休日の午後、ふと思い立ってぶらぶら散歩してきました。
散歩なので何か事件が起こるでもないですが、のんびり歩きながら見かけた風景を綴っていきたいと思います。
よろしくお願いします。
船橋駅に着きました
JR船橋駅、南口から出るとすぐ目の前に県道39号線が通っています。
駅周辺から39号線の大通り沿いにかけては、百貨店やショッピングセンター、大型店舗(※)などが立ち並び、人の往来も多い賑わっているエリアです。
※日本一広いダイソーギガ船橋店(私は日本一興奮するダイソーと呼んでいます。)
※上から下までモンテローザモンテローザしてるモンテローザ船橋ビル
この大通りから西側へ一本通りをずれると、途端に雰囲気が変わります。
大通りは活気のある繁華街ですが、こちらはムーディーな歓楽街。
景色の大半を占めるのは居酒屋の看板。
仲通り商店会のゲート。
魅力的なお店がたくさん入ってそうです。大衆居酒屋、甘味処、パブ。
高級ぺぺ婦人、ちょっとなってみたい。
細い路地を覗けばお店が所狭しと並んでいます。
怪しげなお店もちらほらあるようです。
かと思えば、急におしゃれなバルなんかも出現したりして。
古さと新しさが入り混じった、しかも新旧どちらも両極端で、継ぎ接ぎというか合成で出来ているような街並みが不思議で面白い。
街のものをじっくり見てみよう
酒屋さん店頭の自販機で、見慣れないカップ酒を売っていました。
これは持論ですが、自販機でカップ酒を買ったら本物になれると思っています。
本物、憧れます。
「あしたの元気のために!!」「元気の酒」「アルコール29%」
「あしたの元気に!!」
「健康の酒 陶陶酒デルカップ」
元気と健康の押しがすごい。
そんなに元気になるなら飲んでみようかと思いましたが、辛口はアルコール29%、甘口でもアルコール12%と、散歩時に気軽にいけるようなアルコール濃度じゃなかったので、今回は見送りました。
今度来た時に買ってみよう。
こちらは居酒屋の看板
演歌の前口上のような調子で読み上げたい。「いける…酒」3点リーダーの間にたっぷりと余韻を置いて。
「いける…酒」を読み上げているところで、看板猫と目が合いました。
近寄ったら露骨に警戒されました。
胴体伸びてない?
整体院の立て看板
似顔絵は実物と見比べてそっくり度を検証したくなりますね。
ポッカの自販機。
小窓の「あったか~い」表記に誤植を発見しました。
あっ、たか~い
誤植じゃなくて質屋さんのギャグでした。なるほど、買取価格がね。
隣の自販機でも、もうひとギャグ。
腕時計のコマをつめた~い、の方。
(なんだ、誤植じゃなかったのか…)
気になる雑貨屋さんを発見
黄色のタペストリーが目を引く、タキグチです。
米
窓には色褪せた演歌歌手のポスター
連続で縦に貼るポスター使い
ガラス戸から見える店内はハーピー積みされた段ボールでほぼ埋まっているように見えます。すごい。宅急便送れるんだ…!という驚きも。
しばらくお店の前で様子を見ましたが、人の気配は無し。
めちゃくちゃ気になる。入ってみたい…けど入れない。なぜなら突然見つけてしまったから。勇気って急に出せないから…!
先ほどの陶陶酒をあおっていたら、もしかすると一歩踏み出せたかもしれません。
次は勇気とお酒を持ってリベンジするぞ。
良い味を醸し出す飲食店
渋い佇まいの食堂。良いなぁ。調べたら創業80年以上だそうです。すごい。
喫茶室よしの。お店の雰囲気とサラリーマンの背中、合うなぁ。
ところで、こんなにたくさん良いお店を目の前にして、なぜ店内へ入らずスルーしているかというと、1時間前にあんみつを2杯食べたばかりで満腹だったからです。
散歩は空腹時にするべしと学びました。
そしてこちら!
とても良い!
実は以前こちらのお店の前を通りかかった時も「良いな~!」と思ったので、2度目の「良いな~!」でした。良いお店はいつ見ても良いですね。
魅惑の手描きメニュー。
野菜の煮物食べたい。
2階の窓がすごい事になってる…!店名も塗りつぶしてあるのはどうしてなんだろう…!薄くおにぎりと読めるけど、今はどういうお店で何て名前なんだろう…!
見れば見るほど味が出てくる外観を、良いぞ良いぞと調子に乗って写真を撮っていたら、中からお店の奥様が顔を出しました。
「…何か御用ですか?」
とおっしゃる奥様は、不審者を不審がっている完全に「負」の表情をしてらっしゃいました。
ひいい!あの、ごめんなさいいい!
冷やかしだと思われるわけにはいかないので、1杯頂くことに。
あーびっくりした。でも勢いってすごいですね。気になるお店に入るには勇気よりも勢いが大事なのかも。
ハイボールと、お通しの和え物。ワカメときゅうり、豚肉、かまぼこ、ボリュームたっぷりで嬉しい。
店内はカウンター5席のみ。
ママさんと対面スタイルは始めこそ緊張しましたが、とても気さくな方だったのでリラックスしてお話し出来ました。たぶんママさん的にも(変な若造が訪ねてきた)と警戒したはずだけど、受け入れて下さってありがたかったです。
お店と自宅が融合したようなハイブリッドスナック。家みたいで落ち着く。
ママさんは生まれも育ちも船橋とのことで、なんと70年も住んでるんだとか。
すごい、船橋のプロじゃないですか。
「昔の船橋駅前は魚の卸しで賑わっていたんだよ」とか、
「だから駅を使う時はいつも魚くさかった」だとか。
それを聞いた私はフォローする意味で「新鮮な魚が身近にある良い環境だったんですね!」と合いの手を入れたら、
「新鮮だったらくさくないわよ~!」とばっさり斬られました。
正直すぎてめちゃくちゃ笑いました。新鮮じゃないのかよ。
ハイボール1杯で1時間居座ってしまい、お会計。いやぁ楽しい時間でした。
そんなこんなでほろ酔い気分になったところで散歩は終了です。
最後は駅前のゴロゴロしてる子どもたちの像を見て、船橋にさようなら。
船橋良い町、また来よう。
後日談
そういえばママさんにお店の名前を聞くのをすっかり忘れていました。
でもお店の名前を聞くって普通に失礼じゃない?どうなの?と考えながら何気なくお店の外観写真を眺めていると、
あれ、写真に店名写ってる。
よーくご覧ください。
ほら、下の方に
こきあ!!
すっきりした。
以上です。