オモコロ合宿の思い出

 

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7月14日から15日にかけてオモコロ合宿に行ってきた。

総勢約40人。編集部のみなさん、ライターのみなさん、インターネットでお見かけしたあんな人やこんな人ばかりだ。

初参加でとても緊張したけど、本当に楽しかった。

 

 

 

【018】たかや・マンスーンのパクパクラジオ「酒と泪と合宿とエゴサ」 | オモコロ

 

 

【016】かまってみくのしんGOLD「オモコロ合宿ゴーゴゴー!」 | オモコロ

 

 

omocoro.jp

 

 

ラジオや記事で語られる合宿のエピソードに、今でもつい思い出し笑いをしてしまう。

せっかくなので、私もひと夏の思い出として合宿のことをちょっとだけ書いていきたい。

 

 

 

 

 ☆☆☆

 

 

 

バーベキューを終えて、夜の自由時間。

コテージの中でお酒を飲んだり、ボードゲームをしたり、みんな賑やかにすごしていた。

 

私は調子に乗って飲み過ぎたせいでフラフラだった。

外の風に当たるついでに自販機へ水を買いにいくことにした。

でもあれだな、靴履くの面倒くさいな。そうだ、ベランダから外履き用のサンダルをつっかけていこう。

ということで、小銭を握ってベランダへ向かう。

 

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出入口のガラス戸へ向かうと、何やら数人が賑わっている。

ボードゲームでもしてるのかな。後で混ざりたいな。

そんなことを思いながら、ちょっと失礼して前を通らせてもらおうと近づいた。

 

ここで私はハッとした。 

 

 

 

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ガラス戸の向こうに立ってるの……キショ松さん?

キショ松さんは全裸だった。なぜ全裸なんだ。

 

 

 

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キショ松さんは現実世界でもモザイクがかかったような全裸でいらした。見えてるのに見えてない。不思議だ。

キショ松さんの裸は夜の闇によくまぎれるらしい。

 

 

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目撃した瞬間、私もこのような新鮮なリアクションが出来ればよかったのだけど、

 

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びっくりしすぎてヘラヘラすることしか出来なかった。

 

 

 

 

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ヘラヘラしていたら、振り返った永田さんが私の存在に気づいてこう言った。

「ちょっと何かいるんだけど」はこっちのセリフでは…? とガラス戸の向こうに全裸の何かがいるのを見ながら思った。

 

  

 

 

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外のキショ松さんはというと、特に慌てる様子もなく、スッと闇に溶けるように視界から捌けていった。

 

 

……あ、そうだ。飲み物を買いに行くんだった。

キショ松ショックから正気を取り戻し、外に出るとキショ松さんがいた。

服は着ていた。

そして、とても申し訳なさそうに「先ほどはすみません」と謝ってくださった。

こちらこそ勝手に拝見して申し訳ない。 

 

 

 

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どうやら落ち込んで泣いていたみくのしんさんを見て、ひと肌脱いだらしい。

そうか、全裸はキショ松さん流のエールだったのだ。

体を張って人を元気づけるなんてなかなか出来ないことだと思う。

キショ松さんの少し不器用で男らしい優しさに胸を打たれた。

 

 

 

 

自販機で買った冷たい水で喉を潤しながら外を歩く。

ひんやりとした夜風が気持ち良い。

夏の降るような星空がとてもきれいだった。

 

 

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ベランダに戻るとみくのしんさんがいた。

全く泣き止んでなかった。びっくりした。

 

すっかり酔いがさめた私は思った。

なんだったんだ……

 

 

龍が如く0に出てくる「準備はできてるか?」的なセリフを全部抜き出してみた

 

ゲームの「龍が如く」が好きで、よく実況動画を見ている。

 

 

龍が如くとは…

「伝説の極道」桐生一馬を主人公として、 愛、人情、裏切り…… 巨大歓楽街に生きる熱き男たちの生き様を描いた作品です。

(公式サイトより抜粋)

 

www.youtube.com

 

長く続くシリーズの中でも龍が如く0は、バブル時代の何でもアリな空気が龍が如くの世界観とマッチしていてすごく良かった。

 

 

 

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メインのバトルはエフェクトが派手なので、見ているだけで楽しい。

レベルアップするにつれ、ヒートアクション(必殺技)のバリエーションもどんどん増える。

プロレスみたいなかっこいい技もあれば、「それ街でやんの?!」という破天荒な技もあって常に目が離せない。

 

 

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「ボウルの極み」だそうです。

 

主人公の桐生さんは、どんな時もシリアスな顔で取り組むところが良い。

 

 

 

龍が如くの魅力を語る上で欠かせないのが、特訓やミニゲームなど充実したサブストーリーだ。

 

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物をぶん回して敵を殴る特訓

 

 

 

 

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ミニ四駆のレースバトル

 

  

 

 

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波止場で釣り

 

 

 

 

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不動産屋の面接官

 

 

 

 

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ラジオのハガキ職人

 
 

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渾身のネタをハガキへ書き綴る桐生さん 

 

 

 

このように、極道とはとても思えない軽いフットワークを見せてくれる。

仁義なき戦いを繰り広げるメインストーリーも熱いけど、日常系ほのぼの極道サブストーリーも捨てがたい。

その両方をバランス良く楽しめちゃうのが龍が如くで、そこが大きな魅力だと思う。

 

 

 

 

 

「準備はできてるか?」の確認の仕方が気になる

 

前々から気になっていたポイントがある。

それは、メインストーリーが進行する直前に見られる一場面。

 

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(準備をするなら今の内だが……どうする、もう休むか?)

 

この唐突な心の声には

「ボス戦前ですが、装備や回復アイテムは充分ですか? 」

「特訓とかサブストーリーとか済ませておくなら今のうちですよ」

という確認が含まれている。

 

私はこれを「準備の確認」と呼んでいる。

準備の確認は、主人公というよりプレイヤーに向けられたものだ。

それをゲームの登場人物が、世界観を壊さないように巧みなセリフ回しでそれとなーく確認してくれるのが面白い。

 

さて、一度気になったらファンとして居ても立ってもいられない。

ということで、龍が如く0に登場する「準備の確認」全パターンを抜き出してみることにした。

 

 

 

 

心の声パターン

準備の確認は大きく2つに分けられるようだ。

まずは、心の声で自問自答するパターン。 

 

 

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(連中が何を企んでるかわからない以上、用心をしておくに越したことはないが……)

 

「準備」ではなく「用心」というワードで準備の確認をしている。 

 

 

 

 

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(ま、本人がおるにせよ、おらんにせよ、穏便に済むはずはないやろうな……

どうする、もう行くか……?)

