「珍スポ聖地巡礼ツアー in 伊豆」に参加した話

 

先日、別視点ガイド企画の日帰りバスツアーに参加してきた。

その名も「珍スポ聖地巡礼ツアー in 伊豆」

伊豆は前々から気になっていた。ただ運転免許を持たない私にはハードルが高かった。

そこへバスツアーで伊豆を巡るというのだから、参加しない手はない。

ということで、伊豆の珍スポットを巡り倒してきたので、今回はそのレポートをさせていただこうと思う。

 

 

 

朝7時45分。

座席について、点呼を済ませると、バスは走り出した。出発予定時刻ぴったりだ。

それから間もなく別視点の松澤さんが前に立ち、挨拶が始まった。

 

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「珍スポットの魅力は、ネット記事だけでは伝えきれません。

実際に珍スポットの独特な空間に全身をうずめることが出来る、それがバスツアーの醍醐味です。

今日は珍スポット5箇所を巡るハードな内容ですので、だんだん自分の中に邪気のようなものが溜まっていくと思います。

あまり溜め込みすぎずに、みなさんで感想を共有するなどして解消してください。」

 

「邪気」という言葉が入る挨拶は初めてだ。

でもそう言われるとむしろワクワクしてしまうのが、人間の心理じゃないだろうか。

ようし、がんばって自分の中で邪気を出し入れするぞ!

 

 

続いてお土産のお菓子が配られた。

バス旅におやつは欠かせない。おやつの登場に盛り上がる車内。

 

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静岡限定版のバリ勝男クン(わさびマヨ味)。

パッケージのほのぼの漫画がかわいかった。

 

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「辛みばしってる~」という表現に全然ピンとこなくて笑ってしまった。目がきれい。

 

 

 

サービスエリアで休憩後、これから巡る珍スポットのガイドが始まった。

 

 

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車窓から富士山を眺めながら、ガイドに耳を傾けた。

ガイドというか、取材に基づいたエピソードトークに近いかもしれない。臨場感があって面白い。

 

 

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力強いパンフレットは、カメラマン斎藤さんのデザイン。

 

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パンフレットとガイドの合わせ技で、到着前からワクワクが止まらない。
 

 

 

車窓から不意に見える珍スポットも、都度アナウンスがあるので油断できない。

 

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右手に見えるのは、怪しい少年少女博物館

以前はペンギン博物館だったらしい。ペンギンからずいぶんな衣替えをしたようだ。

「怪しい」とうたっているだけあって、巨大な怪しいモニュメントが印象的だった。

 

 

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ペンギンの名残すごいな。

 

この伊豆高原付近は珍スポットの宝庫らしい。確かに車窓から奇抜なものをたくさん見かけた。

車道沿いに配置された木馬、巨大な肌色のゴリラ像、殺人事件のあったひもの店。

 

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そんな奇抜で溢れた通りで、コンビニだけが茶色の看板で景観保護している。

一番なんでだよ、と思った。

 

 

 

 

1.パチンコ・プチミュージアム CRベルポルト

 

 記念すべきファースト珍スポットはパチンコミュージアム

 

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一見、普通のお宅に見える外観だ。

 

 

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中に入ると、数えきれないほどのパチンコ台が! コレクションは100台以上らしい。

実際に打って遊べるけど、あまりに多くて決められなかった。

迷いすぎて、ただただ店内をうろつくやつをやってしまった。

 

 

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私が一番気に入ったのは小物のコーナー。パチンコ台のパーツがバラ売りされている。もの珍しくて夢中で漁ってしまった。

 

 

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浜ちゃんの顔面を買った。下唇と目玉の動きが連動してるところがアツい。

浜ちゃんの下唇を無限にペロペロペロペロ触り続けられるのは良い。とても良い買い物をしたと思う。

 

 

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フレームを生かしたゴージャスな鏡も、乙女心をくすぐられてたまらなかった。

 

 

 

 

2.アトリエ・ロッキー万華鏡館

 

 パチンコミュージアムから歩いて万華鏡館へ。

 

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途中で看板を見かけた。これはそそる看板だ。

 

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伊豆高原で1番入館料が安く、2番目に楽しい」

2番目に楽しいのなら間違いない。

 

 

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ロッジのような外観の万華鏡館。

パチンコミュージアムもそうだけど、パッと見は民家のようなので、1人で入るには勇気がいるかもしれない。

こういう時、ツアーのありがたみを改めて感じる。

 

 

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看板にもあった世界一巨大な万華鏡の模型。

実物は大型バスと同じサイズだそう。さすが世界一はスケールが違う。

「はい、じゃあ、こちらに巨大万華鏡があるのでね、どうぞ~」

と、リビングにお通しする感じのテンションのオーナーさんについて行く。

 

 

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万華鏡を覗くというより、万華鏡の中に全身入り込むイメージ。

 

 

 

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巨大な美しい模様が目の前でゆらゆらと色形を変えていく。

厳かなBGMと、どこか無機質な音声ガイドも雰囲気にぴったりだった。

「計算上、同じ模様が出る確率は、4600億年に1回と言われています。同じ模様をご覧になりたい場合は、4600億年後にまたお越しください。」

と無機質ギャグも聞けてとても良かった。

 

 

 

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お次は屋外の手作り万華鏡を見学。

ボタンを押したり、受話器をあげたり、ギミックの凝ったものが多い。でもオーナーさんが使い方を丁寧に説明してくれるので安心だ。

 



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使い方を教わっても戸惑ってしまう、トイレの万華鏡。

フタを開けると香水の良い匂いがした。

毎日シャネルの5番を吹きかけているそう。なぜ?

  

 

 

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最高だったのはお寿司の万華鏡。

右下のボタンを押すと、陽気な「スシ食いねェ!」の歌に合わせてお寿司が回る。

 

 

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万華鏡で回るお寿司を見ると、人は恍惚としてしまうようだ。最高だった。

 

 夢中でお寿司を眺めていたら、店内からオーナーの奥さんが顔を出した。

「みなさん、そちらも良いですけど、店内に本物の万華鏡があるので入ってきてください。

 

 

 

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「こっちが本当なんですよ。プロの作家が作った本当の万華鏡。本当は、本物のほうをじっくり見ていただきたいの。

めちゃくちゃハッキリ「本当」とか「本物」とか言う。

いやいや、奥さん、外のお寿司のやつもすごく良いと思いますよ!

