先日、東京別視点ガイドのオフ会に参加させていただきました。
東京別視点ガイドは昔から穴が開くほど見ていたサイトですが、イベントに足を運ぶのは今回が初めてです。
それがもう最高に楽しかったので、熱い内にその様子を綴りたいと思います。
よろしくお願いします。
会場は赤坂にあるモンゴル料理スーホダイニングバー。
モンゴル人のスーホさんが営むお店です。
陽気でパワフルなスーホさんの人柄に魅了された人は数知れず、という評判は耳にしていましたが、なんと来月閉店してしまうとのこと。
閉店を惜しみつつみんなで飲もうじゃないか!というのが今回のオフ会の趣旨です。
刺激的なモンゴル料理
モンゴル料理は初めてで全く味の想像ができなかったのですが、どれも美味しかったです。
味付けが濃いめでスパイスが効いててお酒に合う!
大き目カットのてんこ盛りサラダ
骨付き羊肉が登場すると、その豪快さにテーブルで歓声が上がりました。ワイルドばんざい!
くさみがないぞ、くさみがないぞ!とノーくさみ大合唱をしていると、
おもむろに羊まるまる1頭が登場しました。ぎゃあ!と上がる歓喜の悲鳴。会場のボルテージは一気にうなぎ上りです。
こんな肉々しい姿の羊は初めて見ました。すごい!
そのすごい肉塊をモニターの羊がじっと見つめているのは若干気まずい。
店長のスーホさんがこの場で解体をしてくれるので、捌く前にしばし肉塊鑑賞タイム。
河原の土手で夕日を眺めるノリで肉塊を鑑賞。やばい青春ドラマの世界に迷いこんでしまった。
しばらく鑑賞した後、スーホさんの見事な手際で羊はみるみる解体されていきます。
テーブルの角を利用して体重をかけてバキッ!
まるで羊と戦っているような全身を使っての解体。めちゃくちゃ力仕事なんですね。
切り出した羊肉のお刺身はわさび醤油でいただきました。
さっぱりした赤身で、例えるなら馬肉やマグロと似てる感じでしょうか。羊肉がヘルシーと言われる意味が分かった気がします。とてもおいしかった!
羊の解体ショーにお刺身、こんなの初めて!尽くしで大興奮でした。
パワフルなスーホさんの魅力
陽気でお話好きなスーホさん、色々な話を聞かせてくれました。
漫談のように面白おかしく語るものだから、飲み食いを忘れて夢中で聴き入ってしまいます。
印象に残ってるのは、スーホさんがゴビ砂漠に住んでいた8歳の頃のエピソード。
「どうして太陽は毎朝同じ東の方向から顔を出すのか?」というスーホさんの疑問に、おじいちゃんはこう答えたそうです。
「東の砂山の向こうにはオアシスがあって、オアシスの向こうにまた砂山があり、何日も何日もラクダで進むと、突然海が現れる。その海に浮かぶ太陽の国から毎朝真っ赤な太陽は出ているんだ。」
スーホさんはおじいちゃんの話をすっかり信じ、子供ながらに「いつか太陽の国に行きたい」と強く思ったそうです。
それからスーホさんが中学生になった頃、近辺でたった1人日本語を話せるおじいさんの存在を知り、必死に頼み込んで日本語の教わり始めたんだとか。
それを聞いて私は、なんて純真で強い信念を持った少年なんだろうと驚きました。思ったことを実行に移すって実はすごく難しいじゃないですか。
スーホさん、すごい人だ。
日本語を習い始めて2年半後、スーホさんにとってショックな出来事が起こりました。
学校の授業で、太陽の出る太陽の国は存在しないという事実を知ってしまったのです。
スーホさんは日本語の勉強なんかやめてやる!と思ったほど大ショックだったそう。
ただ「太陽の国が存在しないのは心底悔しいけど、それはそれとして勉強会で貰えるお菓子の魅力には抗えない」という思いから、そのまま高校を卒業するまで合計6年間、日本語は習い続けたそうです。
なんて純真で分かりやすい食べ盛りの中学生…!
