婚活パーティーに行って婚活せずに帰ってきた話

婚活パーティのお誘い

 

友達の旦那さんから婚活パーティーのお誘いがありました。

婚活パーティー。テレビで観たことあるアレ。

番号を割り振られた男女がフォークダンスみたいな配置で、5分話しては次の人、ってローテーションしていくアレ?

自分には関係ないと思ってたあの世界。気になる、だけど怖い。

 

参加するかは置いといて、とりあえず詳細を聞いてみました。

まず会場は海浜公園内のバーベキュー場。想像したようなかしこまったお見合い形式ではなく、みんなでバーベキューで楽しみながら交流しましょうというスタンス。

参加者は設営スタッフの知り合いから募るから全くの他人はいないらしい。

 

いける。そういうことなら気張らずにいける気がする。自然に近い出会いだし、出会いがなかったらバーベキューへ逃げられるし。友達の旦那さんが設営している点もかなり心強い。逃げ道は多ければ多いほどいい!

こうしてチキンな私は逃げ道を確認した上で参加を決めたのでした。

 

 

 

 

 

会場に到着

 

 時間通り会場に着くと、どうやら私は1番乗りのようでした。

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10人ほどの設営のスタッフさん達は、テントを張ったり火を起こしたりと準備をしている最中です。

汗をかきながら一生懸命作業をするスタッフさん達の傍らで1人たたずむ私。

気まずくて死にそうになり準備のお手伝いを申し出ましたが、

「イスに座って何か飲んでてもらって大丈夫ですよ!」と優しいお言葉を頂きました。

 

 

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素直に座るも、すぐ起立。

1人イスに座ってグラスを傾けつつスタッフの汗を遠目から眺めてる女は100%結婚できないと思ったからです。

 

席を立ったものの本当にやることがなかったので、しばらく会場の背後に広がる林を眺めていました。

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 なるほど、なかなか茂ってる。

 

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 はいはい、ここがこう茂って、なるほどね。


(あ、これ間が持たないやつだわ)

と気づいたので、 今度は会場の前面に広がる運河に目をやります。

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河の向こうに東京モノレールが見えました。

 

 

足元に視線を落とせば岩場が。

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貝クズすごい!

(いや、貝クズすごいけどこれも間がもたないやつだわ)

ああでもないこうでもないと葛藤している中、ふと会場の方へ振り返ると

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イスが増えて円陣になっていました。

こんなにも円陣なのはフルーツバスケット以来ですが、本当にこのイスの数ほど人は来るのでしょうか。

不安を抱えながらもまた貝クズでも数えようかと思っていた矢先、ようやく2人組の女性がいらっしゃいました。

やった!人だ!人がいるぞー!

 

 

 

 

パーティー開始


受付を済ませ、さっきいらした女性2人組とバーベキューの下ごしらえをすることに。

材料の下ごしらえを済ませていなかったのは、女性の料理する姿を男性陣にアピールする為にあえて、というスタッフさんの粋な計らいらしいです。

なるほど、と女子力をアピールするべく自ずと気合いも入ります。

しかし問題が発生しました。包丁が2本しかない。

1人当たり400グラムのお肉×参加者40人=お肉の総量16キロ。

いやいや、そんなわけないでしょ。16キロも肉を切る婚活パーティーってある?

なんて笑ってたんですけど、切っても切っても終わらない肉地獄に気が狂いそうになりました。

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女3人が完全に肉地獄の使者と化していたので、せめて会話だけでも女子力高めでいかなければと思い、

「お肉ピンクでかわいい~やわらか~い」みたいなことを言いながらやりました。けっこう楽しかったです。


ようやく下ごしらえがひと段落つきそうなところで、ふと会場の方を見ると、すでに円陣のイスは埋まり男女の楽しそうな団らんは始まっていました。


うおおおお肉がかわいいなどと言ってる間に出遅れているー!

かなり焦りました。

急いで輪に入らないと!と思ったらイスが空いてねえええ!

