UQモバイル店頭のガチャピンとムックを5ヶ月間見守った記録

子どもの頃、欠かさず見ていた番組といえばポンキッキだった。

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私はポンキッキに出てくるガチャピンとムックが大好きだった。今や2人は老若男女だれからも愛される国民的キャラクターである。

あのずんぐりとしたボディラインとおとぼけフェイスの味わいにみんな夢中に違いない。

 

ところで、数年前からこれまでと違う装いのガチャピンとムックを見かけるようになった。

 

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ピンクのガチャピンと青いムックだ。UQモバイルのCMや広告に出てくるので、一度は目にしたことがあると思う。

ガチャピン=緑、ムック=赤というこれまでの常識を覆す奇抜なカラーリングを見て私は思った。すごくいい! かわいさはそのままで洗練された感じがしてステキ。

そんなスタイリッシュに生まれ変わった彼らとは、UQモバイルの店舗で気軽に会えるものだから、つい店頭で立ち止まって愛でてしまう。

 

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サイバー空間のポンキッキ。かっこいい。

すらりとした足で立ちあがったら7頭身ぐらいありそう。

 

 

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どうやら長い足は三輪車にまたがる為のものらしい。

いいなぁ、このぬいぐるみ欲しいなぁ。

お店の前を通りがかる度に物欲しげに見つめてしまう。

 

 

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いつものようにガチャピンとムックを眺めていると、私はある違和感を覚えた。

あれ、もしかして……? いやいや、まさか。

……明日も見に来てみよう。 

 

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その翌日、違和感は確信に変わった。

 

 

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日替わりでフォーメーションが変わっている。

店先で興奮してしまった。まるで生きてるみたいじゃないか。素敵!

次の日から私は2人のフォーメーションに注目するようになった。

 

 

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ギリギリまで前に出てる日もあれば、

 

 

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背中を向けている日もある。

この日は豪雨だったので、店先に入りこむ雨風から身を守っていたのだろう。

 

 

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晴れたら大丈夫。最前線まで攻める。

 

 

 

初めて動きまわる姿を目にした時は、ギャーっと声をあげそうになった。

彼らは長い足で器用に三輪車をこぎ、ゆっくりと回りながら、惜しげもなくかわいさをアピールしてきた。

そういえば、なぜヒモでつながれているのか不思議だったが、こうやってポールの周りを回る為のヒモのようだ。

 

完全にハートを撃ち抜かれた私は、毎日彼らの様子を見に行った。

 

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なにか内緒話でもしているのか。

 


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お店の前を通りがかる人たちへのアピールも忘れない。

 


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小さな子犬とすれ違った時のように、彼らを見かけた人々はウフフと微笑みかけてしまう。

 


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この日はちょっと様子が違った。


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子どもがいた……!

体とハンドルの間に挟みこんだ直チャイルドシートスタイル。大胆だ。

 


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それにしてガチャピンの前傾姿勢がレーサーみたいでかっこいい。

 


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と思っていたら翌日、大事故が起こっていた。衝撃映像……!

ポールを移動したらこうなってしまったのだろうか。

 


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翌日、奇跡の生還。彼らは強い。

ちなみにガチャピン(ピンクガチャ)は龍、ムック(ブルームク)は鬼らしい。こう見えて強靭な肉体の持ち主なのだ。

 


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4人編成で、よりかわいさに拍車がかかった。

 


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……あれ?


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こどもが入れ替わった。いや、元に戻ったというのが正しいのかもしれない。そっくり親子。

 


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2か月が経った頃、突然ガチャピンがいなくなり、ムックだけが店頭に立つようになった。

 


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1人きりのムック。心なしか寂しそうだ。私も寂しい。

 


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ガチャピン失踪から5日目、しれっといつもの位置にガチャピンが戻ってきた。

ずっと心配してたんだから! どうかもういなくならないでほしい。

 

こうして私は来る日も来る日も2人を見守り続けた。

 

 

 

 

ガチャピンとムックのひそかな夢

 

長い期間2人を眺めていたらあることに気がついてしまった。

数枚の写真を連続で見ていただきたい。


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もしかして

 
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お店の外へ出ようとしてる……?

 

絨毯部分はお店の敷地で、銀色のラインから向こうは外の世界(アーケードの通路)。

どう見ても彼らはラインの外を目指していた。


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一度そう思ってしまうと、今までのようにほのぼのした気持ちで見守ることができなくなった。

2人はきっとライバルだ。我先にと競うようにして外の世界へ飛び出そうとしている。

私はそんな彼らを見てハラハラが止まらなかった。

 


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ガチャピンのつま足が外の世界へ!

文字通り、ガチャピンが一歩リードしているようだ。


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いや、ムックも負けじと全身で攻めている。

 


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ここでガチャピンによる妨害が!

 


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体勢を崩しながらもライン越えを目指す2人

 


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ガチャピンが大きく右にそれた隙をついてムックが前へ出る


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ガチャピンも懸命に足を伸ばし対抗する

 


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お互い譲れないデッドヒート!

 


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果たしてどちらが先に店外へ飛び出すのか。自由を手に入れるのはどっちだ?!

 

 

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同じような写真が続くので、ちょっとブレイク。これは美人のケルベロス

 

 


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そして、ついに運命の時が訪れた。

先に外の世界へ飛び出したのは……

 

 

 

 


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ガチャピンだーー!!!