スーホさん、すごい人だし最高。
その他にも
「ゴビ砂漠から中学校へ通うのに片道4日かかった」
「日本人の名字【平山】はウケる。平たい山は山じゃなくて丘だろ」
というエピソードも最高でした。
あとスーホさんが凄まじい声量で歌うド迫力の東京砂漠、ナイスな替え歌だったのでご紹介します。
わたし~~泣い~てま~~~す
ヒツジ~~盗まれて~~~~~
羊1頭盗まれたそうです。この東京砂漠で?!
どう考えてもお店に大打撃なのに、替え歌に昇華して笑わせてくれる器の大きさに感服いたしました。気の毒すぎなのに超笑いました。すみません。
ところで先ほどからちょくちょく登場してるモニターは店員さんのアシストによるものなのですが、モニターの他にも音響、照明、カンペ係など全て1人で担っており、かなりの敏腕店員さんと思われました。
いつだってさり気ない彼のアシスト。
更に料理や配膳までしてる上で、このモニター映像まで作ってるのだから信じられません。
テロップ付き。いつ撮ったの?!という驚きも。
スーホさんと店員さんのタッグによるおもてなし力は半端じゃなく、それに身を任せひたすら楽しい時間を過ごさせていただきました。
モンゴル相撲とムチ打ち
こちらは男性陣によるモンゴル相撲の様子です。
かけ声は「はい!はい!はい!はい!」
ケガ防止の為それぞれにアシスタントが付いています。
相手の足を浮き上がらせたら勝ち。
勝者には女性からおでこにキス、敗者には女性からおしりにムチを頂戴できます。
敗者の光景。表情は見えませんが、全員笑顔なので大丈夫です。
私も人生で初めてムチ打ち体験をしました。
こういうのは手加減なしで派手に音を出した方がウケるだろうと配慮の心が働き、気が引けましたが目いっぱい振りかぶってムチを打ち抜かせていただきました。
今思うと音だけハードに当たりはソフトに、みたいな気遣いの方が良かったような気がします。お尻を激しく打ってしまった男性の方すみませんでした。めちゃくちゃ楽しかったです。
強烈な別視点のオフ会
お店の魅力に負けないほど輝かしかったみなさん。
別視点を運営されている松澤さん、齋藤さん、そしてお客さん方の個性も並じゃなかった。もちろん良い意味でですよ。
何か好きなものへのこだわりや信念をしっかり持っているというのは強いなと心底思いました。みなさんの話をもっとたくさん聞いてみたい。
それでは突然ですが、別視点の松澤さん、齋藤さんのサウナへの熱い思いをお伝えさせて頂きたいので、
ここでサウナ熱波師検定Bの資格をお持ちの齋藤さんによる熱波コールをご覧ください。
※熱波師とは、サウナ内でタオルをあおぎ、お客さんに風(熱波)を浴びせる人のこと
齋藤さん、手を広げながら「ねーっ!ねーっ!ねーっ!(熱、熱、熱)」
齋藤さん、手を叩き「ぱー!ぱー!ぱー!(波、波、波)」
齋藤さん、今度は問いかけるように「ねーっ!ねーっ!ねーー?!(熱、熱、熱?)」
松澤さん、それに応える形で「ぱー!ぱー!ぱー!!(波、波、波)」
齋藤さん「じゅわーーーー!(蒸気)」
会場が温まったところで、みなさんに煩悩の数だけ熱波をお届けする齋藤さん
すごい…!スーホダイニングの常温の熱波が…頰をかすめてく…!
そしてお2人がサウナを熱く語る場の近くにいたのですが、
なぜか分からないけど、この時「サウナ王国の王がおいでなすった」と思いました。
なんか風格がすごい。
2人が揃うとサウナ施設でなくても、サウナの如く熱い空間になってしまう、みたいなことでしょうか。すごいぞサウナ、楽しいぞオフ会!
ということで是非また行きたいです。ツアーも気になります。
ありがとうございました。
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冒頭でも書きましたが、スーホダイニングバーは来月の7月に閉店してしまうとのこと。
今更ながらとても良いお店と気づき、名残惜しい気持ちでいっぱいです。
もう残り日数はわずかですが、ご興味がありましたらホームページをご確認の上、スーホさんに会いに行ってみてくださいね。