 

 

 

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奥さんに勧められ、プロ作家の作品を覗いてみる。

 

 

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本当だ!すごいキレイ! 本当の本物だ!!

 

他のお客さんも口々に「これが本物か~」と言っていて面白かった。

 

 

 

 

3.伊豆シャボテン動物公園でランチ

  

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名前の通り、園内にはたくさんのサボテン。

 

 

 

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こちらはシャボテン動物公園のアイドル、カピバラを模したカピバーガー。かわいい。

 

 

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ハンバーガーの具を撮ろうと思って、いったんカピバラの顔をどけたら、日焼けしたサーファーみたいになってとても良かった。

 

 

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お隣のかたはサボテンカレー。輝くような緑のごはん!

ルーにはサボテンの葉肉が入っていたそう。

楽しみにしてたサボテンステーキは残念ながら品切れ。次回は是非サボテンを食べてみたい。

 

 

食事を早めに済ませ、バスの集合時間まで園内の動物を見ることに。

 

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マーラに無視されたり、警戒されたりして、穏やかな時間を過ごした。

 

 

 

4.カモメ次郎のものまねショー

 

「ものまね喫茶さる~と」のかもめ次郎さんによるものまねショー。

かもめ次郎さんがバスに乗り込んでのお披露目!

 

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かもめ次郎さんの登場に湧く車内

 

 

 

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モノマネが似てないという前評判を耳にしてドキドキしていたけど、カモメの鳴き声がめちゃくちゃ上手くてびっくりした。これがかもめ次郎なのね!

 

 

 

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さそり座の女を熱唱するかもめ次郎さん。美川憲一のお面が良い仕事してる。



 

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歌の終盤になると、顔からお面が少しずつ離れていくのが気になった。

 

 

 

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続いて森進一のモノマネ

 

 

 

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たぶんお客さん全員そうだと思うけど、森進一のモノマネより、かもめ次郎という人物が気になり始めてる。

 

 

 

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かもめ次郎ふんする森進一

 

 

 

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ほぼかもめ次郎

 

 

  

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完全なるかもめ次郎

 

もうモノマネが似てるとか似ていないの次元じゃない。

かもめ次郎は最高ということ、それだけだ。

「いつもは300円のモノマネCD、今回は特別に500円ですよ~」

と言いながらCD数枚を売り上げて、かもめ次郎は去っていった。

 

 

 


5.まぼろし博覧会

 

 バスが到着する前からすでに車内は騒然としていた。

「見てください! (館主の)セーラちゃんが走ってお出迎えしてますよ!」

と松澤さんが叫んだからだ。

 

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確かにピンクのドレスをなびかせながら走っている人が見えた。

ものすごい速度でバスを追ってきてる。

 

 

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窓越しでこの強烈なインパクト!

可愛いドレスを着ているけど、セーラちゃんは男性とのこと。

 

もうバス車内のボルテージは上がりきっている。

全員バスから降りると、一斉にセーラちゃんのもとへ向かった。

 

 

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しかし、ちょうど他のお客さんのお見送りタイムとかぶってしまったらしく、敷地内をせわしなく駆け回るセーラちゃん。

 

 

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「っしゃ!」と小さく叫びながら、スプリントバーストをキメるセーラちゃん。

その姿はまるでアスリートだ。私服が派手なアスリート。

 

 

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お見送りを終えたセーラちゃんをみんなで囲む。

なんとセーラちゃんから名刺を頂けるようだ。私にもください!

 

 

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「ハァ、ハァ、はい、名刺…です、ハァ、ハァ」

息切れの中、名刺を頂戴した。そして名刺ごしに見た隆々とした筋肉に、私はごくりと息を飲んだ。

すっかりセーラちゃんの魅力に憑りつかれてしまった。

 




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まぼろし博覧会がどういうところか説明するのはとても難しい。

ジャンルとしてはテーマパークなのだろうか。

 

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東京ドームのグラウンドとほぼ同じ敷地面積らしい。広い!

時間が限られているので、気合いを入れ、いざ館内へ。

 

 

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いきなり入口でギャーと叫びそうになった。

変態の人かと思ったら変態のマネキンだった。良くないけど良かった。

 

 

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展示物は全てセーラちゃんが集めてきたものらしい。

ということは、この大きな三輪自動車もどこかから運んできたのだろうか。

 

 

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どこもかしこもレトロなアイテムがぎゅうぎゅうに詰まっている。

 

 

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それにしても濃度が高い。密度も高い。

レトロだけど、懐かしい感じとも違う。奇妙で不気味な異次元に迷いこんだような感覚だ。

あとマネキンが普通に怖かったので、ずっと膝がガクガクしていた。


 

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膝の震えが止まらない時は、なぜか壁に貼ってあった漫画家師弟図を眺めたい。

ああ、そこがそう繋がってて…え、そうなの? 課長島耕作の先生のもとで、つるピカハゲ丸くんの先生が…? なるほどなぁ…。

へぇ…すごい落ち着く…。

 

 

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膝の震え再開

 

 

 

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ちゃんと見たいけど、本能がそれを邪魔する。こわい!

今すぐ漫画家師弟図のところまで戻って、落ち着きを取り戻したい。

 

 

 

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課長島耕作のもとでつるピカハゲ丸くん課長島耕作のもとでつるピカハゲ丸くん

課長島耕作つるピカハゲ丸くん、あ、もうだめだ。こわ。ギブアップ。

  

 

 

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半分パニックになりながら、屋外の通路に出た。

 

 

 

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何も無い自然の道って落ち着く。館内は何かがありすぎた。

あの圧倒的な量の展示は、日々増殖してるというから恐ろしい。

まぼろし博覧会は一体どこまで広がり続けるのだろうか。そのうち伊豆全体を飲み込むんじゃないか。

 

 

集合時間まで時間があったので、建物の外も歩いてみることに。

 

ちょうど見頃を迎えた河津桜がきれいだった。

 

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ソメイヨシノと比べて濃い目のピンク。かわいらしい。


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奥でヤカンがぶら下がっていた。

ここで気が付いた。花ごしにうっすらとなら、奇妙なものを見ても平静を保てることに。

 

 

 