 

はじめこそハラハラしながら見守っていた私だったが、彼らの必死な姿にいつの間にか応援するようになっていた。

おめでとう。ヒモにつながれながらも、ついに自由の身を手に入れたんだね。感動で胸がいっぱいだ。

 


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翌日、見えない力により彼らは店内に戻されていた。

それでも彼らは三輪車をこぐことをやめない。がんばれ、もう一度、今度こそ外の世界へ行こう。

 


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二度目の決定的瞬間は思っていたよりも早く訪れた。

外の世界へ飛び出したのは……

 

 

 

 

 

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今度はムックだーーー!!

 

本当によくやったと思う。本来、ラインより先は足を踏み入れることさえ許されない禁断の地。それを堂々とはみ出している。彼の勇気を称えたい。

 


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翌日、強めに引き戻されてひっくり返っていた。ああムック……!

でもきっと何度だって彼らは起き上がるだろう。だって龍と鬼だから。すごく強いはずだから。

  

 

 


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と思っていたら、店頭から彼らが消えた。

突然の別れに腰がくだけそうになった。

 

5か月間、ガチャピンとムックの様子を眺めるのが私の日課になっていた。毎日のささやかな楽しみだった。

もう彼らには会えないのだろうか。一体どこへ行ってしまったんだろう。

いや、もしかして本当にお店から飛び出して自由の身になったのかもしれない。

そう思うと少しだけ心が晴れやかになった。

 

 


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後ろを振り返ると、店内の奥の奥のほうでデッドヒートを繰り広げている彼らがいた。

まだやってた!

がんばれ、戦いはまだ始まったばかりだ。

 

 

 

 

 

【おまけ】2人の勝敗結果

 

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ガチャピン・・・18回

ムック・・・・・14回

引き分け・・・・  8回 

 

※ソロの日、回っていた日、子連れの日、後ろ向きの日などは除く

 

最高のスポット「岩下の新生姜ミュージアム」へ行った思い出

ある日、どういう流れでそうなったか忘れたけど、兄夫婦と栃木県の「岩下の新生姜ミュージアム」に行こうという話になった。

いつか行けたらいいね~かと思ったら、ぜんぜん普通に行くことになった。

ということで今回は、ふわふわとした関係性の親族でいく日帰り旅行の思い出を綴っていきたい。

 

 

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下道でのんびり向かう

 

今日は兄が一日運転をしてくれるらしい。運転中、眠くならないようみんなで盛り上がっていきたい。

BGMは兄夫婦が持ってきた大塚愛のライブDVD。

「あれ、大塚愛のこと好きだったんだ、知らなかった」

と兄夫婦に言ったら、特に好きではないとのこと。当時流行ってたからなんとなく買って、今もなんとなく聞いているらしい。2人を見たら確かに無表情で大塚愛を聴いていた。こわい。私も大塚愛に対して特に思うことがないので気まずい。

盛り上がってるかーい?と、13年前の大塚愛がスピーカー越しにあおってくる。私たちは無の感情でそれを受け止めた。

最後は「大塚愛ってけっこう関西弁なんだね」「そうなんだよ」という会話をして不気味なライブは幕をとじた。なんなんだ。

 

 

 

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埼玉県にさしかかった頃、「家族レストラン坂東太郎」という看板をちょくちょく見かけるようになった。気になる。

坂東太郎の看板を車内から執拗に撮っていたら、兄がそんなに気になるなら見に行ってみようと提案してくれた。

 

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坂東太郎のかっこよさにしびれた。まだオープン前の誰もいない駐車場を一周して色々な角度から坂東太郎を眺める。良い。さっきの無の大塚愛はなんだったんだというぐらい車内は盛り上がった。

 

 

 

 

 

県境を眺める

 

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出発してから3時間。道の駅きたかわべで休憩。

 

 

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でっかいおにぎりにはロマンがあるね。

 

 

 

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道の駅のむかいにあったスポーツ遊学館に入ってみることに。屋上に展望デッキがあるようだ。

 

 

 

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景色を撮ろうとすると必ず兄がピースしながら入ってくる。やめて。

 

 

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展望デッキからちょうど埼玉県と群馬県を走り抜けるランナーを目撃できてよかった。

 

施設の係員さんによると、すぐ近くに埼玉県、群馬県、栃木県の県境があるらしい。全国でも平地にあって歩いて行ける3県境はここだけとのことだった。それはぜひとも見てみたい。

 

  

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徒歩5分ぐらいらしいので、散歩がてら行ってみよう。

 

 

 

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堤防沿いの菜の花がとてもきれいだった。

 

 

 

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畑のあるのどかな風景

 

 

 

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のどかで落ち着くね~と3人で言い合いながらのんびり歩く。

 

 

 

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そしたら背後から工事のおじさんが「おーーい」と声をかけてきたので振り返ると、「3県境ならここだよ」とジェスチャーしていた。

そこに3県境が?! 

 

 

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すいやせん、すいやせん、と言いながら見に行く。

 

 

 

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ここが3県境…… 

 

 

 

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埼玉県、群馬県、栃木県の境目……!

 

 

 

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こんな感じであるんだ3県境!

