アジサイが咲きだしている。
こういうわさわさ咲くボリューム感のある花が好きなので、見かけるたびに「あら、いいですね」となる。色も好き。
アジサイの色といえば「アジサイの下に死体を埋めると土壌がアルカリ性になって、花びらがピンクに色づくので犯行がバレます」っていうやつを思い出す。毎年言っちゃう。でも元ネタはまったく思い出せない。金田一?
そんなわけで、アジサイが咲き始めたなぁと思っていたら、いつの間にか梅雨入りしていた。
この時季の服装は難しい。朝の通勤時は薄い長袖でちょうどいい。日中は外を歩き回ってると暑いので半袖がいい。オフィスはエアコンの真下の席でいつも凍えているので厚手の長袖がほしい。帰宅時も電車が寒いので長袖、駅から家まで歩くと暑くなってくるので半袖になりたい。
袖がいくつあっても足りない状態だ。いや、袖だけいくつあっても困るか。
伸縮自在の、たとえばホースで出来た袖だったら便利だろうか。コロ助の腕みたいでかわいいかもしれない。かわいくて便利、一石二鳥だな。
ほぼ毎週みはしのあんみつを食べている。いつまで経っても飽きないので、たまに怖っ! となる時がある。そんな食べ物ってあんまりなくないですか?
私の脳を解析して好みとぴったり合致する食べ物を作り出したとしか思えない。こわい。
あれ、違うか、向こうが先か。私が生まれるより何十年も昔からある甘味処なのだから、私の脳のほうがみはしのあんみつとぴったり合致するように作られたのかもしれない。え、どういうことなの。ますます怖くなってきた。
今週末は鼻息をフンフン鳴らしながらみはしへあんみつを食べにいった。先週、珍しくあんみつを食べる機会を逃したので、理論的には通常の2倍の欲求が溜まっている計算だ。
注文する時もトッピングに力が入ってしまった。ソフトクリームにアイスを乗せると途端に火山島みたいな迫力が出る。これは通常の2倍もの欲求が溜まっているので避けられない現象だ。
テーブルにあんみつが運ばれてきた。そうしたら、目の前に置かれたはずのあんみつが、気がつくと空になっていた。着丼するや否や味わうことなくたいらげてしまったのだ。
勢いがつきすぎた。これではじっくり味わえないという意味でもったいない。あんみつを楽しむには、やはり週1ペースでコンスタントにみはしへ足を運ばないといけないのだ。たぶん私の体はもうそういう風になっている。