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花壇では菜の花が元気いっぱいに咲いていた。 

 

 

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古代中国の兵士も元気いっぱいに置かれていた。

 

 

 

 

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菜の花の黄色は、私たちの心を晴れやかにしてくれる。

 

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水の入ったタライに浸かってるおかめのお面をかぶってセーラー服を着た上半身だけのマネキンも、見方を変えれば晴れやかな気持ちにさせてくれるかもしれない。

 

 

…まぼろし博覧会、パワー全開だった。それに加えて凄まじいインパクトのセーラちゃん。熱狂的なファンが多いのもうなづける。

 

 

 

 

最後のお楽しみ

 

珍スポット5箇所を巡り終え、あとはバスで帰るだけ。

と思いきや、ビンゴ大会が始まった。

 

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賞品は今日巡った珍スポットにまつわる珍アイテム。

熱心に取り組んだものの、残念ながらビンゴならず。

 

そういえば、誰かが「ビンゴ!」と手を上げる度に、カメラマンの斎藤さんが

「ちょっと待ってください! 本当に揃っているか確認させてください!」

とすごい剣幕でカードを確認しにくるのが面白かった。検問かよってくらい厳しい。

斎藤さんの前では、どんなイカサマも通用しない。イカサマ殺しの斎藤。

これがバスツアー最後の学びとなった。

 

 

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新宿に戻ってきた。12時間、本当あっという間だったな。

 

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最後に、かもめ次郎さん特製のお守りをいただいた。

やっぱりかもめ次郎は最高だ。

 

 

ありがとうございました。

赤ちゃんとあやし上手な友達を見て羨ましくなった

 

先日、久しぶりに友達3人と集まった。気が付けば3年半ぶりの再会だった。

3年半ぶりともなると、結婚したり出産したり、誰かしら近況が激変していたりする。

今回は友達のAが1歳の赤ちゃんを連れてきて、賑やかで楽しい集まりになった。

 

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みんな赤ちゃんに夢中になった。

誰だってムチムチプリンプリンの天使がいれば、接したいに決まってる。デレデレ天国だ。

ところが肝心の赤ちゃん本人は、急に知らない大人に囲まれて緊張したのか、フリーズして全く笑わなくて困ってしまった。

私もおもしろげな顔を一発お見舞いしてみたけど全然だめ。

 

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全然だめどころか、赤ちゃんに真顔で見つめられた。面白くないならいっそ無視してほしい。赤ちゃんの容赦ない無垢な眼光に何度も心が折れかかった。
 

このまま無の赤ちゃんと打ち解けないまま終わってしまうのか。

30分経ち、赤ちゃんのお母さんAも気まずそうにしている。みんな諦めかけていた。

そんなピンチともいえる現状を打破してくれたのは、友人のキックだった。

 

キックは2児の母で、育児のプロフェッショナル。さらに赤ちゃんのことが大大大好き。無限の財力さえあれば、赤ちゃんを産み続けたいと言っている。

そんな母性の塊でありながら、元々はこざっぱりとした性格というのも良い。私も一緒にいて心地良いので仲良くさせてもらっている。

 

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このようにアメとムチを使い分け、巧みに翻弄してくる。

 

 

キックは赤ちゃんに優しく接し続けた。めげることなく、根気よく。

赤ちゃんの笑顔を見たい。私もキックを応援した。そんな思いが赤ちゃんに通じたのかもしれない。

キックがいないいないばぁを試みた時だった。

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いない いな~い…

 

ばぁ!!!

 

 

 

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笑ったー!! ついに笑ったよ! 赤ちゃんがー!!

湧き立つ会場。キックが固く閉ざされた赤ちゃんの心を開いた瞬間だった。

 

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追い打ちをかけるかのように、キックは紙袋からプレゼントを取り出す。音の鳴る絵本とのことだ。

お母さんのAも喜んでいた。もう親子共々キックに心を奪われている。

 

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赤ちゃんは絵本よりも、包装に使われていたギフトシールのほうに興味を示した。

素人の私なら「シールはいいから、ほらほら絵本だよ~」とシールを取り上げるだろう。

ところがキックは速やかに赤ちゃんの気持ちを察し、シール遊びを始めたのだ。

赤ちゃんの手にシールをぺとっと貼る。驚く赤ちゃん。

「ほら、今度はこっちに貼ってごらん」

とキックは自分の手を差し出す。

赤ちゃんはたどたどしくシールを剥がし、キックの手にぺとっと貼り返す。

「わぁすごい! 出来たねー!」

すかさず褒めてあげるキック。

もうお分かりだろう。赤ちゃん、大喜び。狂喜乱舞といっていい。

 

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 「即興でそんな遊びを…。すごい…。」私は2人から目が離せなくなっていた。

 

 

 

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確かにこんな風に目一杯の愛情を込めてあやされたら、どんな赤ちゃんでも笑顔になってしまうだろう。

というか赤ちゃんじゃなくても狂喜乱舞すると思う。

友達に全力であやされたら、きっと私だって笑いが止まらなくなる。

普段はアメとムチを駆使して翻弄してくるキックに全力であやされたら、めちゃくちゃ楽しいに決まってる……

 

 

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「私もキックにあやされてみたい」

キックと赤ちゃんの楽しげな様子を見て色々考えているうちに、そう思った。

 

 

目の前の2人はまだシール遊びで盛り上がっている。

 

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赤ちゃんはおでこにシールをぺったんこされ喜びの極みだ。

 

 

 

 

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私にもぺったんこしてほしい。

私にも、シールを貼って剥がすのを無限にやるやつをやってくれないだろうか。

そして褒め倒してくれないだろうか。1回だけ、1回だけ試させてほしい。

 

 

 

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そんな思いを胸に潜ませ、さり気なく手を伸ばしてみた。どさくさに紛れて手の甲にシールが貼られやしないかという試みだ。

まぁ、普通に無視された。

  

 

こうして楽しい時間はあっという間に過ぎていった。

 

 

 

 

 

 

帰り道、歩きながらキックに聞いてみる。

 

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「ねぇキック、ちょっとさ、褒めてくれない?」

 

 

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 『え、なに? 誰を?』

 

 

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「わたしを…」

(本当は全力であやしてもらいたいけど、道端だしやめておこう)

 

 

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『急にどうしたの』

  

 

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「褒められてみたい、褒められて成長したい」

 

  

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『急に言われても褒めるところなんて思いつかないよ』

 

 

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(シールを貼って剥がすのを無限にやるやつはあんなに褒めてたのに…!)