 

 

 

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3県を股にかける夫婦

 

「ここが3県境でござい!」と仰々しくアピールするでもなく、ただ「ある」という感じだった。それがすごく良くて、のどかな風景ともマッチしていたと思う。

 

 

 

 

 

佐野ラーメンを食べる

 

栃木県といえば佐野ラーメン。これは食べておきたい。

 

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http://sano-kankokk.jp/goods/580/

佐野市観光協会のページもラーメン推し。かわいいキャラが決死の麺リフトをしている。

 

 

まずは佐野駅近くの「らーめんミニ博物館」へ向かうことにした。ここには色んなお店の佐野ラーメンフィギュアが飾ってあるらしい。

  

 

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それにしても、ゆるキャラさのまる君がかわいくて気になってしまう。さのまる君は頭に佐野ラーメンを、腰にイモフライの剣をさしている。かわいい顔してなかなか脂っこい装備だ。

 

 

 

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イモフライの剣がでかすぎる

 

 

 

  

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ラーメンフィギュアは臨場感がすごかった。本当に実物を見比べてるみたいな。すべての観光地でこのシステムを導入してほしい。

 

 

 

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どのラーメンもおいしそうで、これから食べるべきラーメンを3人で話し合った。自分が気になったラーメンをプレゼンし合うのも楽しい。

 

 

 

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食べたラーメン。お店の名前は忘れてしまった。

鶏ガラの澄んだスープが大変おいしかった。ラーメンのなかで佐野ラーメンが一番好きかもしれない。

 

 

 

 

岩下の新生姜ミュージアムを見学する

 

スーパーやコンビニのお惣菜コーナーでよく目にする岩下の新生姜。それのミュージアムだ。

ここは良いぞと常々うわさを耳にしていたので期待が高まる。

 

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兄夫婦は新生姜ミュージアムがどんなところなのか事前情報を一切入れてきていないらしい。

イメージしていたよりも立派な外観にテンションが上がっていた。よかった。

 

 

 

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入口で新生姜グッズを手に取る兄。新生姜のペンライトらしいのだけど、この形って……。兄嫁をちらっと見たら無表情だった。兄も無言だし、私もどうしていいのか分からなかった。ふわふわとした親族で来る場合は、新生姜のペンライトを手に取ってはいけない。

 

 

 

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様子がおかしかったのはペンライトだけで、他はかわいらしいグッズばかりだったのでひと安心。これは漬け汁の自販機。

 

 

 

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岩下の新生姜の香りのルームフレグランス。刺激的なのかと思いきや、さわやかで良いにおい。

 

 

  

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創業1987年から現在までのパッケージギャラリー

  

 

 

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こんなにも視界を岩下の新生姜にジャックされたことはない。

 

 

 

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どの展示も見せかたが大胆で目を奪われてしまう。生姜ってアートだ。すごくきれい。

 

 

 

 

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岩下の新生姜は、一般的な根しょうがと明らかに形が違う。

 

 

 

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こういうことらしい。手間がかかってるんだなぁ。

学びになる展示も多くておもしろい。

 

 

 

 

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私が一番心を動かされたのは、この新生姜の部屋。

中に入ると……

 

 

 

 

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新生姜がベッドで休んでいた。いや、新生姜の部屋だからそれはそうなんだけど。なんで?! という感情が止まらない。

 

 

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新生姜の独特な形状がこの世界観を作り出しているのだろうか。わからない。興奮してたくさん写真を撮った。最高の部屋だった。

 

 

 

 

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でっっっかい岩下の新生姜になれる顔はめモニュメント。やはりでっかいものにはロマンがある。

しかも時間になるとここでプロジェクションマッピングが始まるらしい。

 

 

 

 

※ぜひ音声つきでお楽しみください

 

 

 

岩下の新生姜ミュージアム、こんなに素晴らしいとは。ふざけてるのかと思いきや大まじめで、そこがまたおかしくて、すべての展示が全力だった。こちらも全力で楽しませていただいた。

この充実っぷりで入場料無料って一体どうなっているんだ。なんなら私は支払いたい。

 

 

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最後にみんなでオリジナルジンジャエールを飲んだ。ぴりっとパンチがあって締めくくりには持ってこいの味。

 

 

 

最初は不安もあったけど、ふわふわとした親族でいく日帰り旅行はすごく楽しいものになった。ありがとう栃木県。

めでたしめでたし

 

鍋のシメについて私は何も知らない

 

鍋のシメに何を入れればいいのか分からない。

お米なのか、麺なのか。どの鍋に何を入れてシメるのか。

私が鍋のシメ勘がないことに気づいたのは、あるラジオを聴いている最中だった。

  

【023】長島・加藤のイうてるマにイっちゃってる「VR買っちゃってる」 | オモコロ

 

ラジオでMCの長島さんと加藤さんが、お題となる鍋に最適なシメを「せーの」で言い合うやつをやっていた。

その内容を表にまとめてみるとこんな感じ。

 

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お2人の意見はほとんど一致していて、とても盛り上がっていた。

私はその楽しげな会話を聴きながら、背筋に冷たいものが流れるような気がした。

分からない。いっこも分からなかった。

今まで気づいてなかったけど、私は鍋のシメに関する知識がぽっかり抜け落ちている。

 

 

 

