赤というこれまでの常識を覆す奇抜なカラーリングを見て私は思った。すごくいい! かわいさはそのままで洗練された感じがしてステキ。

そんなスタイリッシュに生まれ変わった彼らとは、UQモバイルの店舗で気軽に会えるものだから、つい店頭で立ち止まって愛でてしまう。

 

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サイバー空間のポンキッキ。かっこいい。

すらりとした足で立ちあがったら7頭身ぐらいありそう。

 

 

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どうやら長い足は三輪車にまたがる為のものらしい。

いいなぁ、このぬいぐるみ欲しいなぁ。

お店の前を通りがかる度に物欲しげに見つめてしまう。

 

 

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いつものようにガチャピンとムックを眺めていると、私はある違和感を覚えた。

あれ、もしかして……? いやいや、まさか。

……明日も見に来てみよう。 

 

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その翌日、違和感は確信に変わった。

 

 

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日替わりでフォーメーションが変わっている。

店先で興奮してしまった。まるで生きてるみたいじゃないか。素敵!

次の日から私は2人のフォーメーションに注目するようになった。

 

 

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ギリギリまで前に出てる日もあれば、

 

 

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背中を向けている日もある。

この日は豪雨だったので、店先に入りこむ雨風から身を守っていたのだろう。

 

 

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晴れたら大丈夫。最前線まで攻める。

 

 

 

初めて動きまわる姿を目にした時は、ギャーっと声をあげそうになった。

彼らは長い足で器用に三輪車をこぎ、ゆっくりと回りながら、惜しげもなくかわいさをアピールしてきた。

そういえば、なぜヒモでつながれているのか不思議だったが、こうやってポールの周りを回る為のヒモのようだ。

 

完全にハートを撃ち抜かれた私は、毎日彼らの様子を見に行った。

 

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なにか内緒話でもしているのか。

 


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お店の前を通りがかる人たちへのアピールも忘れない。

 


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小さな子犬とすれ違った時のように、彼らを見かけた人々はウフフと微笑みかけてしまう。

 


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この日はちょっと様子が違った。


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子どもがいた……!

体とハンドルの間に挟みこんだ直チャイルドシートスタイル。大胆だ。

 


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それにしてガチャピンの前傾姿勢がレーサーみたいでかっこいい。

 


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と思っていたら翌日、大事故が起こっていた。衝撃映像……!

ポールを移動したらこうなってしまったのだろうか。

 


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翌日、奇跡の生還。彼らは強い。

ちなみにガチャピン(ピンクガチャ)は龍、ムック(ブルームク)は鬼らしい。こう見えて強靭な肉体の持ち主なのだ。

 


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4人編成で、よりかわいさに拍車がかかった。

 


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……あれ?


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こどもが入れ替わった。いや、元に戻ったというのが正しいのかもしれない。そっくり親子。

 


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2か月が経った頃、突然ガチャピンがいなくなり、ムックだけが店頭に立つようになった。

 


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1人きりのムック。心なしか寂しそうだ。私も寂しい。

 


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ガチャピン失踪から5日目、しれっといつもの位置にガチャピンが戻ってきた。

ずっと心配してたんだから! どうかもういなくならないでほしい。

 

こうして私は来る日も来る日も2人を見守り続けた。

 

 

 

 

ガチャピンとムックのひそかな夢

 

長い期間2人を眺めていたらあることに気がついてしまった。

数枚の写真を連続で見ていただきたい。


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もしかして

 
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お店の外へ出ようとしてる……?

 

絨毯部分はお店の敷地で、銀色のラインから向こうは外の世界(アーケードの通路)。

どう見ても彼らはラインの外を目指していた。


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一度そう思ってしまうと、今までのようにほのぼのした気持ちで見守ることができなくなった。

2人はきっとライバルだ。我先にと競うようにして外の世界へ飛び出そうとしている。

私はそんな彼らを見てハラハラが止まらなかった。

 


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ガチャピンのつま足が外の世界へ!

文字通り、ガチャピンが一歩リードしているようだ。


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いや、ムックも負けじと全身で攻めている。

 


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ここでガチャピンによる妨害が!

 


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体勢を崩しながらもライン越えを目指す2人

 


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ガチャピンが大きく右にそれた隙をついてムックが前へ出る


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ガチャピンも懸命に足を伸ばし対抗する

 


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お互い譲れないデッドヒート!

 


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果たしてどちらが先に店外へ飛び出すのか。自由を手に入れるのはどっちだ?!

 

 

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同じような写真が続くので、ちょっとブレイク。これは美人のケルベロス

 

 


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そして、ついに運命の時が訪れた。

先に外の世界へ飛び出したのは……

 

 

 

 


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ガチャピンだーー!!!