 

こちらはもう1人の主人公、真島吾朗氏。

「穏便に済むはずはないやろうな」というワードで、準備の確認を匂わせている。

 

 

 

 

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(準備ができたら陳の店に向かおう。)

 

道端でふと思い出したかのように確認が入るケース。

 

 

 

 

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(万が一のこともある……もし行くとなったら、しっかり準備をしてからタクシーに乗ろう……)

 

そんな言われ方されたら登山リュックとか背負ってタクシーに乗りたい。

 

 

 

 

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(しばらく戻ってこれないかも知れない。今のうちに準備をしておくか)

「しばらく戻ってこれない」というワードが出ると、一気に緊張感が増す。

高プレッシャータイプの準備の確認。

 

 

 

 

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(……俺も多分、今日までの命や。何の未練もないようにしとかな……)

この後、命がけの決戦が待ち受けていることが分かる。

本編の中で一番重みのある準備の確認だ。

 

 

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(……俺はもうやり残したことないんか? ほんまに思い残したことはないな?)

 

反復確認。そう言われたら、やり残したこといっぱいある気がしてきた。

 

  

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(……まだや。何の未練もないようにしとかな)

 

  

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未練(キャバ嬢をしっかりレッスンすること)を断ち切ってから決戦に臨むとしよう。

 

 

 

 

 

誰かがそれとなく聞いてくれるパターン

 

 心の声パターンの他にもうひとつこういうのがある。

 

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尾田「もう準備できてるなら車に乗ってくれ。いいか?」

 

誰かがそれとなく聞いてくれるパターン。準備できてる?って。

しかも準備ができるまで、その場でずーっと待っててくれる。優しい。

 

 

 

 

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尾田「よぉ、桐生君。準備よければ神室町を出るぜ。蒼天堀に向かう。もうやり残したことはねぇか?」

 

二度目の登場、尾田さん。今作にしか出てこないけど、とても頼れる確認係だ。

 

 

 

 

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米木「今度の仕合いは、下手をすると命を落としかねん。万全の準備を以て臨むがよいぞ。……覚悟はよいか?」

 

主人公の修行をしてくれる米木師匠による準備の確認。言い回しが渋くてかっこいい。

 

 

 

 

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ビリケン「そや、今から留置場に案内したるけど、お前の方の準備はできとるんか?」

ビリケンという刑事さんからの準備の確認。

 

 

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「まだや」と答えてみよう。 

 

 

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ビリケン「ほな、ここで待っといたるから準備が済んだら声かけてや。」

 

優しい。お父さんって呼びたい。

 

 

 

 

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錦山「何が起きてもおかしくない。覚悟を決めておくんだな。」

 

桐生さんの兄弟分、錦山。彼は準備の確認においてプロといっていい。

 

 

 

 

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錦山「桐生。一度入ったらもう後戻りできねぇぞ。……準備はいいか?」

 

シリアス顔に定評のある桐生さんでも「そうなの?!」ってなりそうな鬼気迫る準備の確認。

 

 

 

 

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錦山「もうやり残したことはねぇな? あれば今のうちに済ませとけ。」

錦山は慎重派だ。あとすごく優しい。いつも待たせてごめん。

 

 

 

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錦山「あとから引き返せってのはナシだぜ。」

今ならギリ引き返せるってこと? ほぼ心理戦に近い準備の確認。

 

 

 

 

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錦山「もういいのか、桐生? この街でやり残したことはねぇんだな……?」

 

錦山は本当によく準備の確認をしてくれる。

ありとあらゆるポケットに栄養ドリンクをぱんぱんに詰めてきても、準備の確認に一切の抜かりがない。

 

 

 

 

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「これが最終決戦に向かう前の、最後の自由時間となります。」

 

唐突に謎のナレーションによる準備の確認が入った。誰?!

 

  

 

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「一度真島に切り替えた後でも、再びプレイヤーキャラクターを桐生に戻すことが可能ですので、しっかりと準備をしておきましょう。」

 

これまで世界観を崩さないようにうまいこと準備の確認をしてきたのに…!

ラストにメタ的な準備の確認が入るとは。

 

 

 

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「念のため、このタイミングでセーブデータを作成して保存しておくことをおすすめいたします。」

 

思いっきりセーブデータって言ってる。

 

  

 

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そして見つめ合い不思議な間に包まれる2人

 

 

 

 

 

 

 

……よし、行くか!

 

 

 

 

 

 

 

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やり残し(ボウリング対決)がないようしっかり準備してから、行こう!

 

 

 

 

おわり

 

初めてプロペラ機に乗り、初めて離島に降り立って、初めて取材をした

 

 

今年の1月、初めて取材というものを経験した。

取材先は、東京都の離島「神津島」。

「東京の離島1ヶ月渡り歩きます会社」という東京別視点ガイドのトリッキーな企画のなかで、ひと記事書かせてもらえることになったのだ。 

初取材で、しかも離島。初めて尽くしで貴重な経験ばかりだった。

今回はその時の思い出を少し綴ってみようと思う。

 

 

 

 

初めての小型プロペラ機

 

 

 

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神津島へ行くには、飛行機だと45分、船だと12時間かかるらしい。

私はブランコでも酔ってしまうほど乗り物に弱い。12時間も船に乗ったらスライム状に溶けてしまうだろう。

ということでわがままを言って、行きは割高な飛行機を使わせて頂くことになった。

 

 

取材当日、朝早く調布飛行場へ。

 

 

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調布飛行場は想像以上にこじんまりとしていて、びっくりした。

たぶん家の近所にあったジャスコと同じくらいの大きさだ。

 

この日は朝の冷え込みで滑走路が凍結してしまい、フライトが1時間ほど遅れるとのことだった。

そわそわして落ち着かない。ターミナル内でも散策しよう。

 

 

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スタンバイ中の小型のプロペラ機。どうやらこれに乗って行くらしい。

今まで飛行機といえばジャンボジェット機しか乗ったことがない。一体どんな乗り心地なんだろう。

 

 

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待合席からも滑走路が見える。いくつもプロペラ機が止まっている。神津島行きはどれだろうか。

 

 

 

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ウロウロしながら、しつこい位に飛行機を見て過ごした。もう緊張しちゃって。

 

 

 

 

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1時間後、待機していた飛行機が次々と飛び立っていった。

ああ、本当に飛ぶんだ。ドキドキする。

 

 

荷物検査を済ませると、いよいよ飛行機に搭乗する番になった。

 

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ターミナルまで迎えに来てくれるジャンボジェット機と違って、こちらが滑走路を歩いて飛行機に乗り込むスタイルだ。

係員さんの後をストーカーの如くぴったりとついていった。

 

  

 

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飛行機の前に乗客全員がそろったところで、係員さんから名前を呼ばれ、1人ずつ指定された席へ座る。図のように交互の配置になった。

機体の重量バランスをとる為、乗客の体重も計算に入れて配置しているらしい。

フライト中だけは1gも太ったり痩せないようにしたいと強く誓った。

 

 

 

滑走路を走り出すと、飛行機はあっという間に浮かび、ぐんぐんと高度を上げた。

窓の下には航空写真みたいな景色が広がっている。

フライト中は通信機器類は電源を切るようアナウンスがあったので、私は窓に張りついてただただ外を眺め続けた。

 

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イメージ図。本当にgoogle mapみたいだった。

 

 

すっかり緊張も解け、テンションが上がってきた。

プロペラ機たのしいな!