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例えば、カニすきは雑炊が正解らしい。

カニのうまみが存分に出たダシをお米に含ませる。これは分かる。絶対においしい雑炊ができるだろう。

ところが、(鳥の)水炊きには中華麺が正解だという。

中華麺で当たり前といった空気で進行しているラジオをよそに、私は1人ショックが隠せなかった。

同じダシ系なのに雑炊と中華麺のパターンが?! という驚きである。

「ダシを米に含ませる」という学びは水炊きには通用しないのだ。

あと、麺の種類ってうどんだけじゃないんですか?! という驚きもあった。

お米と麺の使い分けもままならないのに、麺の種類まで展開されてしまうともう何も分からない。

 

 

 

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すきやきの場合は、満場一致でうどんとのことだ。

牛丼のノリでごはんもありなのかと思ったので意外だった。

でもこれでちょっと分かった気がする。

味が濃い鍋にはうどんが向いている。濃厚スープには太麺が合う。ラーメンでよく聞くやつだ。

ところがキムチ鍋、君は一体なんなんだ。

濃い味なのにお米もうどんも良いらしいじゃないか。チーズリゾットすごいおいしそう。

 

 

だめだ、思考回路が飛びそうだ。

鍋とシメは規則性があるようでない。ダシの種類、濃度、テイスト、何を基準にしてシメをあてがえば良いのか見当もつかない。

シメの選択にはいわゆるセンスが必要なのだろうか。経験や知識があれば自然と導きだせるのだろうか。

 

 

 

 

……ここまで書いて思い出した。

思い返すと、私が子供の頃に食べていた鍋は味がしなかった。

鍋に水をはり、昆布をひと切れ入れる。沸騰してきたら昆布を取り出し、野菜やお肉を入れ完成。

スープの味はまったくしない。ひと切れ入っていた昆布のダシはどこにも出ていない。あれは昆布じゃなくてゴム片だったのか。

そんな感じで、うまみも塩気もゼロのスープが出来上がる。人はそれをお湯と呼ぶ。

私たちはお湯と具材を取り皿によそってポン酢をかけて食べていた。ポン酢は味があっておいしかった。

最後のシメは決まってお米。味がないので、おかゆみたいだった。

嫌いじゃなかったけど、家庭ではこの鍋しか出たことがない。

 

外食でも鍋を食べることはなかったように思う。

何度か行ったしゃぶしゃぶは、うちの鍋と同じようにお湯に昆布がそよいでいたので、「鍋ってお湯だな~」という思いに拍車をかけた。

こうして私の脳は、鍋に関して知覚する部分だけ赤ちゃんのまま大人になってしまった。

だから私は鍋について何も知らない。

今後は色々な鍋と向き合い、鍋やシメのことを真剣に考え、成長していきたい。

 

 

 

 

ところで先日、自然薯専門店でお鍋を食べたんですが、

 

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すごくおいしかった。 

和風だしのスープでホルモンと野菜を煮込み、仕上げにネバネバの自然薯をかけた豪快な鍋。

本当においしかったけど、あれからずっと悩んでいる。

これの最適なシメってなんだったんだろう。

透明な和風だしはお米に含ませるべき……?

自然薯のねばねばを絡ませるなら麺を……?

その場合は細麺……太麺……?

 

 

鍋脳が赤ちゃんの私には無理難題だった。わからない。

 

 

「ザ・クレープ」それは大人を翻弄する恐ろしいアイス

 

 

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「ザ・クレープ」というアイスを買った。

たしか子供の頃からお世話になっていたのは「クレープ屋さん」という名前のアイスだった。

どうやらリニューアルしたらしい。パッケージもシックで大人っぽくなった。

ずいぶんお堅い雰囲気になって、まるで別人のようだ。

 

 

 

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開封してみよう。

パッケージの指示どおりに、包装のフチを点線にそって切り取る。

 

 

 

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今度は側面からめくって、ぐるりと剥がしとる。

クレープ屋さん時代からやり方は変わっていない。楽勝、楽勝。

 

 

 

慣れた手つきでザ・クレープを裸にした瞬間だった。

完全に油断していた私は耐えがたい衝撃に襲われた。

 

 

 

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大量のビスケットクランチが地面へ落ちていったのだ。

 

穏やかな陽気の下、非常階段で私は声を上げそうになった。

本当にショックだった。

そんなジャイアントコーンみたいなノリで、クランチがふりかかってるなんて思ってもみなかったのだ。

 

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足場が細すぎる。ほんの些細な衝撃でクランチ達は奈落の底だ。

カイジでもこんな感じの鉄骨渡りをしていた気がする。もうこれはギャンブルといっていいんじゃないか。

大量のクランチを失ったショックと、危険なギャンブル性に感情がぐちゃぐちゃになった。

 

それでも時は残酷だ。ザ・クレープは容赦なく溶けていく。

私は慌ててザ・クレープを頬張った。

 

  

……やだ、おいしい……

 

 

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薄くてもちもちとした皮

 

 

 

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クリーミーなバニラアイスと、存在感のあるザクザクのチョコ

 

 

  

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そして、これまでにないゴージャスなトッピング、ビスケットクランチ

 

  

食感を遊ばせている……

大人だ。完全に大人のクレープ。

あの懐かしくて、ちょっとチープな「クレープ屋さん」の面影はどこにもなかった。

知らない間にこんなにも進化していたなんて。

 

 

 

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私は食べ進める前に、無意識に包装の下半分を脱がしていた。

アイスが柔らかくなってからでは包装が外しづらくなるのを体が覚えていた。

たとえ姿を変え味わいが進化しても、クレープ屋さんイズムは私たちのなかに息づいているのかもしれない。

 