 

はじめこそハラハラしながら見守っていた私だったが、彼らの必死な姿にいつの間にか応援するようになっていた。

おめでとう。ヒモにつながれながらも、ついに自由の身を手に入れたんだね。感動で胸がいっぱいだ。

 


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翌日、見えない力により彼らは店内に戻されていた。

それでも彼らは三輪車をこぐことをやめない。がんばれ、もう一度、今度こそ外の世界へ行こう。

 


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二度目の決定的瞬間は思っていたよりも早く訪れた。

外の世界へ飛び出したのは……

 

 

 

 

 

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今度はムックだーーー!!

 

本当によくやったと思う。本来、ラインより先は足を踏み入れることさえ許されない禁断の地。それを堂々とはみ出している。彼の勇気を称えたい。

 


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翌日、強めに引き戻されてひっくり返っていた。ああムック……!

でもきっと何度だって彼らは起き上がるだろう。だって龍と鬼だから。すごく強いはずだから。

  

 

 


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と思っていたら、店頭から彼らが消えた。

突然の別れに腰がくだけそうになった。

 

5か月間、ガチャピンとムックの様子を眺めるのが私の日課になっていた。毎日のささやかな楽しみだった。

もう彼らには会えないのだろうか。一体どこへ行ってしまったんだろう。

いや、もしかして本当にお店から飛び出して自由の身になったのかもしれない。

そう思うと少しだけ心が晴れやかになった。

 

 


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後ろを振り返ると、店内の奥の奥のほうでデッドヒートを繰り広げている彼らがいた。

まだやってた!

がんばれ、戦いはまだ始まったばかりだ。

 

 

 

 

 

【おまけ】2人の勝敗結果

 

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ガチャピン・・・18回

ムック・・・・・14回

引き分け・・・・  8回 

 

※ソロの日、回っていた日、子連れの日、後ろ向きの日などは除く

 

最高のスポット「岩下の新生姜ミュージアム」へ行った思い出

ある日、どういう流れでそうなったか忘れたけど、兄夫婦と栃木県の「岩下の新生姜ミュージアム」に行こうという話になった。

いつか行けたらいいね~かと思ったら、ぜんぜん普通に行くことになった。

ということで今回は、ふわふわとした関係性の親族でいく日帰り旅行の思い出を綴っていきたい。

 

 

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下道でのんびり向かう

 

今日は兄が一日運転をしてくれるらしい。運転中、眠くならないようみんなで盛り上がっていきたい。

BGMは兄夫婦が持ってきた大塚愛のライブDVD。

「あれ、大塚愛のこと好きだったんだ、知らなかった」

と兄夫婦に言ったら、特に好きではないとのこと。当時流行ってたからなんとなく買って、今もなんとなく聞いているらしい。2人を見たら確かに無表情で大塚愛を聴いていた。こわい。私も大塚愛に対して特に思うことがないので気まずい。

盛り上がってるかーい?と、13年前の大塚愛がスピーカー越しにあおってくる。私たちは無の感情でそれを受け止めた。

最後は「大塚愛ってけっこう関西弁なんだね」「そうなんだよ」という会話をして不気味なライブは幕をとじた。なんなんだ。

 

 

 

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埼玉県にさしかかった頃、「家族レストラン坂東太郎」という看板をちょくちょく見かけるようになった。気になる。

坂東太郎の看板を車内から執拗に撮っていたら、兄がそんなに気になるなら見に行ってみようと提案してくれた。

 

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坂東太郎のかっこよさにしびれた。まだオープン前の誰もいない駐車場を一周して色々な角度から坂東太郎を眺める。良い。さっきの無の大塚愛はなんだったんだというぐらい車内は盛り上がった。

 

 

 

 

 

県境を眺める

 

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出発してから3時間。道の駅きたかわべで休憩。

 

 

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でっかいおにぎりにはロマンがあるね。

 

 

 

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道の駅のむかいにあったスポーツ遊学館に入ってみることに。屋上に展望デッキがあるようだ。

 

 

 

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景色を撮ろうとすると必ず兄がピースしながら入ってくる。やめて。

 

 

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展望デッキからちょうど埼玉県と群馬県を走り抜けるランナーを目撃できてよかった。

 

施設の係員さんによると、すぐ近くに埼玉県、群馬県、栃木県の県境があるらしい。全国でも平地にあって歩いて行ける3県境はここだけとのことだった。それはぜひとも見てみたい。

 

  

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徒歩5分ぐらいらしいので、散歩がてら行ってみよう。

 

 

 

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堤防沿いの菜の花がとてもきれいだった。

 

 

 

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畑のあるのどかな風景

 

 

 

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のどかで落ち着くね~と3人で言い合いながらのんびり歩く。

 

 

 

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そしたら背後から工事のおじさんが「おーーい」と声をかけてきたので振り返ると、「3県境ならここだよ」とジェスチャーしていた。

そこに3県境が?! 