 

 

 

 

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ところが、恐怖の時間が突然やってきた。

機体が高度を下げた瞬間、無重力状態になったのだ。

ジェットコースターが急降下する時のアレだ。

胃がスワァァとなるあの感覚! 私はあれが大の苦手だった。

次のスワァァが来る前に、どうにか体を固定したい。

手足をどこかに突っ張れば、体が浮く感覚も和らぐ気がする。

 

 

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出来ればこういう壁に挟まれた場所で全身を固定したい。

でもここは飛行機内。そんなSASUKEのスパイダーウォークみたいな壁はない。

 

 

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背もたれに寄りかかって前の座席に手を伸ばすことで突っ張れるのでは! と思いつくも腕のリーチが足りなかった。

お行儀が悪いので足を伸ばして突っ張るわけにもいかない。

 

 

 

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とにかく何かを掴みたい。そうだ、窓枠だ! と試みたが、窓が小さすぎた。

体を固定できない! 浮いちゃう、浮いちゃう!

こうやっている間にも、容赦なくスワァァァが全身を襲ってくる。

  

 

 

 

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もうだめだ。座席と一体化してやり過ごすしか術がなかった。

人生でこんなにもSASUKEのスパイダーウォークが恋しかった時はない。

 

 

 

 

 

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他のお客さんの様子をうかがうと、なんかみんなグーグー寝ていた。

なんで…? 局所的に私の席だけスワァァァに襲われてるの……?

 

 

 

そんなこんなでスワァァァとの戦いに励んでいる間に、飛行機は神津島の上空に着いたようだった。

 

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切り立った断崖の上に滑走路が見える。こんなロケーションの滑走路初めてだ。

最高難易度の「飛行機でGo!」ならきっとこういうステージが用意されてると思う。

 

 

 

 

 

初めての離島

 

 

私の心配をよそに、飛行機は無事に着陸した。 

青い空、青い海、迫力満点の断崖絶壁。

上空から見ただけでも、島の豊かな自然が十分にうかがえた。

これからどんな景色が待っているのだろうか。ワクワクする。

美しい自然をたくさん写真におさめておかないといけないな。

飛行機のスワァァァですっかり存在を忘れていたスマホの電源を入れた。

さっそく私は心を動かされた目の前の自然を写真に撮った。

 

 

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記念すべきファーストショットは、えらい腰つきの植木だった。

空港ではこれしか撮ってなくて、今思い返すとほんのり悔しい。

 

 

この後、東京別視点ガイドの松澤さんと斎藤さん、黒曜石を研究している林さんと合流し、取材に取り組んだ。

 

 

www.another-tokyo.com

 

初めての取材はとてもハードで、一瞬死を覚悟した場面もあったけど、その分思い出深く、楽しいものになったと思う。

 

 

 

 

www.hotpepper.jp

 

島唯一のビアバーで、店長さんにインタビューもさせて頂いた。

 

 

 

 

他にも取材に同行して島中を回った。

 

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思わず「ディズニーシーだ…」と声が漏れてしまった赤崎遊歩道

 

 

 

 

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多幸湾の穏やかな砂浜。

  

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東京の名湧水57選に選ばれているというありがたいお水。

 

 

 

 

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1000円のありがたいキンメダイの煮つけ定食。 

 

 

 

 

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車で40分走れば一周できる小さな島だけど、様々な表情があって面白い。

そして、どこも共通しているのは、穏やかで時間がゆるやかに流れていること。

 

  

 

 

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これは、買い込んだお酒を両手に持って、VRをやりに島民のかたのお宅へ向かっているところ。

なぜ離島でVRを? という疑問は、穏やかな時間と共に流れていった。

 

 

 

 

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2泊3日の取材は本当にあっという間だった。神津島、楽しかったな。

 

 

貴重な体験をさせてくださった東京別視点ガイドさん、取材に応じてくださった島民のかた、ありがとうございました!

 

 

 

 

↓今回の取材で、東京別視点ガイドさんがまとめた神津島の観光プラン!

 

www.another-tokyo.com

 

 

初めてのキャンプでバームクーヘン作りに挑戦した話

 

キャンプへ行くことになった。人生で初めてのキャンプだ。

せっかくなので、超初心者ながらも何かキャンプらしいことに挑戦してみたい。

なんだろう、キャンプの醍醐味といえば火を使った料理だろうか。

カレー、バーベキュー…いや、ありきたりだ。もっとワイルドな料理が良い。

そうだ!

 

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バームクーヘンだ!

自分たちで起こした火を使って、一から作り上げるバームクーヘンなんてやりがいがあって良いんじゃないか。

火の前でバームクーヘンをくるくる回し焼きながら、静かに語らったり談笑なんかもしてみたい。すごくキャンプっぽい空間になるに違いない。

これだ、バームクーヘンを作ろう!

 

 

 

キャンプ当日

 

今回、利用するのは相模湖にある「みの石滝キャンプ場」。

 

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キャンプ場は、ボートで湖を渡らないと入れない奥まった湖畔にある。完全にワクワクしちゃう立地だ。

 

 

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湖を渡るのにかっこいいボートが迎えに来てくれた。

 

 

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すごいすごい、とテンション高く乗り込む。

 

 

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ボートの先に小型ボートがあった。こっちに乗るらしい。先程ははしゃいでしまってすいません、という気持ちで小型ボートへ。

  

 

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湖の爽やかな風が全身を掠めていく。なんて気持ちいいんだろう。

そうか、もうキャンプはこのボートから始まっているんだ!

 

 

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10分ほどの船旅でキャンプ場に到着。

 

まずはテント張りから始める。 

傘のようにワンタッチで開く便利なテントを用意したので、驚くほど簡単に設置できた。

 

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何となく遠慮がちに端っこにテントを張った。

遠くから見たらめちゃくちゃ斜めで笑ってしまった。結果を先に言っておくと、人は地面がめちゃくちゃ斜めだと寝れない。今後覚えておきたい学びだ。

 

 

 

バームクーヘンを作ろう

 

私はバームクーヘンを作りにキャンプに来たと言っても過言ではない。

それぐらい気合いが入っている。

 

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意気揚々と材料を広げた。

私は濃度至上主義なので、黄身の濃そうな卵、濃くておいしい牛乳、濃密ギリシャヨーグルトを用意した。バターも気前よく贅沢に使う。

本気でおいしいバームクーヘンを目指す気満々だ。

 

 

丁寧に生地の下ごしらえを済ませたら、いざ焼きへ!

 

ところが、既にコンロの上ではソーセージと鰯がじゅうじゅうと軽快な音を立てていた。

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先を越された。ベーキングパウダーのガスが抜けないうちに焼きに取り掛かろうと思っていたからショックだった。

 

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私はバームクーヘンの棒を固く握りしめたままソーセージを食べた。夢中で。こんがりジューシーなソーセージは反則だ。おいしすぎる。

 

 

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気を取り直して、さぁ焼くぞ!