  

  

それから毎日のようにザ・クレープを食べた。

 

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相変わらずビスケットクランチは滑り落ちていく。どんなにそっと包装を剥いても、寝かせたり立てたり体勢を工夫しても、じゃんじゃん落ちていく。

その度に私は感情を揺さぶられながら、それでもザ・クレープを食べるのをやめられなかった。

いつも違う姿を見せてくれるザ・クレープに夢中になっていた。

 

 

 

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野球少年の坊主頭のように、ちょぼちょぼとくっついたビスケットクランチ。ほほえましいじゃないか。


 

 

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この日も多くのビスケットクランチを失ったが、バニラアイスの海に浮かんだチョコの大陸が美しくてため息が出た。

失うことの悲しさに縛られず、広い視野を持ってすべてを受け止めていきたい。

 

 

 

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ビスケットクランチがバニラアイスに埋まり気味の日もある。

がっちりとホールドされたビスケットクランチほど心休まるものはない。

心なしかクレープ生地も全体をしっかりと包み込んでくれている。

こんな休息日もあっていいだろう。

 

 

 

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包装を破る時に、ビスケットクランチをアイスに押しつけるよう意識するとロスが減ることに気づいた。

しかしこれはもろ刃の剣。手の熱で溶けたアイスが包装にくっついて今度はアイスをロスしてしまうのだ。

ひとつ求めれば、ひとつ失う。

こうして人は成長していくのかもしれない。

 

 

 

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チョコの流脈をはっきりと確認できた日は当たりだ。

どのタイミングでザクザクのチョコを口へ放り込むか計算しやすいからだ。

ザ・クレープは行き当たりばったりで食感を堪能するのもいいが、頭脳プレイで攻略するのも面白い。

 


  

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やっぱり多くのビスケットクランチが生き残ってくれた日は嬉しい。

幸福感とともに味わうザ・クレープは何よりもごちそうだ。

 

 

 

 

ひとつのアイスでこんなにエンターテイメントを感じたのは初めてだ。

一度は完璧にビスケットクランチを死守したいと攻略に燃えたが、今はもうその思いはない。

私は個体差ごと受け止めたいと思っている。

どんな形でも向かってきてほしい。

ザ・クレープを丸ごと全部愛したい。

 

 

 

おわり

あんみつパフェにはコアがない

 

 

ある日、友達から「あんみつパフェ」という食べ物の存在を教えてもらった。

ディズニーシーにあるらしい。

あんみつパフェねぇ、あんみつ好きとしては大変興味深いじゃないですか。

 

 

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さっそくあんみつパフェで検索をかけたら、画像がたくさん出てきた。

あんみつパフェねぇ、良いですねぇ! 夢中で画像を眺めていた時だった。

ふと違和感を覚える。

 

あんみつパフェって……なんだ?

 

こういう時は落ち着いてウィキペディアを開いて確認したい。

あんみつとは、パフェとは。

 

◆あんみつ  

あんみつとは、みつ豆にあんこを乗せた和菓子。

さいの目状に切った寒天に、茹でて冷やした赤エンドウマメ、あずき餡、求肥、干し杏子などをのせ、蜜をかけて食べる。

 

 ◆パフェ 

パフェとは、背の高いグラスに、アイスクリーム、フルーツを主体として、その他の甘い具を加えたデザート。
生クリーム、バタークリーム、チョコレート・ソース、シリアル、ナッツなどを加える。

 

違和感の正体は、あんみつとパフェの構成にあった。

どちらも、複数の具材からできた集合体なのだ。

「これが入っているからパフェ」とか「これが入ってないとあんみつじゃない」みたいなことはない。

そう、恐ろしいことにあんみつとパフェ、どちらもコアがない食べ物といえる。

 

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じゃあ、コアのないもの同士が合体したらどうなっちゃうの? という話になってくる。

 

「あんみつパフェ」という名前なので、もちろんベースはパフェのはずだ。

そこにあんみつ要素をプラスしたのがあんみつパフェ。

仕組みは簡単だ。だけど哲学としてはとても難しい。

どこにも主体性がないあんみつパフェという食べ物は、どんな具材で構成するというのか。

あんこに黒蜜、寒天は入る? コーンフレークは?

いや、なんなら、細長いグラスにあんみつの具材を入れたらパフェっぽくないですか? という気もしてきた。

考えれば考えるほど分からない。

あんみつパフェ……一体どういうことなんだ。

 

 

 

 

分からなくなってきたので、少しクローズアップしてあんみつパフェの「あんみつ」部分に注目してみよう。

 

世間一般的に「あんみつ」というと、きっと地味でぱっとしないイメージを持たれているのではないだろうか。

そもそも、あんみつがどんな具材で構成しているのか浸透してない可能性もある。

ふんわりとした認識と立ち位置、それがあんみつという食べ物だと思っている。

 

 

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じゃあ、あんみつパフェの「あんみつ」部分はどうなっているんだろう。

もしかすると、ここに世間が考える「あんみつらしさ」が表れているんじゃないだろうか。 

あんみつといったらこれだよね! といった感じで、あんみつを象徴する具材が乗っているはずだ。

めちゃくちゃ興味深い。

みんなあんみつのことどう思ってるの。

 

決まりだ。あんみつパフェを食べてみよう。

謎に満ちたあんみつパフェの構成、そして世間が考えるあんみつ像をあぶり出してみようじゃないか。

 