「ああそう…」

 

 

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『なに(笑)』

  

 

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「ねぇ、この気持ちってさ、赤ちゃん返りってこと?」

 

  

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『違うと思うよ』

 

 

 

 

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「ああそう…」

 

じゃあこの気持ちは何なんだろう。

 

 

 

 

おわり

「バーフバリ 王の凱旋」を観てからずっと鼻息が荒い

 

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「バーフバリ 王の凱旋」というインド映画を観てきた。

すごかった。これは本当にすごい。映画でこんな感情になったの初めて。

もともと私は集中力が切れやすく、これまで映画とうまく向き合えずにいた。自分で考察するのすら面倒くさく、「映画って物語の概要とオチだけ口頭で教えてくれたら楽でいいのになぁ」と思っていた。

ところがバーフバリ 王の凱旋は、そんな映画に対する苦手意識を飛び超えて、これまで体験したことのない極上のカタルシスをもたらしてくれた。

それはもう「面白かった」なんて甘っちょろい感想じゃ収まらない。

「全てが最高! バーフバリを崇めたい!」だ。私は今、バーフバリという最強の王を崇拝している。王の前で頭を垂れたい。そして王に頭を踏まれながら忠誠を誓いたい。

しかし頭を踏まれるのは無理なので、せめてバーフバリの素晴らしさを語りたいと思う。

王よ、映画に疎い私が、王のことを語るのをどうかお許しください。

 

 

 

※これより先は、ややネタバレを含みますのでお気をつけください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※まだ映画を観ていない方は、予告編で雰囲気を掴んで頂ければと思います。

 


「バーフバリ 王の凱旋」予告編

 

 

 

 

とにかくバーフバリの圧倒的な強さが最高

 

 

主役のバーフバリ(国の王子)は、とにかく強い。理由もなく強い。

数百人単位の敵兵が攻めてこようが余裕だ。1人じゃどうにもならないのでは?! という絶望的な状況でもバーフバリなので大丈夫。ドミノ倒し感覚で敵を倒し散らす。

どんなピンチな状況でも乗り越えるムキムキマッチョマンだ。

バーフバリの近くに巨大な物や建造物があると、それを使って一掃してくれる。観ている方も爽快だ。とにかくデカいものをぶん回す、それがバーフバリという男である。

 

バーフバリの鍛え抜かれた肉体は、頑丈さもお墨付きだ。

味方の剣士をかばった弾みで、急な斜面の山から転げ落ち、運悪く岩に頭を強打してしまい、その場で動かなくなってしまったシーンがあった。f:id:oni-gawara:20180123160244j:plain

いくら無敵なバーフバリといえども、頭への打撃は致命傷なはず。

しかも追手がすぐそばまで迫ってきている。

ここで万事休すなのか…!

 

 

 

 

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と思ったら、むくりと起き上がりスタスタと歩き始めるバーフバリ。

「さっきの岩のシーンなんだったの?」 と思うくらい何でもなさそうだった。 

圧倒的な頑丈さ。頭部に巨岩をくらっても大丈夫。

あと基本的に無表情なので、「何したって平気なんだな」と思わせてくれる。

自らの強さに溺れる、絶対に敵わないライバルが現れる、挫折する、なども一切ない。

問答無用で強いから安心して観ていられるところが最高。

 

 

 

 

バーフバリの情熱的な恋愛模様も最高

バーフバリは恋愛の仕方もとても雄々しい。

敵に囲まれて戦う中で、剣を振るう美しい女性の姿を見つけた。一瞬で恋に落ちた。

 

 

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しっかり敵を殴りながらも、遠くの美人に釘付けなバーフバリ。

(敵に対して)心ここにあらずだ。

 

 

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(あれ、あそこにすごい美人いるじゃん…)

 

 

 

 

 

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フードプレセッサーみたいな動きで敵を切り刻みながらも、視線は美人な女性を追っている。

 

 

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(うわ、あの美人なんだよ…信じられないくらい美人だよ…結婚しよ)

 

 

一瞬で恋に落ちたバーフバリ。情熱的な熱い眼差し、なんか適当な感じなのに敵をガンガン倒していく剛腕。

恋愛っぷりもなんて男らしいのだろうか。 

 

 

  

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でも気持ちは人づてに伝える。というか他人事のような顔をして隣に立ってる。

なんでよ。あんなに縦横無尽に人を斬りつけながら、熱く見つめてたのに。

そういうところすごい好き。

 

 

 

  

 

分かりやすい演出が最高

このようにバーフバリは、めちゃくちゃな強さを見せつけながらも、ほとんど無表情。セリフも主役なのにかなり少ない。

その分、周囲の人物の感情表現がとても豊かだ。

 

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こういう顔をしてくれる人のアップが、派手な効果音と共にちょいちょい挟まれるので、状況が分かりやすい。とても助かった。

 

初めに書いた通り、私は考察をするのが面倒だと思っている。

この映画の素晴らしい点は、バーフバリが絶対的な正義で、敵役が清々しいほどに悪者だというところ。裏切りのないお約束のストーリー。

そこに度胆を抜くド派手な演出。考える隙を一切与えられなかった。

これが観ていてとても楽で、上映が終わった瞬間「これこれ! 映画ってこれなんだよ…!」と思わず声が漏れてしまった。 

本当にバーフバリは最高の映画だった。

 

 

 

 

バーフバリ! バーフバリ!