 

 

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生地が下へ垂れないよう、棒を回し調整する。 

バームクーヘンをふっくら柔らかく仕上げるには、短時間で焼き上げることがコツらしい。

素早く火を通すならあまり棒を動かさないほうが良い、かといって回転させないと生地が垂れてしまう。

回転の塩梅が難しい。

  

 

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などと知識を披露していたら、信じられない量の生地がぼとっと落ちた。

思わずギャッと声が出た。

生地がくっつかないよう、棒にバターを塗っておいたのが裏目に出てしまったのか。

 

…バームクーヘンとは、どういうお菓子なのか今一度確認したい。

生地を下に落として炭の上でカリカリに焼いたものを手で拾って食べるお菓子だろうか。

違う。棒に生地を垂らして、回して、焼く! 棒に生地を垂らして、回して、焼く! というお菓子のはず。

やるぞ!

 

 

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生地を塗り直してリトライ。

落ちた生地が地獄の業火のごとく燃え盛っている。

こんなところで贅沢なバター使いが効果を発揮して悲しい。

 

 

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2層目を何とか焼き上げると、なぜか2パーツに分かれた。

そして、それを見て「なんで不気味な老婆の指焼いてんの?」と聞かれた 。

私は不気味な老婆の指を焼いていたのか…

 

 

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生地が上下に分裂するの何?

いや、諦めるのはまだ早い。今こそ、何度も繰り返し塗るというバームクーヘンの製法が生きてくるんじゃないだろうか。

分裂した中央部分へ生地を重点的に塗れば、まだ取り返せるはずだ。

  

 

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「おどろおどろしい」という表現がよく似合う。

 

 

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だんだんバームクーヘンらしい形になってきた!

 

 

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そう、落ちる前に回して! 形を整えながら! いいよ!

まぁまぁ下に落ちてるけど、大事なのは形だよ! 円柱を意識して、そう、いいよ!

 

 

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だからその異常なほど分裂する作用なんなんだ。

 

 

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分裂作用に抗いながら根気よく塗りと焼きを繰り返していたら、突然、安定期が訪れた。

 

 

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握りこぶしほどの大きさになると、急いで回さなくても垂れなくなった。

ようやく余裕が出てきて嬉しい。

 

 

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生地の素を全部使いきって仕上げに入る。

 

 

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…バームクーヘンだ! 

不気味な老婆の指と言われた物体が、ちゃんと丸いフォルムになった!

滑り出しはどうなることかと思ったけど、本当に嬉しい!

 

 

喜ぶのもほどほどにして、熱々のうちに食べてみよう。

 

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棒から外すと王蟲っぽい。王蟲の天ぷら。

 

 

大事なのは断面だ。

バームクーヘンといえば木の年輪のような美しい層。

断面はちゃんと層になっているのか。

 

 

 

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バームクーヘンだ!!

あの苦労を共に歩んだからこそ、心の底から湧き上がる感想はシンプルなのかもしれない。

何度も言いたい、This is バームクーヘン!

 

 

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粗めだけど層になってる。

味も美味しかった。しっとりふわふわで、何より表面がこんがり香ばしくて、市販品にはないキャンプならではの味わいだ。

 

 

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火を囲みながらウフフアハハと談笑しながら作るイメージとはかけ離れたテンションだったけど、楽しくて美味しいものになった。

是非また作りたい。

今度は太い竹とかを芯に使って極太のやつが良い。

 

 

おわり

 

千葉駅の隙間ディスプレイを1年間観察した

 

千葉駅を通勤でつかっている。

8年間通い続けていれば、今さら通勤風景に思うことなんて無いだろう。

だけど、千葉駅を通る時はいつも新鮮な気持ちだ。

なぜかというと、

 

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千葉駅は2011年からずっと工事し続けているからだ。

「なんかずっと工事してるね……?」と思いながら駅の変化を眺めるのはすごく楽しい。

ある朝突然、改札までのルートが変わったりする。

封鎖になった下り階段を避けて上り階段を通り、そのあと倍の長さをエスカレーターを下ったり。

千葉駅はまるで生きる迷宮のように変化し続けている。

 

 

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7年続いた工事もあと数か月で終えるようだ。 

工事期間中ずっと通勤で使っていた身としては何だか感慨深い。

 

 

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3年前に仮設の改札で見かけたぼんやりしたクリスマスツリーも、今は流行りのLED電球のきらびやかなツリーになった。ぼんやりツリーも味があって好きだったので少し寂しい。

 

といっても、エリアごとに時間差で工事を進めていたので、1年前から駅の正面口はすでにピカピカになっている。

この正面口の作りがまた良い。

3階の改札まで続く長くて立派なエスカレーター、そのすぐ脇には広々とした階段がどっしりと構えていて、貫禄がある。

 

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立派な姿になって嬉しい。

 

ところで、この立派な正面口を通る度に、良いな〜と思うポイントがひとつある。

 

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エスカレーターと階段の間のスペース。

ここにはいつも花や小物が飾られていて、私は密かに「隙間ディスプレイ」と呼んでいる。

隙間ディスプレイは通勤時に欠かせない癒しだ。

季節ごとの変化も面白いので、入れ替えする度に写真に収めておいた。

ということで、生まれ変わった千葉駅のナイスな隙間ディスプレイの1年間を振り返ろうと思う。

 

 

 

 

2017年3月

 

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 一番初めに注目するきっかけとなったのが、このひな人形のディスプレイ。

階段の高低差を利用した飾りつけに、なるほどな~と感心したのを覚えている。

 

 

 

 

4月

 

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ある日、可憐なひな人形がでっかい酒樽に変わっていてすごくびっくりした。

テンションの差がすごい。

 

 

  

 

5月

 

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千葉県の南房総名産のびわを使ったディスプレイ。

中央に寄せられた「びわ狩り食べ放題」という広告につい目がいってしまう。

 

 

 

 

6月

 

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姿勢の良いアヤメを見ると、自然と背筋も伸びる気がする

でもこの花、アヤメじゃなくて菖蒲かもしれない。カキツバタという説もある。何だろう。

 

 

 

 

7月

  

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茂原市の七夕まつりは毎年ものすごい人出と聞く。

調べたら平成27年は来場者数82万人だったそう。ちょっとした県の人口みたいな数だ。

 

 

  

 

 8月

 

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元気よく咲くヒマワリの花は見ているだけで元気が出る。

密度みちみちなのもとても良い。元気みちみちになった。

 

 

 

 

9月

 

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観光情報とコスモスとチーバくんのコラボレーション。

自分の住む県の観光スポットって意外と知らないもので、けっこう勉強になる。

 

 

 

 

11月 

 

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ポインセチア畑。まだ11月なのにもうクリスマスムード?! なんて思ってるとあっという間にクリスマスだ。

 

 

 

 

12月26日

 

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ポインセチアの撤去、めちゃくちゃ早い。

1日過ぎたらクリスマス気分とも潔くおさらばだ。千葉駅のクリスマスに対する真剣さを思い知った。

 

 

 

 

 1月5日

 

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お正月。水仙が落ち着いた雰囲気でとても合っている。ミニ門松コンビもかわいい。

 

 

 

 

1月10日

  