こんなコントみたいなことってあるんですね。

急きょスタッフさん用のパラソルの席をお借りします。賑やかな男女の輪からは遠い、離れ小島のような席です。

肉地獄の使者3人でお肉をもそもそと頂きました。

これはこれで面白い状況ですが、他の2人が楽しく過ごせてるのかが心配になりました。


しかしお酒が入ると参加者が移動し始めたので、中盤からは色んな人とお話しできました。出だしはあれだったけどよかった。








色んな参加者たち

 

 

ラガーマンのような体格の40代男性

 

とにかく体と声がでかい人でした。(以下、ラガーマンと表記します。)

ラガーマンとの世間話の途中、

「俺、年収700万円くらいの一般的なサラリーマンだけど結婚相手的にはどうなのかな?!こんな俺、どう?!」

と会話は急展開。

 

( これが婚活ギャグなのかすごい)と思いつつ

「女性としては一般的なサラリーマンは一番安心なんじゃないですか!」

と無難な返事をしたら、

 

「じゃあ1年後に結婚してくれる?」とマジトーンのラガーマン

 

このラガーマンすごいトライしてこようとするじゃん・・・!

さらに結婚1年後に子を産んでほしいという生涯設計の発表もあり、たまらず逃げました。いや、なんなの?オフサイドすぎない?

 が、逃げた先でもラガーマンの熱いタックルにより連絡先交換は免れませんでした。

これが婚活というものなのだとまざまざと見せつけてくれた熱い人でした。

 

 

 

■特徴のない30代半ばの男性

 

ありがたいことに、後日ラインでごはんに誘って頂いたんですが、あまり乗り気になれずお断りの返事をしたら、

「10年ぶりに恋に落ちたのでショックです。気が向いたらでもいいのでお願いします。1年でも2年でも待ちます。」という旨の連絡を頂きました。


私のひねくれているところは、そう言ってもらってまず嬉しいというよりも、1回しか会ってない人に10年規模の大恋愛することってあるの?と思ってしまうところです。

 

彼のどこに私の何がぴったりきたんだろうと不思議だったので、パーティーでのやりとりを思い返してみましたが、

コンタクトがずれて左目を押さえてた彼に「左は守る、左側はまかせろ」としょうもない上に根底では微塵も気遣い出来てない声かけをしたことしか思いつきません。

10年間、ちょうど空いてた左側にがっちりハマったってことですか?どういうこと?

人の心は不思議だな。



 

 

■手相占いをする男性

 

うまいなぁと思ったのは、手相占いを趣味とする男性です。手相を見ながら自然とスキンシップを図れるし、パーソナルな会話も引き出せるし、何より女性は占いが大好きです。現に彼の前には占い待ちの行列ができるほど大人気。

面白そうなので私も占ってもらうと、幼い頃に人生の転機があったんじゃないですか?とのことでした。人生の転機、なんだろう。小学2年生の冬、親友のミワちゃんが引っ越していく時にぼのぼの全巻くれたことかな。あれすごい嬉しかったもんなぁ。

 

 

 

■次々と色んな人の口にぶどうを1粒放り込んでくる陽気なバーテンダーの男性

 

そのままです。なんだろう、パリピってこういう人のこと言うんだろうなって思いました。

 

 

 

 

参加してみての感想

 

そんな感じで色んな方と出会えた婚活パーティーでした。

参加してみて気づいたことは、婚活パーティーなめてたなぁという点です。みんな本気じゃん、と。いや、出会い目的の場なんだから本気で当たり前なんですけど、いざその輪の中に入ってみると自分との温度差を感じるというか。

私の婚活に対する心持ちが足りなかった気のかもしれません。あとちょっと面白さを追求するのが先行して、ときめきたさが遅れがちなのも原因だと思います。

今後、またこういう婚活の機会があったら、今回の反省を生かし、熱を持ってガンガンアピールしていきたいところです。男は星の数ほどいる!とか、数打ちゃ当たる!とか言いたい。

 

 

 

 

 

後日

 

最強に押しが強いラガーマンからラインが来ました。

プロフィールのアイコンが紅葉前でたそがれてる横顔のショット、背景がバーベルをあげてイキんでる姿だったので、面白すぎてブロックしました。超すいません。

 

 

 

以上です。