 

映画を観終わったら誰もが口にしたくなるだろう、バーフバリコール。

バーフバリコールが出来る絶叫上映というのが以前あったらしく、またチャンスがあれば是非行ってみたい。

 

ああ、興奮が収まらない。

 

ありがとうございました。 

 


 

兄嫁がたまらなく可愛いので参っている

 

昔からずっと親戚が少なかった。

両親はどちらも一人っ子の為、叔父叔母いとこの類が全くいないからだ。

親戚の集まりというと、祖父母、両親、兄、私のみでこじんまりと収まる。

なので、親戚の中で最年少はいつも私だった。フレッシュな若手の雰囲気を出し続けて30年。もう若手なのかベテランなのかよく分からない。

 

ところが最近、兄が結婚して若いお嫁さんがいらしたので、私は親戚内で最年少ではなくなった。

お嫁さんは兄の10歳下、私の5歳下のかわい子ちゃんだ。

私はこの歳になって初めて目の前に現れた年下の親戚に、戸惑いが隠せなかった。

そして参っていた。この兄嫁がまためちゃくちゃに可愛い。お肌はツルツルだし、気遣いは出来て優しいし、言動はおっとりしている。パーフェクトに可愛い。

言うまでもなく、そんなかわい子ちゃんとは仲良くなりたいに決まってる。

でもあまり慣れ慣れしくして、後々もめ事になったら取り返しがつかないので、親戚付き合いは慎重にいきたい。

…兄の嫁ってどれくらい仲良くなっていいものなのか。世間ではどういう距離感を保つのが一般とされてるんだろう。ああ、分からない。

 

ということで今回は、いかに兄嫁が可愛くて、その可愛さに私が苦悩し、適度な距離感を探り探りしている近況を綴りたいと思う。

 

 

 

 

レスポンスの可愛さがたまらない

 

法事で新潟へ行った時のこと。まだ寒さの残る春先だった。

 

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法事の後、家族みんなで山の上にある神社へ行くことになった。

山全体がパワースポットで有名だと兄嫁が教えてくれた。昔から何度も来てるのに知らなかったな。

山頂近くの駐車場に着き、車から降りると、ひんやりとした空気に少しテンションが上がる。

ちょうど隣にいた兄嫁に向かって私が「寒いね~!」と声をかけると、兄嫁も「そうですね!」と元気よくレスポンスをくれた。

嬉しかった。山の寒さにジタバタする私たちが。今私たちキャアキャアしてるな、って。

そして兄嫁が声を弾ませながら続けた。

 

「やっぱりパワースポットですもんね!」

 

パワースポットだから寒い、みたいに言ってきた。どうなってんだ、そのパワーは。すごいパワーだ。

思いもよらない返答に脳をカーン! と打たれたような衝撃を覚えた。

この時、私ははっきりと実感したのだ。

(この子、ちょう好き…)

 

 

 

 

聞き上手 + リアクション上手で喋りすぎちゃう

 

兄と兄嫁と私の3人で車に乗っていた時のこと。

映画の話題になった。

私は映画に疎くて、話にあまりついていけてなかった。

「そうなんだ」「おもしろそう」を繰り返す相づちマシーンと化した私に、兄嫁が当時公開直後だったバイオハザード ザ・ファイナルの話題を振ってくれた。

偶然、私はゲームのバイオハザードが好きだったので、映画からゲームの話題にシフトして助かった。嬉しかった。なぜか兄嫁はゲームのバイオハザードに詳しく、バイオハザードトークで盛り上がる車内。嬉しい、こんなに可愛い子とウロボロス・ウィルスに侵されたウェスカーの暴走を語れるなんて。

ゲーム話題は終わり、甘い物の話へ。ケーキについて生き生きと話してしまった。兄嫁はリアクションが良くてつい喋りすぎてしまう。このかわい子ちゃん完璧か。

食の話のあとは、健康の話だ。

兄嫁がよもぎ蒸しにハマっていることを教えてくれた。韓国の伝統療法で、全身を蒸気で温めることで汗を大量に出し、デトックスできるらしい。行きつけのお店に週1は通ってるほどのハマりっぷりだった。

ぜひ私も何かの機会で行ってみようと、さっそくその場でお店のホームページをブックマークした。

 

ここで、ほとんど聞き役だった兄がおもむろに喋りだした。

「じゃあ今度の連休にでも、嫁とかとみでバイオハザード ザ・ファイナル観に行って、ケーキバイキングでも行って、その後よもぎ蒸ししてきたら?」

 

え!? 兄嫁と2人でバイオハザード ザ・ファイナル観に行って、ケーキバイキングでも行って、その後よもぎ蒸しを!?

兄は本気で、この可愛い嫁と私が休日にそんな極上なデートみたいなことが出来ると思ってるのだろうか。まだ親戚付き合い始まったばかりなんだよ。物事には順序ってものがあるでしょうが。照れ死にするぞ。兄は何も分かってない。

その場は私が「えー? へへっ すごいなそれ、へへ」とヘラヘラして変な感じで終わった。

 

 

  

 

マリオワールドでの無礼講っぷりが最高

 

兄夫婦の新居に遊びに行った。

兄が用事を済ませている間、私と兄嫁でwiiスーパーマリオブラザーズをプレイすることになった。

2人ともwii初心者で、1-1面でタイムオーバーになる位にお互い下手だった。

普段、兄嫁は年上の私を立てるように気遣ってくれる。私も気遣いさせすぎないよう気遣っている。

でもマリオワールド内では無礼講でいきたい。というか、操作技術が気遣いに追いつかなかったので、必然的に無礼講になった。

 

 

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兄嫁が私の頭の上に乗った。なぜか謝られた。いいよ!

 

 

 

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兄嫁に押し出される形で穴に落ちた。でも良い。 

 

 

 

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道を譲ってもらった先でドッスンに即潰された時は、とても気まずそうだった。ゾクゾクして最高だった。

もっと踏んづけて、落として、潰してほしい!と思った。なんだこの感情。

マリオのおかげで、いつも遠慮がちだったお互いの関係がぐっと縮まった気がした。

 

 

 

 

とにかくすんごく可愛い

本当に何をしても可愛いので、仲良くなりた~!といつも思うものの、なかなか距離感を掴めずにいる。

いつか仲良くなりたい。仲良くなって、バイオハザード ザ・ファイナル観に行って、ケーキバイキングでも行って、その後よもぎ蒸しをしに行ってみたい。そして踏まれたい。

 

ありがとうございました。

高尾山の思い出を追いかけて

高校を卒業して十数年経った。

嬉しいことに、当時仲の良かった5人グループでたまに飲み会を開いたりすることがある。

転勤だったり結婚だったり、誰かの転機をきっかけに集まるので頻度は低いものの、顔を合わせればまるで女子高生に戻ったかのようにみんなで盛り上がる。

かけがえのない楽しい時間だ。

 

飲み会で盛り上がるのは、決まって懐かしい思い出話だ。

中でも高尾山に行った時の話は何度しても良い。

高校を卒業してから、みんなで高尾山に登った。

メンバーの半分は高尾山が初めてで、想像以上にハードな山道に苦戦していたようだった。

トートバッグで来た子もいたし、可憐なバレエシューズで登った子もいた。無知ってこわい。

高所恐怖症の子は帰りの吊り橋でなかなか渡れずにいた。震えていた。大丈夫、がんばれ! みんなついてるよ! 手繋いでいこう! あ、トートバッグ持つよ!

