ハイエナズクラブで記事を書きました!
通称「ナンパ橋」と呼ばれている橋の落書きを眺めるという内容です。
良かったら読んでみてくださいね。
ナンパといえば思い出したことがあったので綴ろうと思います。
自分で言うのもなんですが、私は地味で平凡な見た目をしています。歳もまぁまぁ重ねてる。そんな私でもごく稀にナンパされることがあります。
ナンパされると、嬉しい気持ちより(何を血迷って私に声をかけた…?)と混乱します。本当です。自分を卑下してるとかじゃなくて。クラスの運動音痴をリレーの選手にスカウトしてるようなもんです。ナンパのターゲットにも適材適所がある。
でも本音をいうと「ナンパ行為」には前々から興味はありました。他人に声をかけるバイタリティ、その度胸の源は何なのか、恐怖心はないのか、ナンパ師の心理は一体どうなっているのか、など気になって仕方ありません。
そんな風に常日頃思っていたところ、先日ナンパをされました。
クリスマスイブの夜、場所は渋谷の道玄坂。オモコロの菓子盆選手権というイベントの帰りにコンビニへ入ろうとした時です。
入口で「こんばんは、何してるんですか?」と声をかけられました。
声をかけてきた男性は20代半ば位、中肉中背、メガネ、いかにも真面目そうな雰囲気。井上公造を35歳若くしたような感じ。
私の勝手なイメージで恐縮ですが、ナンパ師=派手な人と思ってたので、まず(なぜ君のような人がナンパを?!)という驚きがありました。
正確には(なぜ君のような人が私のような人にナンパを?!)でしょうか。
頭の処理が追いつかないで固まっていると、男性からもう一度たずねられました。
若い井上公造(以下「井上」)「こんばんは、1人で何してんの?」
私「あ、いえ、イベント見てきました」
井上「イベント?1人で?何のイベント?」
私「菓子盆のイベントなんですけど…お菓子の盛り合わせを品評するみたいな」
井上「へぇ食品メーカーの?イブの日まで大変だね!」
説明するのが煩わしいので、私はイブの日まで働く食品メーカーの人間を演じました。そして労われました。
井上「1人ならこれからラーメン食べに行かない?」
ラーメン。渋谷で初めて出会った人とラーメンをすする。それってどういう状況だろうか。
私「いやぁ…もう帰るところなので」
井上「いいじゃん、さくっとさ、ラーメン。それにイブの日に1人で帰るって寂しくない?イブだし付き合ってよ」
イブイブすごい言う。ナンパしてんのかケンカ売ってるのか、それが井上スタイルなのか。そしてそんなにラーメンに行きたいのか井上。
私「いやぁ…」
とラーメン押し問答をしていると、
背後に立っている別の井上公造の存在に気が付きました。コンビニから出てきたもう1人の井上公造が何か知らないけど真顔でこっち見てる…!
※紛らわしいので、声をかけてきた井上公造を「井上A」、コンビニから出てきた井上公造を「井上B」とします。
(井上B)「………」
(井上A)「あ、おう!」
「何してんの?」
「今ラーメン誘ってた」
友達ー!!
井上Aと井上B、友達だったー!
いや、ちょっと待っていただきたい。混乱が止まらない。
友達がコンビニで買い物してる間に女をナンパするってアリなんですか。ナンパってそんなに衝動的に行われるもの?連れがいるのに?
あと2人とも井上公造に似てるって奇跡、なに?
いや、それより井上Bは今どういう気持ちなの!
(私)「あの…コンビニから出てきたら友達がナンパしてたわけですけど、今どういう気持ちなんですか…?」
「え!なんかやってんなぁ、みたいな…」
「 さっきめっちゃ真顔でしたよね」
「いや、まぁびっくりはしたけど…イブの夜だし…」
井上公造界隈の変なイブ信仰なんなんだ。イブの夜ならアリ、みたいなやつ。
「そういうことでラーメン行こっか、3人で」
ラーメン欲!井上Aは本当にただラーメンが食べたかっただけなのかもしれません。
井上同士でラーメン屋へ行けば全て解決する気がしますが、この井上たち何だか憎めないキャラです。
3人でラーメンねぇ。
もし行ったら…
こういう並び?
それとも
こう並んで食べるの?
というところまで考えて「井上公造に挟まれてラーメン食べるイブはナシだな」と正気に戻ったので丁重にお断りして帰りました。
ナンパ師の気持ちはまだまだ分かりそうにないです。
ありがとうございました。