 

 

 

調査対象

 

今回は3店舗のあんみつパフェを食べてみることにした。

前提として甘味処は調査対象から外している。

通常あんみつを出さないようなお店が考えて用意した、あんみつ的な具材を確認していきたい。

 

 

 

 

カフェ(個人店)が出すあんみつパフェ

 

まずはカフェだ。

コーヒー豆を挽く心地よい音と香ばしい香りに包まれながら、あんみつパフェを注文してみた。 

 

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さっそくウィキペディアにあったパフェの要素のひとつ「背の高いグラス」が覆された。

中肉中背のグラスだ。頼りがいのあるフォルム、私は嫌いじゃない。

 

 

  

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トップにはソフトクリーム。きな粉と黒蜜のお化粧で色づいている。

脇に添えられているのは艶やかな白玉。

 

 

 

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グラスの縁からはみ出さんばかりの白玉の曲線美に、思わずスケベな笑いが出てしまった。

 

 

  

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グラスの中は、コーンフレーク、生クリーム、あんこ、白玉が重なっていた。

淡い色合いの中で、あんこの黒が引き立っている。またスケベな笑いが出ちゃう美しいストライプだ。

 

食べてみると、かなりパフェの要素が強かった。

生クリームが多く、コーンフレークの食感が目立つからかもしれない。

 

パフェの内容をまとめると下記のようになった。

 

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こちらのカフェでは、4種類の具材であんみつらしさを表現していることが分かった。

きな粉については、あんみつらしいかと言われるとちょっと考えてしまう。

でも和風の雰囲気は出るので気持ちは分かる。

意外な結果だ。思ったよりあんみつから遠いところに置いたあんみつパフェだった。

 

 

 

  

 

ケーキ屋のあんみつパフェ

 

ケーキ屋さんのガラスケースに並んでいたあんみつパフェ。  

 

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サイズはプリン容器と同じぐらい。

 

 

  

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フルーツがジュレでコーティングされて艶っぽい。

ケースで陳列するための乾燥防止だろう。ケーキ屋ならではの工夫だ。

透明感のある粒あんは水分が多いタイプ。ソースのような役割なのかもしれない。

 

 

  

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フルーツの下から出てきた生クリーム畑をスプーンで掘ってみると、思わず目を疑った。

抹茶ムースと黒糖味のゼリーが出てきた……!

 

 

 

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寒天じゃなく抹茶プリンと黒糖ゼリーを仕込んでくるとは想定外だった。

といっても、全体的に和テイストでよくまとまっていたので、あんみつパフェとして説得力があった。 

 

 

 

 

 

サンマルクカフェの白玉あんみつパフェ

 

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サンマルクカフェのパフェシリーズに「白玉あんみつ」というのがある。 

たった390円(税抜)で食べられるパフェとして今日も大勢の人々が救われていることだろう。

 

 

 

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こちらが白玉あんみつパフェ。なんてシンプルな構成だ。

 

 

 

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ソフトクリームの頂上から流れる黒蜜の川。

それをグラスの縁に沿って並んだ白玉の壁がせき止めている。 

黒蜜と白玉の美しいせめぎ合い。いつまでも見ていたい。

 

 

 

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体をかがめてグラスの側面を覗き込む。コーンフレークが多そうだ。

 

 

 

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え、というか全部コーンフレーク? うそ……!

 

 

 

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アリ地獄のようなコーンフレークの巣に吸い込まれたスプーンは、ずぶずぶと埋まって行き、二度と戻ってくることはなかった。

 

 

 

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リーズナブルなだけあってとても潔いパフェだった。

「白玉あんみつ」という名前なので、もちろん白玉は乗っている。

そうなると、あんみつ要素は黒蜜のみで表現しているということになる。

大胆すぎて絶句してしまった。

 

 

 

 

 

まとめ

 

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集計結果を見ると、最も使われた具材は白玉という結果になった。まさかのダークホース。

どうやら世間では「あんみつ=白玉・黒蜜・あんこ」というイメージが強いようだ。

一方、あんみつの基本である寒天や豆は一度も登場しなかった。

こう考えると、あんみつの中でもパフェの派手さに遜色ないメンバーとして、白玉・黒蜜・あんこが選抜されるのも、妙に納得してしまう。

白玉・黒蜜・あんこって華があるもんね。

 

今回は3店舗のみの調査だったので、今後もあんみつパフェには注目していきたい。

 

 

 

【おまけ】

 

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ちなみにパンケーキ推しのカフェで「あんみつパンケーキ」を発見したので注文してみたところ、

 

 

 

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あんみつ要素は黒蜜・あんこ・抹茶アイスという結果になった。

やっぱり黒蜜とあんこは強い!