そしてなんとか麓へ。みんなで助け合えば辛かった登山も楽しい思い出だ。友情って素晴らしい。

ところで、この高尾山の思い出話をする中で、どうしてもみんなに言えないことが1つあった。

 

その高尾山へ私は行っていない、ということだ。

 

ごく当たり前に「みんなで行った高尾山めちゃくちゃ良かったね!」みたいなテンションで話が進むので、到底言える空気じゃなかった。

幸か不幸か、私が参加していなかったことには、4人中1人も気づいていない。

というか、トートバッグで来て吊り橋で震えてたのは私、みたいになってる。いなかったのに不思議だ。

そんな高尾山に行っていない私が、どうして詳細に語れるかというと、このメンバーで集まる度に高尾山の話をするからだ。

たぶん現時点で、高尾山のエピソードを一番持ってるのは私だと思う。散らばったみんなの話をつなぎ合わせることで、誰よりも事実に近い位置にいる。

見たこともない登ったこともない高尾山。だけど私と高尾山の思い出は、確かに現実味を帯びているのだ。

 

 

 

思い出が先、登山は後

高尾山の思い出話を何度か聞いた数か月後、私は1人で高尾山へ行くことにした。

思い出を後追いすることで、思い出と事実の整合性を図ろうと思ったからだ。

 

 

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高尾駅じゃなくて高尾山口駅。危うく間違えるところだった。…というエピソードもあったかもしれない。

 

 

登山開始。

そもそも登山自体が初めてだったので、初心者向けの一番緩やかなルートを選んだ。

 

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思ったより混んでる。

でもコンクリートで整備された道はとても歩きやすかった。

 

 

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歩いている内に、フリンジのショートブーツが真っ白になった。

なぜ登山するのにこの履物をチョイスしたのか自分でもよく分からない。

でもバレエシューズを履いてきてしまった例のエピソードと同じような状況だったので、思い出に寄り添えた感じがした。

 

 

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途中で見かけた石碑。

話に聞いた「体の部位の石像」ってこのことだったのか。部位そのものの像を想像していたので、意外な形でびっくりした。字で来たか。

 

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こういうことかと思ってた。

 

 

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たこ杉。これがあの。確かに根っこがタコ足のようにうねってる。こちらは聞いた通りのタコ具合でほっとした。

思い出の確認作業は順調に進む。

 

 

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お団子も食べたらしいので、後追いで食べる。3本からの販売だった。残り2本。1人なので苦しい。

 

 

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「天狗」というワードも頻繁に出てくるのでチェックチェック。

 

 

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もしもこの顔をハメる穴が5つだったら…考えるだけでゾッとする。その場にいる人数と穴の数から、私がいなかったことがバレていたかもしれない。

危険なので遠巻きに眺めておいた。

 

 

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頂上からの景色。紅葉が美しい。空気もおいしい。高尾山に来て良かった。

 

 

 

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今回は登ったのは1号路(赤いライン)。

初級コースにも関わらずかなり膝にきた。


 

 

 

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日が暮れたら寒さと疲労でヘロヘロになってしまい、ロープウェイで下山することに。

街が近いおかげで夜景もきれいだった。

 

すごく疲れたけど、思い出を確認できてよかったと思う。

これで実質、私はみんなと高尾山に登ったことになる。ようやく思い出に追いつけたのだ。

 

 

 

 

帰ってから気が付いた。

吊り橋、渡ってない。

あの高所恐怖症を震わせる吊り橋。私が震えたという、手を取り合い協力して渡った友情の吊り橋。

 

でも登る道中で見かけなかった気がする。

 

 

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マップを見返すと、登った1号路ではなく、途中で分岐する4号路に吊り橋を発見。

ルート間違えた!

 

 

 

翌年、私はまた高尾山に来た。

思い出を完成させなくてはいけない。 

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今回はなぜか分からないけど真っ白なスニーカーで行った。

もう靴の思い出のくだりはコンプしてるので、ただのうっかりだ 。めちゃくちゃ汚れてへこんだ。

 

 

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天狗アイテムは集めておいて損はないので回収する。

「そこらじゅう天狗だらけだった」というエピソードは強いからだ。

 

 

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今回は6号路から登ってみた。

みんながこのルートを通った可能性は低いと思う。

6号炉は中級者向けで、沢沿い、というか途中で小さな川に足をつけるような泥々になるルートだからだ。

バレエシューズではまず無理だろう。泥々エピソードが誰からもなかったのが何よりの証拠。

さらに4人中2人は普段着、上級者向けの稲荷山コースを選ぶのも考えにくい。

途中で神社を参拝した話もあったので、3号路も通ることはないだろう。

総合すると、恐らくみんなは初級者向け1号路から登り、途中で神社を参拝し、山頂へ。帰りは4号路を下り、吊り橋を渡る。そして高所恐怖症の私は震えた、というストーリーだ。見えた、完全に見えたぞ高尾山。

こうして私は行っていない高尾山の思い出をものにしたのだった。

 

2回目の登山で、帰りは吊り橋ルートを通ったものの、はちゃめちゃな疲労困ぱいで、怖がるどころか写真を撮る余裕すらなかったのが悔やまれる。記憶もあまりない。

「吊り橋の時は写真も撮れないくらい大変だったな〜!」とコメントすることで思い出に対応したいと思う。

 

 

 

というようなことを3、4年前にやったのですが、それからみんなとの集まりがなく、思い出を持て余しています。

ありがとうございました。

 

自販機のサンプルが動き回っていたので調査したら頭がおかしくなりそうになった

 

 突然ですが、こちらの写真をご覧ください。

 

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酔っぱらって帰る道中で、ふと撮った写真です。

自販機のサンプルが傾いてて面白かったので撮影しました。

酔っぱらってると何にでもウケちゃうの恐ろしいですね。

 