 

 

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すいやせん、すいやせん、と言いながら見に行く。

 

 

 

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ここが3県境…… 

 

 

 

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埼玉県、群馬県、栃木県の境目……!

 

 

 

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こんな感じであるんだ3県境!

 

 

 

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3県を股にかける夫婦

 

「ここが3県境でござい!」と仰々しくアピールするでもなく、ただ「ある」という感じだった。それがすごく良くて、のどかな風景ともマッチしていたと思う。

 

 

 

 

 

佐野ラーメンを食べる

 

栃木県といえば佐野ラーメン。これは食べておきたい。

 

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http://sano-kankokk.jp/goods/580/

佐野市観光協会のページもラーメン推し。かわいいキャラが決死の麺リフトをしている。

 

 

まずは佐野駅近くの「らーめんミニ博物館」へ向かうことにした。ここには色んなお店の佐野ラーメンフィギュアが飾ってあるらしい。

  

 

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それにしても、ゆるキャラさのまる君がかわいくて気になってしまう。さのまる君は頭に佐野ラーメンを、腰にイモフライの剣をさしている。かわいい顔してなかなか脂っこい装備だ。

 

 

 

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イモフライの剣がでかすぎる

 

 

 

  

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ラーメンフィギュアは臨場感がすごかった。本当に実物を見比べてるみたいな。すべての観光地でこのシステムを導入してほしい。

 

 

 

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どのラーメンもおいしそうで、これから食べるべきラーメンを3人で話し合った。自分が気になったラーメンをプレゼンし合うのも楽しい。

 

 

 

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食べたラーメン。お店の名前は忘れてしまった。

鶏ガラの澄んだスープが大変おいしかった。ラーメンのなかで佐野ラーメンが一番好きかもしれない。

 

 

 

 

岩下の新生姜ミュージアムを見学する

 

スーパーやコンビニのお惣菜コーナーでよく目にする岩下の新生姜。それのミュージアムだ。

ここは良いぞと常々うわさを耳にしていたので期待が高まる。

 

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兄夫婦は新生姜ミュージアムがどんなところなのか事前情報を一切入れてきていないらしい。

イメージしていたよりも立派な外観にテンションが上がっていた。よかった。

 

 

 

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入口で新生姜グッズを手に取る兄。新生姜のペンライトらしいのだけど、この形って……。兄嫁をちらっと見たら無表情だった。兄も無言だし、私もどうしていいのか分からなかった。ふわふわとした親族で来る場合は、新生姜のペンライトを手に取ってはいけない。

 

 

 

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様子がおかしかったのはペンライトだけで、他はかわいらしいグッズばかりだったのでひと安心。これは漬け汁の自販機。

 

 

 

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岩下の新生姜の香りのルームフレグランス。刺激的なのかと思いきや、さわやかで良いにおい。

 

 

  

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創業1987年から現在までのパッケージギャラリー

  

 

 

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こんなにも視界を岩下の新生姜にジャックされたことはない。

 

 

 

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どの展示も見せかたが大胆で目を奪われてしまう。生姜ってアートだ。すごくきれい。

 

 

 

 

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岩下の新生姜は、一般的な根しょうがと明らかに形が違う。

 

 

 

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こういうことらしい。手間がかかってるんだなぁ。

学びになる展示も多くておもしろい。

 

 

 

 

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私が一番心を動かされたのは、この新生姜の部屋。

中に入ると……

 

 

 

 

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新生姜がベッドで休んでいた。いや、新生姜の部屋だからそれはそうなんだけど。なんで?! という感情が止まらない。

 

 

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新生姜の独特な形状がこの世界観を作り出しているのだろうか。わからない。興奮してたくさん写真を撮った。最高の部屋だった。

 

 

 

 

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でっっっかい岩下の新生姜になれる顔はめモニュメント。やはりでっかいものにはロマンがある。

しかも時間になるとここでプロジェクションマッピングが始まるらしい。

 

 

 

 

※ぜひ音声つきでお楽しみください

 

 

 

岩下の新生姜ミュージアム、こんなに素晴らしいとは。ふざけてるのかと思いきや大まじめで、そこがまたおかしくて、すべての展示が全力だった。こちらも全力で楽しませていただいた。

この充実っぷりで入場料無料って一体どうなっているんだ。なんなら私は支払いたい。

 

 

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最後にみんなでオリジナルジンジャエールを飲んだ。ぴりっとパンチがあって締めくくりには持ってこいの味。

 

 

 

最初は不安もあったけど、ふわふわとした親族でいく日帰り旅行はすごく楽しいものになった。ありがとう栃木県。

めでたしめでたし