 

 

 

 

 

それでは最後に、仕事中に一生懸命考えてこしらえた、私の理想のあんみつパフェをお届けして終わりたい。

 

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ありがとうございました。

 

 

オモコロ合宿の思い出

 

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7月14日から15日にかけてオモコロ合宿に行ってきた。

総勢約40人。編集部のみなさん、ライターのみなさん、インターネットでお見かけしたあんな人やこんな人ばかりだ。

初参加でとても緊張したけど、本当に楽しかった。

 

 

 

【018】たかや・マンスーンのパクパクラジオ「酒と泪と合宿とエゴサ」 | オモコロ

 

 

【016】かまってみくのしんGOLD「オモコロ合宿ゴーゴゴー!」 | オモコロ

 

 

omocoro.jp

 

 

ラジオや記事で語られる合宿のエピソードに、今でもつい思い出し笑いをしてしまう。

せっかくなので、私もひと夏の思い出として合宿のことをちょっとだけ書いていきたい。

 

 

 

 

 ☆☆☆

 

 

 

バーベキューを終えて、夜の自由時間。

コテージの中でお酒を飲んだり、ボードゲームをしたり、みんな賑やかにすごしていた。

 

私は調子に乗って飲み過ぎたせいでフラフラだった。

外の風に当たるついでに自販機へ水を買いにいくことにした。

でもあれだな、靴履くの面倒くさいな。そうだ、ベランダから外履き用のサンダルをつっかけていこう。

ということで、小銭を握ってベランダへ向かう。

 

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出入口のガラス戸へ向かうと、何やら数人が賑わっている。

ボードゲームでもしてるのかな。後で混ざりたいな。

そんなことを思いながら、ちょっと失礼して前を通らせてもらおうと近づいた。

 

ここで私はハッとした。 

 

 

 

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ガラス戸の向こうに立ってるの……キショ松さん?

キショ松さんは全裸だった。なぜ全裸なんだ。

 

 

 

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キショ松さんは現実世界でもモザイクがかかったような全裸でいらした。見えてるのに見えてない。不思議だ。

キショ松さんの裸は夜の闇によくまぎれるらしい。

 

 

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目撃した瞬間、私もこのような新鮮なリアクションが出来ればよかったのだけど、

 

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びっくりしすぎてヘラヘラすることしか出来なかった。

 

 

 

 

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ヘラヘラしていたら、振り返った永田さんが私の存在に気づいてこう言った。

「ちょっと何かいるんだけど」はこっちのセリフでは…? とガラス戸の向こうに全裸の何かがいるのを見ながら思った。

 

  

 

 

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外のキショ松さんはというと、特に慌てる様子もなく、スッと闇に溶けるように視界から捌けていった。

 

 

……あ、そうだ。飲み物を買いに行くんだった。

キショ松ショックから正気を取り戻し、外に出るとキショ松さんがいた。

服は着ていた。

そして、とても申し訳なさそうに「先ほどはすみません」と謝ってくださった。

こちらこそ勝手に拝見して申し訳ない。 

 

 

 

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どうやら落ち込んで泣いていたみくのしんさんを見て、ひと肌脱いだらしい。

そうか、全裸はキショ松さん流のエールだったのだ。

体を張って人を元気づけるなんてなかなか出来ないことだと思う。

キショ松さんの少し不器用で男らしい優しさに胸を打たれた。

 

 

 

 

自販機で買った冷たい水で喉を潤しながら外を歩く。

ひんやりとした夜風が気持ち良い。

夏の降るような星空がとてもきれいだった。

 

 

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ベランダに戻るとみくのしんさんがいた。

全く泣き止んでなかった。びっくりした。

 

すっかり酔いがさめた私は思った。

なんだったんだ……

 

 

龍が如く0に出てくる「準備はできてるか?」的なセリフを全部抜き出してみた

 

ゲームの「龍が如く」が好きで、よく実況動画を見ている。

 

 

龍が如くとは…

「伝説の極道」桐生一馬を主人公として、 愛、人情、裏切り…… 巨大歓楽街に生きる熱き男たちの生き様を描いた作品です。

(公式サイトより抜粋)

 

www.youtube.com

 

長く続くシリーズの中でも龍が如く0は、バブル時代の何でもアリな空気が龍が如くの世界観とマッチしていてすごく良かった。

 

 

 

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メインのバトルはエフェクトが派手なので、見ているだけで楽しい。

レベルアップするにつれ、ヒートアクション(必殺技)のバリエーションもどんどん増える。

プロレスみたいなかっこいい技もあれば、「それ街でやんの?!」という破天荒な技もあって常に目が離せない。

 

 

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「ボウルの極み」だそうです。

 

主人公の桐生さんは、どんな時もシリアスな顔で取り組むところが良い。

 

 

 

龍が如くの魅力を語る上で欠かせないのが、特訓やミニゲームなど充実したサブストーリーだ。

 

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物をぶん回して敵を殴る特訓

 

 

 

 

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ミニ四駆のレースバトル

 

  

 

 

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波止場で釣り

 

 

 

 

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不動産屋の面接官

 

 

 

 

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ラジオのハガキ職人

 
 

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渾身のネタをハガキへ書き綴る桐生さん 

 

 

 

このように、極道とはとても思えない軽いフットワークを見せてくれる。

仁義なき戦いを繰り広げるメインストーリーも熱いけど、日常系ほのぼの極道サブストーリーも捨てがたい。

その両方をバランス良く楽しめちゃうのが龍が如くで、そこが大きな魅力だと思う。

 

 

 

 

 

「準備はできてるか?」の確認の仕方が気になる

 

前々から気になっていたポイントがある。

それは、メインストーリーが進行する直前に見られる一場面。

 

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(準備をするなら今の内だが……どうする、もう休むか?)

