はじめての丸亀製麺はセンスと度胸を求められた

 

丸亀製麺に憧れて、以前このようなブログを書いておりました。

 

oni-gawara.hatenablog.com

 

丸亀製麺について座学で勉強したけどよく分からないので、実際に人に連れていってもらおう! という内容なのですが、うっかり1年3か月も経ってしまいました。

今回はこれの続き、はじめて丸亀製麺へ行ってみた編です。

 

 

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約束の時間より少し早く改札前に着いた。

緊張しながら自作の丸亀メモを取りだす。

 

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やっぱり分からない。分からないことをそのまま分からないと書いてあるんだから分かるわけがない。

でも今日は丸亀製麺に行き慣れている先輩が付き添ってくれる。こんなに心強いことってない。

先輩と合流し、お店へ向かいながら初めて食べるべきうどんは何かと質問してみた。

先輩もよく分からないとのことだった。日常的に行くがそんなにしっかり丸亀製麺について考えたことはないらしい。

私が不安げにしていると、先輩はこう続けた。

こういうのは難しく考えずにフィーリングで決めると良い。結局、自分が一番食べたいと思ったものが一番おいしいのだよ、と。

先輩……! 私、正解を求めるあまり自分の心をないがしろにしてました。先輩のありがたいお言葉、胸にとめておきます。

 

そんなやり取りをしていたらお店に着いた。

 

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様々なうどんのメニューに、湯気でよく見えない店内。

いよいよこの湯気の中に飛び込むのだと思うと緊張してきた。

 

先輩がさっと入っていったので、私も続いて入店した。

カウンターに沿って並び、タイミングを見て大きなトレーを1枚とる。

メニューをもう一度確認したかったが、見当たらない。先輩が頭上を見ていたので、視線の先を追いかけるとメニューがあった。良かった。安心したいから注文の直前までメニューは視界に入れておきたい。

ずっと頭上を凝視しておきたいが、カウンターの向こうも気になる。厨房は湯気が充満していた。真っ白な世界。その中を数人の店員さんが忙しそうに動いている。

不意にカウンター越しに店員さんが話しかけてきた。

自分の母親ぐらいの年齢の人だったが、頬はほんのりピンク色で、艶やかなお肌をしていたのでつい見入ってしまった。うどんの蒸気は美容に良いらしい。

などと悠長に考えてる場合じゃなく、うどんの注文をしなくてはいけない。 

 

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前に並んでいた先輩を見たら、もうすでに注文したうどんを受け取り、遥か先の天ぷらコーナーへ手を伸ばしていた。

私の後ろにはいつの間にか列ができ、次々と店内へ人が入ってきている。

ここであたふたしていたら列の流れを止めてしまう。昔スキー場でリフトから降りられずリフトを止めてしまったトラウマを思い出した。あれから私は二度と列の流れを止めないと誓ったのだ。

 

「冷たいぶっかけうどんの並をください!」

 

言えた。焦りのおかげでむしろ素直に気になっていたうどんを注文できた気がする。

しかも私は冴えていた。目の前のトッピングメニューに気がついたのだ。

 

「あと温泉玉子もください!」

 

大成功である。丸亀製麺、極めたり。

成功者として余韻に浸る間もなく、うどんがトレーに乗せられた。並だけどけっこう量がある。

先輩の背中を追いかけ、天ぷらコーナーへスライドしていく。

スポットライトに照らされて天ぷらたちは光り輝いていた。どれもおいしそうで迷ってしまうが、うっとりしている場合ではない。ここでもすばやい動きを求められているのだ。丸亀製麺はスポーツだ。

 

無事に天ぷらをお皿に乗せ、お会計。

店員さんが慣れた手つきでずばばばとレジを打つ。バーコードを使わないレジ打ちってかっこいい。

 

トレーを持ち、先輩の後を追いかけた。

席へ向かうのかと思いきやたどり着いたのはこちら。

 

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バットいっぱいに入った揚げ玉と薬味ねぎ。

「かけ放題」という言葉が頭をよぎった。私たちは丸亀製麺に試されている。怖くて手が出せなかった。

 

 

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薬味コーナーの隣には、何かが入ったポットや何かが入ったソース、タレなどが無造作に置いてあった。初見殺しの液体コーナー。

だしソース……天ぷらにかけるのか……? いや、リスクが高すぎる。液体コーナーはスルーしよう。

 

 

……さぁ、いよいよ食べるぞ!

 

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ぶっかけうどんに温泉玉子をトッピング、お供に半熟玉子天とちくわ天。玉子がかぶってしまった……

うどんに玉子をトッピングした後に、半熟玉子天というこれ以上ない私のハートを揺さぶる存在を見つけてしまったのだ。どうしても諦められなかった。

「かぶり」という初心者らしいミスをやらかしてしまったが、これもまた経験。次は広い視野を持ってチャレンジしたい。

 

ちなみに丸亀製麺を知る者として付き添ってくれた先輩のうどんはこんな感じだった。

 

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親子あんかけうどん、かしわ天、イカ天

せ、先輩! 鶏がかぶってるじゃないですか!

どんなに行き慣れた者でも天ぷらかぶりの罠は逃れられないようだ。

 

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うどんも天ぷらもすごくおいしかった。

特にうどんは予想以上にコシと弾力があって、欲張って一気に口へ入れたら溺れそうになった。あのモチモチは思った以上に手強い。

次は気になる釜揚げうどんを食べてみたいと思う。あと勇気をだして液体コーナーにも手を出したい。

 

ありがとうございました。