続いて、同じ自販機の翌日の様子をご覧ください。

 

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お分かりでしょうか。向かって右側のオロナミンCです。

180度回転して、こちらへおしりを向けているんです。

不思議に思い、また翌日に様子を確認しに行くと…

 

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真正面に向き直ってました。何だこれ、こわい。

ちなみに他のサンプルに変わった様子はありませんでした。

どういうわけか、このオロナミンCだけが回転しているのです。

 

 

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1人元気ハツラツに活動するオロナミンC。 

何故回るのか。勝手に回るのか、それとも誰かに回されているのか。

考え得るどのルートを辿っても、「いや、なんでだよ!」にたどり着いてしまいます。

 

私はこの回るオロナミンCの真相が気になり、観察してみることにしました。

 

 

 

 

仮説を立てる

 

何故オロナミンCが回転するのか仮説を立ててみました。

 

【自然に回転している場合、考えられる原因】

①自販機内部のインバーターが稼働する時の振動

②ジュースの補充で自販機を開閉する時に起こる振動

③ジュースが取出口へ落ちる時の振動

 

【人為に回転させている場合、考えられる原因】

オロナミンCを回転させたい人がやっている

 

オロナミンCを回転させたい人がもしいるなら、会ってみたいですね。

 

 

 

 

1日ごとにオロナミンCを観察する

改めて翌日から観察を開始しました。

9月5日~9月7日の3日間の様子です。

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地味だ。よく見ないと分からないレベルで地味に回転しています。

急に繊細な動きを見せてきたので、こちらとしても対抗措置を取らないといけません。

 

  

 

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ミリ単位の動きに対応できるよう、オロナミンCの胴回りを計測しました。

 

 

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計測の結果をオロナミンC寸法表にまとめました。

私も長いこと事務職に就いていますが、エクセルでオロナミンCのラベルを描いたのは初めてだったので、とても新鮮な気持ちで作成出来ました。

 

 

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オロナミンC寸法表のおかげで、下記の通りの動きが明らかになりました。

・9月5日~9月6日→9mm(時計まわり)

・9月6日~9月7日→7mm(時計まわり)

 

大体同じペースでゆっくりとオロナミンCは回っているようです。

この時点で一番しっくりくる仮説は、自販機内部のインバーターが定期的に振動し、それに合わせてオロナミンCもじりじりと動いている、ということでしょうか。

しかしそうだとしても、初めに目撃した1日で180度回転する現象は何だったのか説明がつきません。

もう少し観察を継続する必要がありそうです。

 

 

 観察を再開しました。f:id:oni-gawara:20171222170912p:plain

無邪気な少女みたいですね。傾げてみたり、振り向いてみせたり、あどけない動きは少女そのもの。急にどうしちゃったの。  

 

 

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で、1ミリも動かないパターンもあるんですね。なんなんだ。

 

私はやり場のない怒りに震えました。

役立たずのオロナミンC寸法表にです。ミリで測ったところで何も見えてこない。

何であんなもの一生懸命作ったんだ…!

 

 

 

 

オロナミンC本体をじっくり観察してみる

混乱してきたので、今一度、サンプル自体をじっくり観察してみることにしました。

  

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左のオロナミンCは本物のガラスビンでした。

右のオロナミンCは薄いプラスチック素材で、見るからに軽そうです。

 

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ペラペラです。体重が軽い分、振動などの影響を受けやすいということですね。

だから同じオロナミンCでも、右のプラスチック製だけがぐるぐる動いていたに違いありません。

 

 

 

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上から覗き込んで気が付いたのですが、留め具とビンの間に隙間がありました。ゆるゆるなので、元々は缶サイズの留め具なのかもしれません。

 

以上の点から、右のオロナミンCは体重が軽くて固定も緩い為、そもそも動きやすい状態であることが分かりました。

そして「動きやすい状態=何かのきっかけで自然と動いている」という線が濃厚になってきましたね。

真相に一歩近づけました。

  

 

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と思ったら、ガラス製のオロナミンCもおもむろに動き始めました。「びっくりした?」じゃないよ。

「素材が軽くて動きやすい」という前提も覆されてしまいました。絶望です。

 

 

 

 

 お店の人に直接原因を聞いてみる

実はこの自販機なんですが、コンビニの店頭に設置されているんです。

なのでコンビニの店員さんへ直接聞いてみることにしました。

初めからこれが一番近道だと思ってたんですよね。

分かっていながら何故そうしなかったかと言うと、閉店が夜8時の為、仕事帰りの足ではなかなか行けなかったからです。

そこで意を決して休日の昼間にコンビニへ聞き込みへ行きました。

 

 

――すみません、あの、外の自販機なんですが…。

 

「はい?」

 

――外にある自販機のことでお聞きして良いですか?

 

「はぁ。」

 

――自販機のオロナミンCのサンプルが、あの、動いてるというか、日によって向きが変わってる気がするんですが…。

 

「え、そうなんですか? は?」

 

――あ、大丈夫です。すみません。ありがとうございました。

 

 

途中で突然大丈夫な気持ちになったので、聞き込みは終わりました。

店員さんはオロナミンCの動きに気づいていないようだし、「なんだこいつ」という空気をひしひしと感じたので、大丈夫になりました。

 

聞き込みの結果、ジュースの補充時にオロナミンCが動く線は薄そうです。もしそうなら、店員さんが補充時に気づいて直すはずだからです。

 

 

…ますます真相は迷宮の奥へ潜ってしまいました。

 

 

 

 

自分で動かしてみる

残りは「購入したジュースが取出口へ落ちた衝撃で、オロナミンCも動く」という仮説です。

実はこれ、かなり高い可能性で動くのではないかと睨んでいました。

私、買います。自らオロナミンCを動かします。

堂々と目の前でオロナミンCが動く瞬間に立ち会ってやりますよ。

 

 

カメラを動画モードで構え、購入ボタンを押しました。

 

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GIFです。飲み物が落下した瞬間なんですが、全く動きがなくて静止画みたいになりました。

 

   

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オロナミンCが動き回る自販機で夜な夜なほうじ茶を買う女って気味悪いでしょうね。

15本くらい買って止めました。オロナミンCが1ミリも動きを見せなかったからです。もういいよ、惨敗だよ!