 

この唐突な心の声には

「ボス戦前ですが、装備や回復アイテムは充分ですか? 」

「特訓とかサブストーリーとか済ませておくなら今のうちですよ」

という確認が含まれている。

 

私はこれを「準備の確認」と呼んでいる。

準備の確認は、主人公というよりプレイヤーに向けられたものだ。

それをゲームの登場人物が、世界観を壊さないように巧みなセリフ回しでそれとなーく確認してくれるのが面白い。

 

さて、一度気になったらファンとして居ても立ってもいられない。

ということで、龍が如く0に登場する「準備の確認」全パターンを抜き出してみることにした。

 

 

 

 

心の声パターン

準備の確認は大きく2つに分けられるようだ。

まずは、心の声で自問自答するパターン。 

 

 

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(連中が何を企んでるかわからない以上、用心をしておくに越したことはないが……)

 

「準備」ではなく「用心」というワードで準備の確認をしている。 

 

 

 

 

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(ま、本人がおるにせよ、おらんにせよ、穏便に済むはずはないやろうな……

どうする、もう行くか……?)

 

こちらはもう1人の主人公、真島吾朗氏。

「穏便に済むはずはないやろうな」というワードで、準備の確認を匂わせている。

 

 

 

 

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(準備ができたら陳の店に向かおう。)

 

道端でふと思い出したかのように確認が入るケース。

 

 

 

 

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(万が一のこともある……もし行くとなったら、しっかり準備をしてからタクシーに乗ろう……)

 

そんな言われ方されたら登山リュックとか背負ってタクシーに乗りたい。

 

 

 

 

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(しばらく戻ってこれないかも知れない。今のうちに準備をしておくか)

「しばらく戻ってこれない」というワードが出ると、一気に緊張感が増す。

高プレッシャータイプの準備の確認。

 

 

 

 

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(……俺も多分、今日までの命や。何の未練もないようにしとかな……)

この後、命がけの決戦が待ち受けていることが分かる。

本編の中で一番重みのある準備の確認だ。

 

 

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(……俺はもうやり残したことないんか? ほんまに思い残したことはないな?)

 

反復確認。そう言われたら、やり残したこといっぱいある気がしてきた。

 

  

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(……まだや。何の未練もないようにしとかな)

 

  

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未練(キャバ嬢をしっかりレッスンすること)を断ち切ってから決戦に臨むとしよう。

 

 

 

 

 

誰かがそれとなく聞いてくれるパターン

 

 心の声パターンの他にもうひとつこういうのがある。

 

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尾田「もう準備できてるなら車に乗ってくれ。いいか?」

 

誰かがそれとなく聞いてくれるパターン。準備できてる?って。

しかも準備ができるまで、その場でずーっと待っててくれる。優しい。

 

 

 

 

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尾田「よぉ、桐生君。準備よければ神室町を出るぜ。蒼天堀に向かう。もうやり残したことはねぇか?」

 

二度目の登場、尾田さん。今作にしか出てこないけど、とても頼れる確認係だ。

 

 

 

 

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米木「今度の仕合いは、下手をすると命を落としかねん。万全の準備を以て臨むがよいぞ。……覚悟はよいか?」

 

主人公の修行をしてくれる米木師匠による準備の確認。言い回しが渋くてかっこいい。

 

 

 

 

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ビリケン「そや、今から留置場に案内したるけど、お前の方の準備はできとるんか?」

ビリケンという刑事さんからの準備の確認。

 

 

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「まだや」と答えてみよう。 

 

 

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ビリケン「ほな、ここで待っといたるから準備が済んだら声かけてや。」

 

優しい。お父さんって呼びたい。

 

 

 

 

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錦山「何が起きてもおかしくない。覚悟を決めておくんだな。」

 

桐生さんの兄弟分、錦山。彼は準備の確認においてプロといっていい。

 

 

 

 

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錦山「桐生。一度入ったらもう後戻りできねぇぞ。……準備はいいか?」

 

シリアス顔に定評のある桐生さんでも「そうなの?!」ってなりそうな鬼気迫る準備の確認。

 

 

 

 

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錦山「もうやり残したことはねぇな? あれば今のうちに済ませとけ。」

錦山は慎重派だ。あとすごく優しい。いつも待たせてごめん。

 

 

 

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錦山「あとから引き返せってのはナシだぜ。」

今ならギリ引き返せるってこと? ほぼ心理戦に近い準備の確認。

 

 

 

 

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錦山「もういいのか、桐生? この街でやり残したことはねぇんだな……?」

 

錦山は本当によく準備の確認をしてくれる。

ありとあらゆるポケットに栄養ドリンクをぱんぱんに詰めてきても、準備の確認に一切の抜かりがない。

 

 

 

 

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「これが最終決戦に向かう前の、最後の自由時間となります。」

 

唐突に謎のナレーションによる準備の確認が入った。誰?!

 

  

 

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「一度真島に切り替えた後でも、再びプレイヤーキャラクターを桐生に戻すことが可能ですので、しっかりと準備をしておきましょう。」

 

これまで世界観を崩さないようにうまいこと準備の確認をしてきたのに…!

ラストにメタ的な準備の確認が入るとは。

 

 

 

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「念のため、このタイミングでセーブデータを作成して保存しておくことをおすすめいたします。」

 

思いっきりセーブデータって言ってる。

 

  

 

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そして見つめ合い不思議な間に包まれる2人

 

 

 

 

 

 

 

……よし、行くか!

 

 

 

 

 

 

 

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やり残し(ボウリング対決)がないようしっかり準備してから、行こう!

 

 

 

 

おわり