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エックスジャンプみたいな形のにょろりとした花が印象的。

これまでのディスプレイは全て造花だったけど、こちらは生花を使っていて、辺り一面とても良い香りが漂っていた。

花の香りを顔面に浴びたくて、無駄にエスカレーターで1往復半してしまった。

 

 

 

 

1月20日

  

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アーティスティックな作品。躍動感がすごい。

前回もそうだったけど、これまでのディスプレイと空気が違うので、どこかのアーティストとコラボしたのかもしれない。

 

 

 

 

2月

 

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二度目のひな人形。

「千葉おもてなしひな祭り」「勝浦ビッグひな祭り」という文字に目がいく。

 

 

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調べてみると、勝浦ビッグひな祭りでは、合計3万体のひな人形が飾られるらしい。

茂原の七夕祭りといい、千葉県の一部に人とかひな人形がめちゃくちゃ集まるかと思うと胸が熱くなる。

 

 

 

 

3月

  

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菜の花畑に埋まるかわいい羊たち。

 

 

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意外な小顔っぷり。かわいい。

 

 

 

 

4月

  

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駅員さんのおすすめ観光スポットと羊のコラボ。

 

 

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 羊はかわいいので何度でも顔を見たい。

と思ったらおしりだった。おしりもかわいい。

 

 

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逆側に回りこんで見たら、顔のない消しゴムみたいな羊で震えてしまった。

 

 

 

 

5月

 

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おかえり、背筋の良い花よ。

アヤメか菖蒲かカキツバタなのかは2周目でも分からない。何だろう。

 

 

 

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これからも千葉駅のナイスな隙間ディスプレイを見守っていきたいと思う。

オモコロ杯で頂戴した大トロ1kgを万全の態勢で受け入れるまでの2週間の記録

 

 

omocoro.jp

 

 

 

2月21日正午、第5回オモコロ杯の結果発表があった。

ランチを食べながらオモコロのページを開くと、なんと自分の記事が受賞していた。

驚きと喜びで何も考えられない。頭がポーっとする。

しばらく喜びに浸った後、夢見心地で思った。

そういえば賞品で大トロ1kgを頂けるんだよなぁ…。

大トロ1kgを…、大トロ1kgも?!

私はハッと目を覚まし、食べかけのモツ煮定食を急いで喉へ押し込み、スーパーへ駆け込んだ。

 

 

 

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マグロ切り落としを見つめながら震えあがった。

マグロが、しかも大トロが、1kgの塊が家に来る!

 

 

 

 

2月22日、中トロを食べてみる

 

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昨日の感情の昂ぶりが治まらず、お寿司セットを買った。

なかに中トロが1貫入っている。

 

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美味しかった。

中トロでこれだけ美味しいのだから、大トロの旨味がどれだけのものか想像もつかない。

 

…いや、待てよ。

今までまともに大トロを食べたことがない気がする。

そもそもマグロ自体、真剣に味わったこともない。

私はこんな無知な状態で、大トロを100の気持ちでお迎え出来るのだろうか。 

 

 

 

 

2月23日、赤身を食べてみる

私はマグロをもっと知らなくてはいけない。

大トロを食べた時に「こんな極上な大トロ、今まで食べたことない!」と涙を流したい。

その為に、大トロ以外の部位も勉強しておこうと思う。

 

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今日のお昼は磯丸水産の2色マグロ丼に決めた。

 

 

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赤身とトロで2色なのかと思ったら、どちらも赤身だった。白いほうはビンチョウマグロという名前らしい。

どちらの赤身も、昨日食べた中トロと比べると物足りない。

やはり脂の量に比例して旨味もアップするのだろうか。

 

 

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1食分のマグロの量が気になったので、測定してみた。

約100g。私はこの10倍の量の大トロを食べることになる。

 

 

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これ位の量になるのか~と想像してみたら興奮した。

 

  

 

2月24日、マグロのフライを食べてみる

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カジキマグロを挟んだパンを見かけた。

マグロといえばお刺身のイメージが強い。考えもしなかったけど、フライもアリかもしれない。

今日のお昼はカジキマグロのサンドにしよう。

 

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想像よりもジューシーだった。味は淡泊、クセもなく食べやすい。

 

  

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全体量は172g。フライ部分は約70g。

仮に大トロ1kgをまるまる揚げた場合、これの14倍の大きさのフライが作れる計算になる。

 

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想像してみた。食べ物は大きければ大きいほど良いので、興奮が止まらない。

 

 

 

 

2月25日、回転寿司へ行く

マグロを知るならお寿司は外せないだろう、ということで回転寿司へ。

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トロたく巻き、漬けマグロ、赤身マグロ。お寿司はバリエーションがあって良い。 

 

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特にトロの叩きとたくあんを合わせた「トロたく巻き」が気に入った。

トロたく巻きは、ひと皿につき15gのトロが使われているらしい。

ということは、大トロ1kgで66皿のトロたく巻きを作れる計算になる。

 

 

 

 

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想像した。2m近い高さだ。

夢の大トロタワー、ぜひ見上げてみたい。 

 

 

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せっかくなので大トロの握りも体験したい。

ミナミマグロという種類のようだ。本マグロとは別物だろうか。

よく分からないが、大トロには違いないので注文した。

 

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想像よりも身が締まっていて、噛みごたえのある食感。そして口に残る脂。

これが大トロ…! バカみたいに美味しかった。

1kg全部をトロたく巻きにするのは愚かだと分かった。大トロは普通に切り身にして食べたい。 

 

 

 

 

2月26日、マグロの種類を調べる

ミナミマグロの握り」「ビンチョウマグロの丼」「カジキマグロのフライ」。

4日間マグロと共にして、マグロにもいくつか種類があることを知った。

特徴や味の違いを表にまとめてみた。 

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同じマグロといっても、味や加工方法などに差があるようだ。

私が頂ける本マグロは、「海の黒ダイヤ」と呼ばれているらしい。アツい。

ショックだったのは、カジキマグロは分類上マグロとは別物であるということ。

騙された。偽マグロのフライを頬張って喜んでいた自分が恥ずかしい。

 

 

今日はまだ食べたことのないメバチマグロに挑戦したいと思う。

 

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メバチマグロのステーキの缶詰。

 

 

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サラダの上へ適当に乗っけたら、 緑黄色野菜をお供えしたお墓みたいになった。

 

 

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今後は盛り付け例をちゃんと参考にして、美味しそうに盛り付けたい。

 

 

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温めずにそのまま食べたからだろうか。パサパサでイマイチだ。

 

 

 

 

2月27日、マグロフレークを食べてみる

 

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今日はマグロのフレーク。マグロの種類は不明。

 

 

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昨日と同じくサラダに乗っけたら、紛れもないツナサラダになった。

あまり参考にならないランチになってしまった。

 

 

 

 

2月28日、1kgの大きさを考える

改めて大トロ1kgがどの程度の大きさなのか考えたい。

そして「大きいな~!」と思いたい。

 

例えば、大トロを1kgを丸々使って、巨大なお寿司を作ったらどうなるのだろうか。

 

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1貫あたりネタ15gで計算したところ、1kgで縦24cm×横64cmのネタが出来そうだ。

 

 

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ちょうど手元に大トロみたいな色のファイルがあったので、サイズ感を再現してみた。

私は事務用品を整理しているフリをしながら、疑似大トロを目の前にして密かに興奮した。

このサイズって…生後半年の赤ちゃんと同じじゃないか。

赤ちゃんサイズの大トロ寿司を一体どうやって握れというのか。 

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 横に寝かせてこう握るのだろうか。

 

 

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 それとも縦にこう?

