7月14日から15日にかけてオモコロ合宿に行ってきた。
総勢約40人。編集部のみなさん、ライターのみなさん、インターネットでお見かけしたあんな人やこんな人ばかりだ。
初参加でとても緊張したけど、本当に楽しかった。
【018】たかや・マンスーンのパクパクラジオ「酒と泪と合宿とエゴサ」 | オモコロ
【016】かまってみくのしんGOLD「オモコロ合宿ゴーゴゴー!」 | オモコロ
ラジオや記事で語られる合宿のエピソードに、今でもつい思い出し笑いをしてしまう。
せっかくなので、私もひと夏の思い出として合宿のことをちょっとだけ書いていきたい。
☆☆☆
バーベキューを終えて、夜の自由時間。
コテージの中でお酒を飲んだり、ボードゲームをしたり、みんな賑やかにすごしていた。
私は調子に乗って飲み過ぎたせいでフラフラだった。
外の風に当たるついでに自販機へ水を買いにいくことにした。
でもあれだな、靴履くの面倒くさいな。そうだ、ベランダから外履き用のサンダルをつっかけていこう。
ということで、小銭を握ってベランダへ向かう。
出入口のガラス戸へ向かうと、何やら数人が賑わっている。
ボードゲームでもしてるのかな。後で混ざりたいな。
そんなことを思いながら、ちょっと失礼して前を通らせてもらおうと近づいた。
ここで私はハッとした。
ガラス戸の向こうに立ってるの……キショ松さん?
キショ松さんは全裸だった。なぜ全裸なんだ。
キショ松さんは現実世界でもモザイクがかかったような全裸でいらした。見えてるのに見えてない。不思議だ。
キショ松さんの裸は夜の闇によくまぎれるらしい。
目撃した瞬間、私もこのような新鮮なリアクションが出来ればよかったのだけど、
びっくりしすぎてヘラヘラすることしか出来なかった。
ヘラヘラしていたら、振り返った永田さんが私の存在に気づいてこう言った。
「ちょっと何かいるんだけど」はこっちのセリフでは…? とガラス戸の向こうに全裸の何かがいるのを見ながら思った。
外のキショ松さんはというと、特に慌てる様子もなく、スッと闇に溶けるように視界から捌けていった。
……あ、そうだ。飲み物を買いに行くんだった。
キショ松ショックから正気を取り戻し、外に出るとキショ松さんがいた。
服は着ていた。
そして、とても申し訳なさそうに「先ほどはすみません」と謝ってくださった。
こちらこそ勝手に拝見して申し訳ない。
どうやら落ち込んで泣いていたみくのしんさんを見て、ひと肌脱いだらしい。
そうか、全裸はキショ松さん流のエールだったのだ。
体を張って人を元気づけるなんてなかなか出来ないことだと思う。
キショ松さんの少し不器用で男らしい優しさに胸を打たれた。
自販機で買った冷たい水で喉を潤しながら外を歩く。
ひんやりとした夜風が気持ち良い。
夏の降るような星空がとてもきれいだった。
ベランダに戻るとみくのしんさんがいた。
全く泣き止んでなかった。びっくりした。
すっかり酔いがさめた私は思った。
なんだったんだ……