 

 

 

 

これまでの調査のまとめ

①原因は自販機内部のインバーターが稼働する時の振動?

→ミリ単位で動いている日は影響してる可能性はある。しかしそうとは思えないほど動き回っている日がある。

 

②原因はジュースの補充で自販機を開閉する時の振動?

→店員さんが気づいていなかったので、可能性は薄い。

 

③原因はジュースが取出口へ落ちる時の振動?

→ 買えども買えどもオロナミンCは地蔵のように動かない。

 

オロナミンCを回転させたい人がやっている?

→そんな人はいないし、もしいるとすればそれは未来の私なのかもしれない。

 

 

まとめ:オロナミンCが回転する意味は分からないし、こわい

  

 

 

 

それでもオロナミンCは回っている 

動き回るメカニズムは全く分からないままですが、私はオロナミンCを眺め続けました。

 

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映画館でイチャつくカップルを見るようなやるせない気持ちになったりもしました。

それでも見守り続けました。

観察を始めたのは夏の終わりでしたが、気づけばもう冬の足音が聞こえる季節。

 

時の流れは残酷です。 

 

 

 

 

 

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オロナミンCが炭焼カフェオレに入れ替わっていました。

 

オロナミンC…!

突然の別れにショックで膝から崩れ落ちそうになりました。

 

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何も全部あったか~いに入れ替えることないよ…!

 

 

 

 

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そしていつしか自販機本体も消え…

 

 

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全てが無くなりました。

私は長い夢でも見ていたのでしょうか。

 

 

ありがとうございました。

 

マンガはじめて描いた物語

2017年11月18日(土)!もう明日!デイリーポータル主催のwebメディアびっくりセールが開催されますよ。

ハイエナズクラブも新作同人誌を携えて参加しますので、ぜひお立ち寄りくださいませ!

 

portal.nifty.com

 

 

 

 

 

 

私もこちらの同人誌にマンガで参加させていただきました。

絵を描くのは元々好きなのですが、マンガを描くのは初めてでした。いやぁ、マンガで表現するって難しいですね。慣れない手探りの作業に、どんどん出てくる問題点、膨大な時間を費やして、めちゃくちゃに苦労した末、やっとのことでマンガを描き上げました。どうにか完成してよかった。

少々大げさな言い回しをしましたが、今思えばその苦労も楽しかった思い出です。

せっかくなのでマンガを描いた過程を思い出と共に綴ろうと思います。

 

 

 

 

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まずは、頭の中にあるストーリーを小さなメモ用紙へ1コマずつ描いていきました。

なぜこのような手法を取ったかというと「コマ割り」が理解できなかったからです。初心者にはコマ割りをマスターするの難しすぎました。なので紙1枚に1コマなら簡潔!と思い、このようになりました。

今思うと、ここが苦労の入口だった気がします。

鉛筆で下書きをして、事務で絶賛愛用中のボールペン(ジェットストリーム)でペン入れをし、出来上がったのは全部で28枚。かさばった。

 

 

 

 

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続いて、清書したコマを1枚ずつスマホで写真撮影し、

 

 

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スマホ上でコントラスト等を補正して線をくっきりさせました。

撮っては補正、撮っては補正を繰り返すこと28回。そしてメールに添付してPCへ送ること28回。

もしかしてえらく面倒で原始的なやり方してない…?と薄々勘付きつつ作業してたので大丈夫です。

スキャナーがないからこの方法しかないよね…?と何度も自問自答しましたが、この方法しかなかったので、大丈夫。

 

 

 

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続いてwindowsのペイントでコマの枠へ画像をはめ込んでいきました。

うちのPCにはフォトショップなんて大層なものは入っていません。しかしペイントでも貼付や文字入力もできるし、全然いける範囲です。

簡単な作業ですぐ終わるだろうと思いきや、問題が発生しました。画像と枠のサイズが合わない。

ペイント上でサイズ調整を試みたところ、拡大縮小したら絵の線がギッザギザになりました。私は白目になりました。あと画像の角度も傾けられないことに気が付いた時は、泡を吹きそうになりました。ペイントもっと出来るやつだと思ってたよ…!

でもね、うちはペイントひと筋でやってきてるので。やり遂げます。

サイズの合わない画像をメール添付してスマホへ送り、スマホ上で調整。またPCへ送り返して枠へはめ込む。何度も往復しました。1人で文通してるみたいで辛かったです。でも何とかやり遂げました。

 

そしてこの辺で気づいたことがあります。入稿の形式、psd。

そもそもpsdというものを知らなかったので、誰にも悟られようこっそり調べたところ、psdはフォトショップ等の形式とのことでした。

うちにフォトショップはない。でもペイントはある。ギザつくし、ろくに傾きも出来ない、不器用で愛おしいペイントがね。そんなペイントでね、どうにかやるしかない。

 

 

 …しかし気合いだけでは形式がどうこう出来るわけもなく、psd対応のマンガ作成ソフト、コミックスタジオ(体験版)をダウンロードしました。

コミスタのボタンの多さには震えましたね。見たことも聞いたこともない便利そうなボタンがたくさんついてて。

コミスタの導入によって入稿形式の問題も解決!完成!と思いきや、またも問題発生。

どうも全体的にマンガの線が薄い。印刷に出ないレベル。どうしよう。

いや、コミスタがある!ハイテクな機能を駆使すれば線の薄さなんて一瞬で解決してくれるはず!

 

 

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だめでした。私には一発で解決できるハイテクボタンを発見できませんでした。

私に出来ることは画像を500%に拡大して線を1本1本マウスでなぞることだけ。

28コマ分なぞるのに9時間かかりました。写経かよ。長時間マウスを握り続けたせいで指がガチョ~ンの形に固まりましたが、写経の気分だったので全然おもしろくなかったです。

 

この後も、よく見たら余白部分が変にグレーがかってたので、余白を全部白で手塗りするなどしていたら、トータル12時間かかりました。こわ。

何が一番こわいって線をなぞったり白塗りするだけで12時間かかったのに、そう思えないほどマンガの内容がさっぱりしていることです。こわ!

 

そんなこんなでめちゃくちゃ苦労して描き上げたマンガですので、もし同人誌を見かけましたら是非ともよろしくお願いします!