 イマジネーションが止まらない。

 

 

  

この日、オモコロ編集部の永田さんから、大トロ送付の旨のメールをいただいたので急いで返信した。

 

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本当に毎日、大トロのことばかり考えている。

 

 

 

 

3月1日、マグロの盛り合わせを食べてみる

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スーパーでマグロの盛り合わせを買った。 

 

 

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3種類のマグロの、赤身と中トロが入っている。今までのおさらい的な盛り合わせだ。

 

 

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それぞれ美味しかったが、どれがどれだかは分からない。

でも食べ比べが目的じゃないのでそれで良い。

私は行きずりのマグロを食べながら、まだ見ぬ極上のマグロを味わっているのだ。

 

 

 

 

3月2日、大トロを作ってみる

 何せ「本物」の大トロが来るのだ。是非とも「これが本物か」と唸りたい。

確実に「本物」を感じる為にはどうするべきか。

答えは簡単だ。偽物を作ってしまえば良い。

 

伊東家の食卓の裏技を思い出しながら、偽物の大トロを作る。

 

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まず、マグロの赤身にマヨネーズを和える。

 

 

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朝、誰よりも早く出勤し、薄暗い給湯室でマグロにマヨネーズを塗りたくった。

幸いなことに「給湯室でマグロにマヨを和えないこと」という就業規則は無い。

しかし、いつ誰が来るか分からない状況で、マグロにマヨを和える不安は底知れなかった。やるなら家でやるべき。

 

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3時間ほど浸けた後、キッチンペーパーでマヨネーズをふき取って、偽大トロの完成。

 

 

 

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大トロっぽくてウケた。作る過程はあんなに気味悪いのに大トロになっちゃった。

若干、マヨネーズの風味があるものの全然イケる。

もしかすると本物の大トロに勝ってしまうかもしれない。

 

 

 

 

3月4日、マグロの本体を拝みに行く

大トロという部位を頂戴するにあたって、マグロの本体も是非見ておきたい。

ということで水族館へ。

 

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入口でマグロと背比べできるパネルを発見。

 

 

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この写真を撮る為に、家族連れがいなくなるまで30分待った。

もしも私が止まると死ぬマグロだったとしたら、たぶん10回は死んでいる。

あと、近くの係員さんに

「あのパネルのマグロは何ていう種類ですか?」

と尋ねたら、

「え…? ちょっと分かんないです…」

と怪訝な顔をされたので、精神的にプラス1回死んでいる。

 

 

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でも大トロ部分をまさぐれたので嬉しかった。



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美しい熱帯魚や珍しい深海魚を全てスルーして、マグロの水槽へ。

 

 

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まさに我が家にお目見えするものと同じ種類、クロマグロ



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大トロがダイナミックに目の前を通過していく。

 

 

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大トロが近い!

 

 

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遠くの大トロ部分もしっかり捉えておきたい。

 

 

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怒涛の大トロラッシュに目が離せなかった。

 

 

 

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水族館併設のレストランで、まぐろカツカレーを発見。

しかもキハダマグロを使っているようだ。キハダマグロは未体験だったので食べない手はない。

 

 

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やはり火を通すとパサパサになる。なので、カレーのルーと食べるとちょうど良い。

 

これで本マグロ以外のマグロを全種類食べたことになる。

本マグロをお迎えする準備は万端だ。

 

 

 

 

3月5日、磯丸水産を攻めてみる

大トロが届くまで毎日マグロを食べ、研究すると決めていた。

ところが、いざマグロを扱っているお店を探してみると、なかなか見つからない。

そこで頼りになったのが磯丸水産だ。

 

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バリエーションに富んだマグロ丼。磯丸水産ばんざい。

 

  

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まぐろユッケ丼。甘辛いタレがおいしい。

 

明日からは磯丸水産の様々なマグロ丼を攻めようと思う。

 

  

 

 

3月6日、まぐろとろろ丼を食べてみる

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マグロととろろの鉄板コンビ。

 

 

 

 

3月7日、あぶり3色丼を食べてみる

  

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手前の赤っぽいのがマグロ。

 

 

 

 

3月8日、まぐろ漬け丼を食べてみる

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うん、マグロ。

 

 

 

 

 3月9日、まぐろ3色丼を食べてみる

 

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マグロだね。

 

 

約2週間、色々な形でマグロを食べ続けた。

実は1週間目あたりでマグロにめちゃくちゃ飽きていた。ミラノ風ドリアを食べたくて仕方がなかった。

なぜ私は食べたくもないマグロを食べ続けなくてはいけないのか。

自問自答の毎日。もうマグロを食べたくない。けれどそれは許されない。ランチというささやかな楽しみをマグロに奪われ、私の感情は死に、心がマグロになった。

 

そんな日々もようやく終わろうとしている。

今夜、ついに大トロが届く。

 

  

 

 

3月11日、いよいよ大トロを食す

ついに大トロを食べる時が訪れた。

独り占めすることも考えたが、友人と一緒に食べることにした。

 

それにしても、待ちに待った大トロはどんな味わいなのだろうか。

私の死んだマグロような心で、大トロに見合った立派なコメントが出来るだろうか。

コメントといえば、食レポにありがちなパターンで、脂の乗った魚に対して「お肉みたい!」と褒めるというのがある。

あのコメントだけはいつも腑に落ちない。魚を肉に例えるって何なんだ、と思っている。

 

 

 

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やだ、ちょっと……お肉みたいなんだけど!!

 

脂の乗った魚をお肉に例えてしまうのは、意識とは無関係に起こる反射だと思う。

絶対に全員言う。お肉みたいって。

 

 

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ベーコン? ベーコンじゃない?

見たことも切ったこともない大トロを前にパニックになり、どうしても身近なお肉に例えてしまう。

手の熱で脂が溶けて、切ってるそばから脂がじゅわじゅわ溢れ出てくる。

私も友人も興奮が止まらなかった。

 

 

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大興奮のクッキングタイムを終え、海鮮丼が出来上がった。

美味しかった。本当に美味しくて、何なら場の空気がしんみりするくらい。

そして友人がぽつりと言った。

「こんな大トロ食べたことないよ…。」

2週間準備を整えてきた私よりも先にそのセリフを言ったので、気絶しそうになった。

でも本当にそう、こんな大トロ食べたことない。

 

 

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焼いてもパサつくどころか、ジューシーだった。

ゾッとした。大トロの旨味、底なしだ。

 

 

 

 

ありがとうございました

オモコロ編集部様

この度は大層な大トロを頂きまして、ありがとうございました。

普段食べるマグロとは別次元の大トロでした。本当、お肉でした。
 

「珍スポ聖地巡礼ツアー in 伊豆」に参加した話

 

先日、別視点ガイド企画の日帰りバスツアーに参加してきた。

その名も「珍スポ聖地巡礼ツアー in 伊豆」

伊豆は前々から気になっていた。ただ運転免許を持たない私にはハードルが高かった。

そこへバスツアーで伊豆を巡るというのだから、参加しない手はない。

ということで、伊豆の珍スポットを巡り倒してきたので、今回はそのレポートをさせていただこうと思う。

 

 

 

朝7時45分。

座席について、点呼を済ませると、バスは走り出した。出発予定時刻ぴったりだ。

それから間もなく別視点の松澤さんが前に立ち、挨拶が始まった。

 

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「珍スポットの魅力は、ネット記事だけでは伝えきれません。

実際に珍スポットの独特な空間に全身をうずめることが出来る、それがバスツアーの醍醐味です。

今日は珍スポット5箇所を巡るハードな内容ですので、だんだん自分の中に邪気のようなものが溜まっていくと思います。

あまり溜め込みすぎずに、みなさんで感想を共有するなどして解消してください。」

 

「邪気」という言葉が入る挨拶は初めてだ。

でもそう言われるとむしろワクワクしてしまうのが、人間の心理じゃないだろうか。

ようし、がんばって自分の中で邪気を出し入れするぞ!

 

 

続いてお土産のお菓子が配られた。

バス旅におやつは欠かせない。おやつの登場に盛り上がる車内。

 

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静岡限定版のバリ勝男クン(わさびマヨ味)。

パッケージのほのぼの漫画がかわいかった。

 

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「辛みばしってる~」という表現に全然ピンとこなくて笑ってしまった。目がきれい。

 

 

 

サービスエリアで休憩後、これから巡る珍スポットのガイドが始まった。

 

 

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車窓から富士山を眺めながら、ガイドに耳を傾けた。

ガイドというか、取材に基づいたエピソードトークに近いかもしれない。臨場感があって面白い。

 

 

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力強いパンフレットは、カメラマン斎藤さんのデザイン。

 

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パンフレットとガイドの合わせ技で、到着前からワクワクが止まらない。
 

 

 

車窓から不意に見える珍スポットも、都度アナウンスがあるので油断できない。

 

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右手に見えるのは、怪しい少年少女博物館

以前はペンギン博物館だったらしい。ペンギンからずいぶんな衣替えをしたようだ。

「怪しい」とうたっているだけあって、巨大な怪しいモニュメントが印象的だった。

 

 

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ペンギンの名残すごいな。

 

この伊豆高原付近は珍スポットの宝庫らしい。確かに車窓から奇抜なものをたくさん見かけた。

車道沿いに配置された木馬、巨大な肌色のゴリラ像、殺人事件のあったひもの店。

 

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そんな奇抜で溢れた通りで、コンビニだけが茶色の看板で景観保護している。

一番なんでだよ、と思った。

 

 

 

 

1.パチンコ・プチミュージアム CRベルポルト

 

 記念すべきファースト珍スポットはパチンコミュージアム

 

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一見、普通のお宅に見える外観だ。

 

 

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中に入ると、数えきれないほどのパチンコ台が! コレクションは100台以上らしい。

実際に打って遊べるけど、あまりに多くて決められなかった。

迷いすぎて、ただただ店内をうろつくやつをやってしまった。

 

 

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私が一番気に入ったのは小物のコーナー。パチンコ台のパーツがバラ売りされている。もの珍しくて夢中で漁ってしまった。

 

 

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浜ちゃんの顔面を買った。下唇と目玉の動きが連動してるところがアツい。

浜ちゃんの下唇を無限にペロペロペロペロ触り続けられるのは良い。とても良い買い物をしたと思う。

 

 

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フレームを生かしたゴージャスな鏡も、乙女心をくすぐられてたまらなかった。

 

 

 

 

2.アトリエ・ロッキー万華鏡館

 

 パチンコミュージアムから歩いて万華鏡館へ。

 

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途中で看板を見かけた。これはそそる看板だ。

 

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伊豆高原で1番入館料が安く、2番目に楽しい」

2番目に楽しいのなら間違いない。

 

 

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ロッジのような外観の万華鏡館。

パチンコミュージアムもそうだけど、パッと見は民家のようなので、1人で入るには勇気がいるかもしれない。

こういう時、ツアーのありがたみを改めて感じる。

 

 

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看板にもあった世界一巨大な万華鏡の模型。

実物は大型バスと同じサイズだそう。さすが世界一はスケールが違う。

「はい、じゃあ、こちらに巨大万華鏡があるのでね、どうぞ~」

と、リビングにお通しする感じのテンションのオーナーさんについて行く。

 

 

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万華鏡を覗くというより、万華鏡の中に全身入り込むイメージ。

 

 

 

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巨大な美しい模様が目の前でゆらゆらと色形を変えていく。

厳かなBGMと、どこか無機質な音声ガイドも雰囲気にぴったりだった。

「計算上、同じ模様が出る確率は、4600億年に1回と言われています。同じ模様をご覧になりたい場合は、4600億年後にまたお越しください。」

と無機質ギャグも聞けてとても良かった。

 

 

 

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お次は屋外の手作り万華鏡を見学。

ボタンを押したり、受話器をあげたり、ギミックの凝ったものが多い。でもオーナーさんが使い方を丁寧に説明してくれるので安心だ。

 



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使い方を教わっても戸惑ってしまう、トイレの万華鏡。

フタを開けると香水の良い匂いがした。

毎日シャネルの5番を吹きかけているそう。なぜ?

  

 

 

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最高だったのはお寿司の万華鏡。

右下のボタンを押すと、陽気な「スシ食いねェ!」の歌に合わせてお寿司が回る。

 

 

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万華鏡で回るお寿司を見ると、人は恍惚としてしまうようだ。最高だった。

 

 夢中でお寿司を眺めていたら、店内からオーナーの奥さんが顔を出した。

「みなさん、そちらも良いですけど、店内に本物の万華鏡があるので入ってきてください。

 

 

 

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「こっちが本当なんですよ。プロの作家が作った本当の万華鏡。本当は、本物のほうをじっくり見ていただきたいの。

めちゃくちゃハッキリ「本当」とか「本物」とか言う。

いやいや、奥さん、外のお寿司のやつもすごく良いと思いますよ!

 

 

 

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奥さんに勧められ、プロ作家の作品を覗いてみる。

 

 

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本当だ!すごいキレイ! 本当の本物だ!!

 

他のお客さんも口々に「これが本物か~」と言っていて面白かった。

 

 

 

 

3.伊豆シャボテン動物公園でランチ

  

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名前の通り、園内にはたくさんのサボテン。

 

 

 

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こちらはシャボテン動物公園のアイドル、カピバラを模したカピバーガー。かわいい。

 

 

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ハンバーガーの具を撮ろうと思って、いったんカピバラの顔をどけたら、日焼けしたサーファーみたいになってとても良かった。

 

 

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お隣のかたはサボテンカレー。輝くような緑のごはん!

ルーにはサボテンの葉肉が入っていたそう。

楽しみにしてたサボテンステーキは残念ながら品切れ。次回は是非サボテンを食べてみたい。

 

 

食事を早めに済ませ、バスの集合時間まで園内の動物を見ることに。

 

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マーラに無視されたり、警戒されたりして、穏やかな時間を過ごした。

 

 

 

4.カモメ次郎のものまねショー

 

「ものまね喫茶さる~と」のかもめ次郎さんによるものまねショー。

かもめ次郎さんがバスに乗り込んでのお披露目!

 

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かもめ次郎さんの登場に湧く車内

 

 

 

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モノマネが似てないという前評判を耳にしてドキドキしていたけど、カモメの鳴き声がめちゃくちゃ上手くてびっくりした。これがかもめ次郎なのね!

 

 

 

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さそり座の女を熱唱するかもめ次郎さん。美川憲一のお面が良い仕事してる。



 

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歌の終盤になると、顔からお面が少しずつ離れていくのが気になった。

 

 

 

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続いて森進一のモノマネ

 

 

 

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たぶんお客さん全員そうだと思うけど、森進一のモノマネより、かもめ次郎という人物が気になり始めてる。

 

 

 

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かもめ次郎ふんする森進一

 

 

 

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ほぼかもめ次郎

 

 

  

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完全なるかもめ次郎

 

もうモノマネが似てるとか似ていないの次元じゃない。

かもめ次郎は最高ということ、それだけだ。

「いつもは300円のモノマネCD、今回は特別に500円ですよ~」

と言いながらCD数枚を売り上げて、かもめ次郎は去っていった。

 

 

 


5.まぼろし博覧会

 

 バスが到着する前からすでに車内は騒然としていた。

「見てください! (館主の)セーラちゃんが走ってお出迎えしてますよ!」

と松澤さんが叫んだからだ。

 

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確かにピンクのドレスをなびかせながら走っている人が見えた。

ものすごい速度でバスを追ってきてる。

 

 

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窓越しでこの強烈なインパクト!

可愛いドレスを着ているけど、セーラちゃんは男性とのこと。

 

もうバス車内のボルテージは上がりきっている。

全員バスから降りると、一斉にセーラちゃんのもとへ向かった。

 

 

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しかし、ちょうど他のお客さんのお見送りタイムとかぶってしまったらしく、敷地内をせわしなく駆け回るセーラちゃん。

 

 

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「っしゃ!」と小さく叫びながら、スプリントバーストをキメるセーラちゃん。

その姿はまるでアスリートだ。私服が派手なアスリート。

 

 

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お見送りを終えたセーラちゃんをみんなで囲む。

なんとセーラちゃんから名刺を頂けるようだ。私にもください!

 

 

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「ハァ、ハァ、はい、名刺…です、ハァ、ハァ」

息切れの中、名刺を頂戴した。そして名刺ごしに見た隆々とした筋肉に、私はごくりと息を飲んだ。

すっかりセーラちゃんの魅力に憑りつかれてしまった。

 




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まぼろし博覧会がどういうところか説明するのはとても難しい。

ジャンルとしてはテーマパークなのだろうか。

 

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東京ドームのグラウンドとほぼ同じ敷地面積らしい。広い!

時間が限られているので、気合いを入れ、いざ館内へ。

 

 

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いきなり入口でギャーと叫びそうになった。

変態の人かと思ったら変態のマネキンだった。良くないけど良かった。

 

 

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展示物は全てセーラちゃんが集めてきたものらしい。

ということは、この大きな三輪自動車もどこかから運んできたのだろうか。

 

 

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どこもかしこもレトロなアイテムがぎゅうぎゅうに詰まっている。

 

 

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それにしても濃度が高い。密度も高い。

レトロだけど、懐かしい感じとも違う。奇妙で不気味な異次元に迷いこんだような感覚だ。

あとマネキンが普通に怖かったので、ずっと膝がガクガクしていた。


 

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膝の震えが止まらない時は、なぜか壁に貼ってあった漫画家師弟図を眺めたい。

ああ、そこがそう繋がってて…え、そうなの? 課長島耕作の先生のもとで、つるピカハゲ丸くんの先生が…? なるほどなぁ…。

へぇ…すごい落ち着く…。

 

 

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膝の震え再開

 

 

 

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ちゃんと見たいけど、本能がそれを邪魔する。こわい!

今すぐ漫画家師弟図のところまで戻って、落ち着きを取り戻したい。

 

 

 

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課長島耕作のもとでつるピカハゲ丸くん課長島耕作のもとでつるピカハゲ丸くん

課長島耕作つるピカハゲ丸くん、あ、もうだめだ。こわ。ギブアップ。

  

 

 

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半分パニックになりながら、屋外の通路に出た。

 

 

 

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何も無い自然の道って落ち着く。館内は何かがありすぎた。

あの圧倒的な量の展示は、日々増殖してるというから恐ろしい。

まぼろし博覧会は一体どこまで広がり続けるのだろうか。そのうち伊豆全体を飲み込むんじゃないか。

 

 

集合時間まで時間があったので、建物の外も歩いてみることに。

 

ちょうど見頃を迎えた河津桜がきれいだった。

 

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ソメイヨシノと比べて濃い目のピンク。かわいらしい。


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奥でヤカンがぶら下がっていた。

ここで気が付いた。花ごしにうっすらとなら、奇妙なものを見ても平静を保てることに。

 

 

 

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花壇では菜の花が元気いっぱいに咲いていた。 

 

 

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古代中国の兵士も元気いっぱいに置かれていた。

 

 

 

 

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菜の花の黄色は、私たちの心を晴れやかにしてくれる。

 

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水の入ったタライに浸かってるおかめのお面をかぶってセーラー服を着た上半身だけのマネキンも、見方を変えれば晴れやかな気持ちにさせてくれるかもしれない。

 

 

…まぼろし博覧会、パワー全開だった。それに加えて凄まじいインパクトのセーラちゃん。熱狂的なファンが多いのもうなづける。

 

 

 

 

最後のお楽しみ

 

珍スポット5箇所を巡り終え、あとはバスで帰るだけ。

と思いきや、ビンゴ大会が始まった。

 

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賞品は今日巡った珍スポットにまつわる珍アイテム。

熱心に取り組んだものの、残念ながらビンゴならず。

 

そういえば、誰かが「ビンゴ!」と手を上げる度に、カメラマンの斎藤さんが

「ちょっと待ってください! 本当に揃っているか確認させてください!」

とすごい剣幕でカードを確認しにくるのが面白かった。検問かよってくらい厳しい。

斎藤さんの前では、どんなイカサマも通用しない。イカサマ殺しの斎藤。

これがバスツアー最後の学びとなった。

 

 

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新宿に戻ってきた。12時間、本当あっという間だったな。

 

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最後に、かもめ次郎さん特製のお守りをいただいた。

やっぱりかもめ次郎は最高だ。

 

 

ありがとうございました。